今回は選考の基準について書いていきます。
まず前提として、
選考の基準は業種やその会社が大事にする価値観によって大きく変わります!
だから事前に、受けたい会社がどんな基準で選考をするのか予測することが大事です。
ヒントは必ずあります。企業は隠すよりも、むしろ「こんな人を求めています!」と発表しているのではないでしょうか?
ポイント
その会社の“求める人材”をしっかりチェックすること。
そこから選考基準を予測してみよう!
僕の会社の選考基準はコミュニケーション能力がメインでした。
それは接客業が多かったからです。
対人業務がない仕事や法人営業の場合、選考基準は大きく変わりますから注意しましょう。
では、僕が選考の基準としていた項目を大公開!下に行くほど内緒の話!
スポンサーリンク
志望度
- 自社にどれぐらい入りたい気持ちがあるか
- 自社で働く理由があるのか
これは聞いたことがあるのではないでしょうか。
「能力さえあれば関係ないじゃん」「そんなの会社都合じゃん」と思いませんか?
その通りです。会社も社長も人です。
いくら能力がある人でも、つまらなそうにやる人とは一緒に仕事したくない。
僕も全くそう思います。
だから優秀すぎる人が来たら『なぜウチがいいのか』が分かるまで内定は出しません。
優秀な人も、気に入った会社でないと100%能力を発揮してくれないかもしれません。
一番最悪なのは、「こんな会社ダメだ」と優秀な人が社内で言いふらすことですね。
基本的に、「社長以上の人材は社内で育たない」が鉄則です。
経験
- 過去に何か頑張った経験はあるか
- 過去に成果を上げたことはあるか
- 特別な行動(追求・考え抜く力・行動力)
当たり前と言えば当たり前です。
会社で何をしてくれそうか、何をもたらしてくれそうか、過去の事実を聞けば簡単に予測できますよね。
人事はできれば全て“事実”で判断したい。目の前のことは疑う!
「自分には何もない」と思ってしまう人は多いですが、そんなことはありません。
この時ぐらいが頑張って過去の自分を振り返ってみましょう。
降ってっかった事実は重視しません。(映画を見て感動した。誰かの試合で感動した。など)
自ら動いた経験を重視します。
大きいものでなくていいんです。
例えば、「昆虫の生態が気になって観察していたら3時間が経っていた」とか。
あなたがあなたらしくある瞬間を考えてみましょう。
事実は変えることはできません。
しっかりと振り返って表現したら、あとはその経験が必要かどうか企業が判断してくれます。
本当に何も浮かばなかったら、今からアルバイト先か何かで経験をつくるのもありですね。
動揺
- とっさに出された課題に対しての反応
- 予測不能な事態への焦り
このあたりから「何それ!」ですよね。
これはウェブの適正検査で行っていました。対策はほぼ不可能と言われています。
特に接客において大事なポイントです。
対人の業務になると、相手は予測できる動きばかりではありません。
お客様から質問されたのに「えっ・・・あっ・・・」となるのはこの動揺が高いからです。
これはコミュニケーション能力とごちゃまぜになりがちですが、分けて考えます。
動揺が高いからと言って職場の仲間とうまくやれないわけではありません。
考えすぎる場合が多いです。言い換えると正解を探している時間です。
また、良すぎる反応・冷静すぎる反応は時に不快です。これは動揺が低く共感の力も低い時に陥ります。接客と営業には不向きです。
つまり、仕事によってどのゾーンが最適か決まります。
下手に対策すると自分に合わない仕事で苦しむことになるから注意です!
ミス
- 間違った答えをどのぐらい出したか(クレペリン検査に近い)
- スピード×正確さ
仕事においてミスはつきものですが、どこまで許容できるかは企業や業種によります。
これもウェブの適性検査です。落ち着いてやればある程度対策できますがスピードを犠牲にします。
自社の場合、スピード中間・ミス中間が基準でした。
完璧すぎると他の企業に行くことがほとんどだったので警戒していました。
ゆっくりでいいから確実な仕事が求められる職種はスピード無視・正確さで決めます。
ミスはある程度許容されるがスピードがないと始まらない仕事はスピード重視・正確さ軽視です。
これは練習すればある程度うまくなりますが、そういう仕事を続けるのが自分に合っているのかをちゃんと考えましょうね。
参考
こちらで少し練習ができます。
文字
- 文字がヨレヨレしていないか
- 文章全体のバランスが整っているか
- 筆圧が強すぎたり弱すぎたりしないか
履歴書は手書きで出した方が印象がいいのは、これが分かるからです。
汚い文字ではなく危うい文字をチェックします。
危うい文字!とは何でしょうか?
人事はある程度フィーリングで判断しますが、あえて言葉にするならこんな感じです。
・過剰な筆圧や大きすぎる文字は自信過剰に見える。
・自己認識が甘いと全体のバランスが整わない。下書きが残ったまま提出したりする。
・考えすぎて誇張したアピールは自信がない。筆圧やヨレに現れる。
ポイント
文字には今まで生きてきた“クセ”が現れます。
慎重だったり、効率的だったり、相手目線だったり、細かかったり、まとめたり。
自分を表現するひとつの芸術だと思えばいい!
ただ、上記のような“危うさ”がないか一度客観的に見てみましょう。上手でなくてもいいのですぐに直ります。
ちなみに、僕は文字がド下手です。
そして、知っている優秀な経営者たちも文字がド下手です!
でも危うくはないんです。(僕のはちょっと危ういです・・・)
だから僕は自信を持って、下手な字で書いてますよ。(笑)
説明会での様子
- 明らかに自社に合わない
- 友達に連れてこられたから来ている
さてさて、だんだん見たくない項目になってきましたね。
実は、説明会の時の第一印象はかなり大事でした。
業種によって明らかに合わない人は書類選考で落ちます。
例えば、スポーツ関係の仕事なのに明らかに運動しない人。
接客業なのに明らかに人間関係を遮断する人などです。
説明会の場で簡単な適性検査をやる場合などは、適性検査結果と同時に説明会での第一印象も判断されていることでしょう。
選考だけで見られていると思わないことです。
僕が何度もがっかりしたのは、トイレです。
説明会では礼儀正しく座っていたのに、トイレで「うぜ~な~」とか言っているところに出くわしてしまうんですね。
自社に入社してからも、自社のトイレで「うぜ~な~」と言っている姿を想像してしまいますね。
入社する確立を常にチェック!
さて、いかがだったでしょうか?
- 志望度
- 経験
- 動揺
- ミス
- 文字
- 説明会での様子
このようなことをひっくるめて、人事は「入社してくる・活躍できる確率が低い」と判断したら個人の情を殺して不採用にしないといけません。
ポイント
他に行ってしまう確率が高い。
他の会社のほうが活躍できる確率が高い。
そう判断したら、それ以降は時間と労力のロスをなるべく軽くしないといけないのが事実です。
そしてこれは求職者にとっても同じです!
無駄な選考を受けている時間はないはずです。
どんどん落ちた方が自分に合った会社に近づいている証拠。
どのポイントで落ちたか分かったら、今度はそれを許容してくれる会社を探しましょう。
今回紹介したものは、対策しづらいですよね。
むしろ対策しないほうが自分に合う会社に入れるものばかり。
しかし、数をこなさないと巡り合えません!
就職活動はとにかく数。たくさんの会社の中から、選ばれ選んでくださいね。
関連記事