自己表現性

自分の興味・特性を知る

自己表現性【社会人コミュニケーション能力】明るいだけが〇じゃない

2019年10月19日

  • 飲み会がつらいなあ・・・
  • 目立ちたくないなあ・・・
  • 会議でとっさに言葉が出てこない・・・

会社でこんな悩みがあったら、【自己表現性】の違いを会社全体で理解する必要があるかもしれません。

 

「コミュニケーション能力」というと、どうしても“明るい”と能力が高いと思われがちです。

しかし、これは正しくない

特に社会でのコミュニケーション能力は、様々な特徴を持つ人たちと円滑に意見や感情を交換できる力です。

人には4つの思考特性3つの行動特性がある。

その組み合わせで、その人の特徴が現れる。

“明るい”だけをコミュニケーション能力にすると、多くの可能性をつぶします

個性を理解することが大事!

 

4つの思考特性はこちら

思考特性
「その会社は自分に合ってるの?」4つの思考特性から選ぶ

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3つの行動特性はこちら

居心地のいい会社
「居心地のいい会社とは?」3つの行動特性

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ここでは、“明るさ”“もの静か”に影響する行動特性。

上の記事では発信パラメーターで表される【自己表現性】について詳しく書いていきます。

自己表現性

感情を他人や世界に対して発信したいエネルギーの強さ

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行動特性の考え方

行動特性

大きく3つの特性に分かれる

上の図のように、行動特性には3つのパラメーターがあり、それぞれに3つの特性があります。

3つのパラメーター

【自己表現性】

【自己主張性】

【柔軟性】

この記事では【自己表現性】を取り上げます。

 

大きく3つの特性に分かれる

【左寄り】【真ん中】【右寄り】

【左寄り】と【右寄り】では真逆と言っていいほど行動の仕方が変わります

【真ん中】は“時と場合に合わせる”タイプなので、ここでは説明を省きます。

 

強弱はない。誰でも【自己表現をする】

大事なのはこの考え方!

なぜわざわざ、左と右と言うのか。

有る無いとか強い弱いという問題ではないから!

 

人は誰でも【自己表現】をします。

その方法が異なるだけなんです。

ここを理解していないと、社内のコミュニケーションに偏りが生まれます。

多くの場合、【左寄り】の良さがかき消される

全ての特徴の人たちが、自分の良さを発揮して組織を活性化させることが大事です。

 

【自己表現性】相反する特徴

では、さっそく【自己表現性】の【左寄り】と【右寄り】それぞれの特徴と周囲に与える印象を見てみましょう!

特徴

左寄り『もの静か』

・人の話にじっくり耳を傾ける

・感情をあまり表に出さない

・言葉を慎重に選ぶ

・人の注目を浴びることを好まない

・少人数の方が居心地が良い

自己表現性が左寄りの場合、『もの静か』と言われる行動を取ります。

口数が少ないので、あまり自分の意見を持っていないように思われるがそれは違う。

意見も持っているし発信もしている。

“発信する必要性”をそこまで持っていなかったり、“発信するエネルギー”が多く要る

余計なことを言ってしまったり、些細なことで人を傷つけたりすることは少ない

品格高く見える。

 

右寄り『活発な表現』

・声、身振り、手振りが大きい

・ものごとを熱心に伝える

・人に働きかけながら物事に取組む

・人前に出ることには抵抗がない

・大人数でいるとパワーが出てくる

右寄りの場合は『活発な表現』を好みます。

言葉だけの表現に頼らず、全身を使って表現しようとする。

思ったことはすぐに口に出したい。

言わないと相手には伝わらないと思っている。

「余計なことを言う」と思われがちだが、それは右寄りにとって余計ではない

常に周囲の中の自分であり、考えることも一人でなくみんなでしたい

 

まったく真逆ですよね!

左寄りから右寄りを見ると、「そこまでやる必要ないだろ・・・」

右寄りから左寄りを見ると、「何考えてるかわかんねえ・・・」

となります。

お互いが違うということを認識しない限り、互いの評価は低いまま!

