新卒の悩みは多いです。
望む・望まないに関わらず、いきなり社会に放り出されますから。
ほとんどの場合望んで社会に出るわけがありませんね。
多くの壁にぶち当たる!
それは心の準備が出来ていないことが大半。
心の準備は、社会の正しいことを知ることから始まります。
先輩が全て正しいわけではありません。
ほんの1~2年しか働いていないわけですから。
ここでは僕がたくさんのセミナーや社長さんとの会話から気づいたことを書いていきます。
少しでも悩みが晴れるといいですね!
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【新卒の悩み③】成果が何なのか分からない
「自己満足だ」と言われても
こんなこと言われたことありませんか?
「そういうのを自己満足って言うんだ。」
いや、どういうのだよ!
「自己満足じゃなくて成果につながることをやりなさい」
ということを正しく教えられる先輩は意外と少ないんです。
成果とは何か?自己満足とは何かを説明されないと分からないですね。
簡単に言えば
成果=利益(経常利益)
自己満足=経常利益が増えないこと
社会の基本はお客様が喜ぶことをして利益を頂く。
これは誰しも分かっているんじゃないかと思います。
ここで会社とのズレが起こります。
「じゃあ、安く売ればお客様は喜ぶじゃん!」
ポイント
「“会社ががっぽり儲けたいから”高いんだ。だから売れないんだ。」
これは、違います。
安売りは商品価値を下げる行為です。
私の商品は価値がないのでこんな値段では売れません。ということ。
適正価格であるということは大切です。
安売りするとほとんどの場合、経常利益が落ちる。過去の努力を無駄にする。
適正価格の見極めは難しいんですけどね。
少なくとも、他の方法を考えずに値下げだけしようとするのはいけません。
商品価値を下げるだけなら誰でもできる。大事なのは価値を上げること。思考停止してはいけない。
「数字を上げる」って何なの?
「大事なのは数字なんだよ。」「数字だって言ってるじゃないか!」
「数字」と言われても、やっぱり教えてもらわないと分かりませんよね。
会社にはたくさんの数字があります。
目の前にある数字は何でしょうか?
今日のタスクの数?打ち込む文字の数?コピーする書類の数?先輩にお茶を出す数?訪問する数?仕事をしていた時間?
目の前にある数字は、プロセス。最初に踏む階段です。
上司や社長の言っている数字とは、もっと先にある数字のことですね。目に見えないものです。
見えたら札束になりますからね。(笑)
つまり、足元の階段だけ見てたら違うフロアに上がっちゃうぜ!ってことです。
登るフロアを見上げながら階段を踏もうよ。と。
ポイント
言われたことをやったのに怒られた。
なぜ怒られているのか分からない。
もしかしたらその原因になっているかもしれません。
正しいプロセスを踏んでいるか確認する。
【解決方法】利益の構造を知る(MQ会計表)
まずは構造を知らないと、何をすればいいのかは分かりません。
感覚的にこれをやっている会社は新人に教えることができないので気を付けましょう。
P=売上 価格・単価
V=原価 商品コスト
M=粗利 P-V
Q=数量 何個売れたか
F=固定費 経費
G=利益 残るお金
最終的に欲しいのはG(利益)です。「数字」と言えば多くの場合ここを目指します。
Q(何個売れたか)を取るとより分かりやすいです。
G=P-V-F
利益50円=売上単価150円ー原価50円ー経費50円
できることは以下の4つです。
- ①Pアップ 売上単価を上げる
- ②Qアップ 売る個数を増やす
- ③Vダウン 原価を下げる
- ④Fダウン 経費を下げる
あなたにとって、最も難しいものは何ですか?
最も簡単なものは何ですか?
【解決方法】上げる(P単価・Q個数)
Qアップ(多く売る)
おそらく一番やっている仕事はQアップですね。
売る行為です。
人口減の世の中、これが一番キツイ!
