入社後のビジョン

キャリアとは何か 自分の興味・特性を知る

【転職・就職】『入社後のビジョン』と言われても…の勘違い

2019年10月25日

面接のときなんかに「入社後のビジョンを教えてください」って言われたらどうしますか?

「えっ?ちょっと待って・・・そんなにこの会社のこと知らないんだけど。」

「そんなの分かるわけないじゃん!まだ入社してないんだし」

「これに答えられるぐらい会社に興味がないと受からないのか・・・」

こんな風に思っていたら、そもそもちょっと勘違いしているかも。

 

もちろん、「そのぐらい会社に興味持ってきて欲しい」って会社はあるかもしれないけど。

まずそこは除外しましょう。そんなところは行く必要ありません。

それより大事なことを、先に考えるべきなんです。

 

この答えが出た人が、“興味を持った会社”を絞れるんですよ。

ポイントは

『会社軸』『自分軸』

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【入社後のビジョン】自分軸と会社軸

入社後のビジョンが会社軸

まず、『会社軸』でビジョンを語るとどうなるか。

「御社に入社した暁には、更なる売り上げの向上を目指し貢献いたします。」

「御社の商品に強く魅力を感じていますので・・・」

「御社の事業には社会的意義があると思っていまして・・・」

会社のことをよく調べたんでしょうね。

「御社の」で始まることが多いです。

 

入社後のビジョンが自分軸

では、『自分軸』でビジョンを語るとどうなるでしょう。

私はこのように生きていきたいです。御社ならそれが叶うのではないかと思います。

私が目指すことのために、御社で経験を積ませていただきたい。

私の考えは、御社の理念に近いのではないかと思っています。だから・・・

自分のことをよく理解しているんでしょうね。

「私は」で始まることが多いです。

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【入社後のビジョン】どちらの軸を持つ人が魅力的?

さて、どちらが会社にとって魅力的に映ると思いますか?

 

会社軸だったら

僕は面接を1000回ぐらいはこなしていると思います。

御社の御社のオンシャの・・・って、もう聞き飽きるぐらい聞きました。

  • 自分がないイメージ
  • 受動的なイメージ
  • 会社にしがみついてくるイメージ

こんなイメージになってしまうんですよ。

「で、あなたにとってウチで働くメリットって何?」って言いたくなる

面接官だってプロですから。

その人にとって何がメリットなのか見えないのに、その人が言ってることを信用することはありません。

 

自分軸だったら

しかし!自分軸だとこんなイメージになるんです。

  • 自分を持っているイメージ
  • 主体的なイメージ
  • 会社をステージに活躍してくれるイメージ

どうでしょうか?

「あ、この人やってくれるな!」って思いますよね。

自分にとってのメリットから発信してくれれば納得できるんdす。

「本当にそうしたいんだな」ということが伝わり、信用に値します。

 

「会社軸で考えないと評価されない」という勘違い

ところがどうですか?

応募するとき、その会社に入りたい理由を後から作りますよね。

動機が後付けになっていることに気づいていますか?

 

これはある意味仕方ない。

だけど見落としがある。

自分のことを理解するのが優先です!

 

そんなんですよ。

自分が分からないんだから、“動機”なんてなくて当然ですね。

だからある程度若いうちは仕方ない“自分を探す時期”ですから。

転職も自分を探すつもりでやったほうがいいんです。

 

ポイント

少しでもいいから、面接の時「自分は」と言えるものを見つけましょう。

後から変わってもいい。

自分のことについて考える時間に価値があります。

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会社軸を求める会社は【ビジョン】を聞かない

そもそも、『会社軸』でいてほしい会社はあなたにビジョンを聞く意味がありません

 

「あなたのビジョンは関係ありません」な会社

「ウチはこうですけど、大丈夫ですか?」

という確認が正しいですね。

会社の中であなたがどうあるべきかがすでに決まっている

会社への貢献に集中して行動してほしい。

これを感じながら働いている人は、自分のことをなんと言いますか?

『社畜』です。

 

何が悪くて何が良いかなんて答えはありません。

ただ、社畜になりたくないなら『自分への理解』が必要なんです。

 

正解を言わせたい会社こそ“勘違い”している

それから、若い会社にありがちなことです。

人数の少ないうちは、同じ価値観の集団でありたい。

つまり、ビジョンに正解がある

とにかく自社への共感第一のパターンです。

これが悪いわけではありません。そういう段階が会社には必要ですから。

しかし、この会社はまだ知りません

結局、会社がその人にとってのメリットにならない限り続かない。

 

永遠に会社のためだけに働いてくれる人はいません。

社畜でいいから暮らせる程度の収入がほしい。」

これからの社会で、それはダメです。

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【入社後のビジョン】中心はセルフキャリアイメージ

ガソリンスタンドと同じセルフ

「自分のキャリアは自分で責任を持ちなさい。」

政府もそう言っているんですね。

 

セルフキャリアイメージから会社の意味付けをする

まず中心に、“セルフキャリア”があるべき。

自分のキャリアを自分が主体的に創造していくということです。

キャリアは組織がつくるものではない!

 

日本の中小企業はこれからどんどん潰れます

大企業であっても吸収や統合を繰り返し、当初と同じようには働けなくなります。

そんな時に、組織に頼りきりのキャリアしかなかったら“転職できなく”なってしまいます。

ポイント

キャリアは自分が責任を持ってつくる。

そのセルフキャリアイメージが、“応募動機”になる。

 

あなたのビジョンが叶うかの判別である

そして面接官は、そのビジョンが自社で叶うかを判断します。

あなたはまだ入社していないから、想像しかできませんよね。

『自分軸』で語れたら、あとは判断を任せる。

どうしても入社したい会社があったとしても。

あなたの目的があって、それが叶わない会社なら入社するべきではありません。

 

その会社選びが間違っているかどうかは、あなたよりも面接官の方が知っています

だからひたすら、自分にフォーカスしたほうがいい。

  • 自分はどんな人間か?
  • 自分には何ができるか?
  • 自分はどうしたいか?

「自分はどうしたいか」を語れる人はそんなに多くないはずです。

まずは自分という人間の特性を知りましょう

そして自分が出来ることも書き出したりしてみましょう。

ポイント

自分について考える時間を少しでも増やす。

あなた自身を表現できれば、ビジョンを語らずとも伝わるかもしれません。

面接官は何百人と見てきて、自社で活躍する人の傾向を知っています。

 

僕が面接官なら、この瞬間冷める。あなたが面接官だったら?

もうお分かりですね!

「御社の」と言われた瞬間冷める!

あなたが面接官だったら、どんな人が魅力的に見えますか?

 

『入社後のビジョン』『自分軸』で語ったほうが強力に伝わる。

会社のことを調べる前に、自分のことを調べる。

これ以上分からないと思ったら、どこかで仕事をする。

その中からまた新しい自分が必ず作られる。

自分のキャリア『セルフキャリア』は、こうして自分について振り返りながら仕事をしていくことでつくられていくものです。

 

実現可能な中で、まんざらでもなくワクワクする自分の姿は見えますか?

現実と夢が切り離されたままだとつまらないです。

会社のことよりも、まずは自分のことを見てあげてくださいね!

 

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宮内 利亮

《『ココナラ』のキャリア相談実績No.1》 はたらく悩みを解決! 【国家資格キャリアコンサルタント×元人事部長×特性分析アソシエイト】 宮内 利亮を詳しく知る⇒下の「キャリアコンサルタント宮内利亮について」からどうぞ

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