 

与える印象

左寄り『もの静か』

・おだやかな

・静かな

・内向的

・よそよそしい

・内密的

本人は「今自分の考えていることを伝えた方がいいのかも」と考えた方がいい時がある。

右寄りの人はこの印象の奥を知り、「何かいい意見を持っているかも」と考える。

 

右寄り『活発な表現』

・活発な

・賑やかな

・外交的

・社交的

・示威的

本人は「もう少し発言を抑えた方が他から意見が出るかも」と考えた方がいい時がある。

左寄りの人はこの印象の奥を知り、「自分が発言しても全然嫌がらないな」と考える。

 

その人の印象しかない場合、「どうせ意見はないだろう」とか「どうせ口だけだろう」などとお互いの良さを打ち消し合ってしまいます。

印象の裏には【特徴】があることを意識してください。

違いを知れば自分の行動は意識的に変えられる。結果、飛躍的に組織は活性化します。

 

【自己表現性】マネジメント・学習の仕方

左寄り『もの静か』

・一対一

・一人で仕事をしたい

・静かな雰囲気

意見を聞くときは、会議よりは個別で聴取したほうが意見が出てきます。

無理にみんなと同じ空間で仕事をさせると、実はとても疲れます

落ち着いた雰囲気の方が集中が高まります。

 

右寄り『活発な表現』

・グループでの対話

・話しながら考えをまとめる

・エネルギッシュな雰囲気

一対一だと急に静かになったり、何を話していいか分からなくなったりする。

自分だけで考えをまとめるのは苦手で、意見交換しながら考える

人がたくさんいたり、賑やかな雰囲気だと元気になります。

 

左・右が混在している場で会議を開くときなどは注意。

主張させるだけのやり方だと、左寄りの人は強いストレスを感じます。

右寄りの人は普段発散していることが多いので、少し我慢するといい。

 

【自己表現性】ないがしろにしがちなこと

左寄り『もの静か』

・他人の知りたい欲求

・他人による貢献の重要性

左寄り『もの静か』な人は

「何々?教えてよ!お願い!」って言われたことないですか?

左寄りの人が思っている何倍も、右寄りの人は“今すぐ知りたい”と思っている。“知れないストレス”はとても大きいことを知ること。

また、会社では他の人に頼ったほうが生産性が上がる場合があります。一人で抱え込みすぎていないか確認しましょう。

 

右寄り『活発な表現』

・他のインプット、ニーズ

・言葉にならない手がかり

右寄り『活発な表現』の人は

自分から発信することだけでなく、“受け取ること”も重要である。

他の人が何を求めているか、言葉だけでなくじっと目を見て考えることも必要でしょう。

 

【自己表現性】両極とのコミュニケーション

左寄り『もの静か』

・考えてから話す

・ジェスチャーや言葉は非常に少ない

・一人離れて静けさを得ることを許す

・控えめである

右寄り『活発な表現の人が、左寄り『もの静か』な人とコミュニケーションを取るときは

一旦我慢して考えてから発言しましょう。

動きも言葉も減らし、ひとつひとつの言葉を丁寧に発信する。

時には自分と同じ空間だけでなく、一人にさせてあげる

我慢が大事です!

 

右寄り『活発な表現』

・大きな声で話す

・ジェスチャーが多い

・会話で同時に複数人が話すことを許す

左寄り『もの静か』な人が、右寄り『活発な表現』の人とコミュニケーションを取るときは

いつもより大きめの声で話しましょう。

身振り手振りを大げさに入れても、全くおかしくはないし足りないぐらいです。

自分とだけ話すのではなく、他の人とも横断的に会話を進めることを許してあげましょう。そうやって考えをまとめています。

相手は自分の事をそんなに気にしないし、揚げ足を取ったりしません!

 

理解し合うことが最優先

どうでしょうか?

お互い全く違うということが分かったと思います。

この違いはあまりに大きすぎて、普通は理解できないレベルです。

だから多くの会社ではどちらかに偏っています

これでは、少子化で生産人口の減っている現代で企業が人材を活用しきれない!

 

全ての人が生産性高く仕事をするには、何より全ての人の特性を理解することから始めないといけません。

今まで“苦手”だった人のことこそ、理解するように努めてください。

その先に、協力し合って成果を上げるチームが見えてきますよ!

 

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