それでも躍起になって売らないといけない状況だと、なおさら疲弊します。
最悪の場合、Qを上げるためにPを下げます。
あんまり良くない行為なのは、構造を見れば分かりますね。
Pアップ(売上単価を上げる)
見落としがち
Pを上げる努力をしてますか?
考えてみたら、Pを上げる方がよっぽど疲れないしお客様も喜んだりすることがあります。
これは、商品価値を上げる行為です。
単価アップなんて、新人のうちはあまり考えないですね。
ポイント
商品開発などはこれにあたります。
自分にできることも考えてみることが大切です。
お客様の声を集める。
お金と時間をかけずにできることはすぐに反映する。
お客様の不安を解消する。
商品の良さを深く理解する。
他にも、できることはありませんか?
構造を知るだけで、何をするか思いつきやすくなっているはずです。
実は、僕が営業研修で成果を上げたときにやったのはQアップ行為よりもPアップ行為です。
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【解決方法】下げる(V原価・F経費)
Vダウン(原価を下げる)
まず、Vダウンは新人のうちはかなり難しい。
仕入れ値を下げる行為です。
しかしこれができると、Pダウンも可能になります。
ディスカウントスーパーなどは、徹底してこれですね。
卸業者が泣いているのかもしれません!(笑)
Fダウン(固定費を下げる)
固定費と言ってもたくさんあります。
新人のうちは知らない固定費もたくさんあります。
社会保険料や家賃など、この辺りはちょっと難しい。
注目して欲しいのはこちら。
一番大事
Fダウン 経費削減
経費削減と聞くと、不安になりませんか?
ウチの会社、儲かってないのかな・・・。大丈夫かな・・・。
今の時代は、人口減です。
時代に合った利益の上げ方がFダウン。
いくら売り込まれても、買いたくないものは買いたくない。
だからFダウンして会社が軽くなってくれるのが、お客様や社会にとって一番いい。
では、どんなものがあるでしょうか?
自分で考えて行動に起こせるものが多いので楽しいですよ。
- 無駄なものを買わない。
- 事務用品を大切に使う。
- 残業をなくす。
- 人を減らせる仕組みをつくる。
- 交通費を下げる方法を探す。
- 送料を下げる方法を探す。
- 電気代を削減する。
- 業務スピードを上げる。
- 作業効率を上げる。
はっきり言って、いくらでもあります。
規模の大きな会社ほど無駄が多くありますよ。
こちらも参考になるかもしれません。
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Fが下がればGが大幅に上がる。下手な営業より利益を上げることがあります。
【新卒の悩み③】をクリアすると急に社会人っぽくなる
ちょっと構造を知るだけなんです。
全体がどうなっているか分かります。
何がどこに影響するか分かります。
そうすると急に視野が広がります。
できることに気づくことが一気に増えます。
知らない先輩なんか、一気に抜いちゃいます。
「そんなことやっても、利益切迫しますよ?」
「また営業ですか?それより、この無駄な作業を削るのに今日整頓に使えば、明日から営業一人増やせますよ?FダウンしてQアップです。長期で見れば圧倒的にGアップですよね。」
いや~気持ちいいですね!
ちょっと生意気ですが。(笑)
ポイント
構造を知るということは、出来ることを特定するまで細分化することです。
分からないのは、細分化していないのが原因です。
「数字を上げろ!」「利益を上げろ!」では分からない。
「作業時間を短縮しよう!」「交通費を減らそう!」「商品の勉強をしよう!」だったら思いつつきますよ。
さて、僕のブログは転職が本題なのにこんなことを書いています。
それは無関係ではないからです。
当然、今の会社でどんどん成果を上げて褒められるのはいいことです!
で、次のステージに進みたくなったら、このような考え方があなたのスキルになります。
ポイント
『考え方』は頭の中にあるスキルです。(フレームワークとも言います。)
頭の中にあるので、“社外持ち出し禁止”にはなりません。
つまり、将来のためにあなたが持つべき『ポータブルスキル』です。
どこに行っても通用する社会人になりますよ。
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