今回も『私は何がしたいのか』という永遠のテーマについて!
キャリアコンサルタントとして、自己分析をお手伝いし自己発見してくれるのはとても嬉しい!
でもその後にやってくるのが『決断』の時。
『何をするのか』こそが、キャリア上最も重要な分岐点です。
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『何がしたいのか』を探している
自分を知る~自己分析
20代になるころ、人間の発達課題として一番大きくやってくる『アイデンティティの確立』問題。
仕事を選択しないといけないから、みんなが自己分析をしはじめます。
ここでけっこう「あれ?自分って何がしたいのか、改めて考えるとわかんねえや…」ってなりませんか?
これが健全。
20代は自分が社会で何をする人間になるのかを検討するための材料を集める年代です。
だからみんな自分を探している。
主に20代のうち、人は自分を探し続ける。
他人と自分の違いを理解しようと興味を持ち、受け入れようともがき、変わろうと苦しむ。
そして就活において最もポピュラーな『自己分析』をし始めます。
自分と向き合う、素晴らしい旅路の始まりです!
人生って自分を見つけるためにあるような・・・なんて哲学的なことは今回は置いときましょう。
仕事を選ばなきゃいけないのに、自分が何をしたいのか分からないって苦しいですよね?
仕事選びに迷う苦しさ
そう、ほとんどの人が社会に出る時に“生涯の職業”なんて選択できていない。
まだまだ可能性なんてたくさんあるし、たとえ医者の免許を取ったとしても「一生やるか?」と聞かれたら答えられない人もいるでしょう。
それにほとんどの人は頑張って取った資格もないし、親のあとを継ぐわけでもないし、どうしてもやらなきゃいけないと感じている仕事もない。
どうも決定打に欠ける職業選択。それが普通です。
それに時代と共に職業自体も移り行く。
つまり生涯満足して仕事できる『やりたいこと』を発見するのは、かな~り難しい。
分かっていても、「本当にこれでいいのかな…」と悩みながらする仕事はつらいものです。
まるで自分がその場に留まり、キャリアが一歩も進んでいないような…。
そんなことはないんですけどね。でも辛いですよ。
「本当は何がしたいのか」というめちゃくちゃ難しい課題に正面から向き合い、無意味感に苛まれ辛くなってしまう。
どうしたら楽に気持ちよく働けるんでしょうか?
それは『何がしたいのか』はほどほどでもいいから、『何をするのか』決めることにあります。
結局は『何をするのか』が大切
そもそも自己分析は、自分が何をするか決断するための材料に過ぎません。
僕もキャリアコンサルタントとしてカウンセリングする時に気を付けているのが、“職業を押し付けないこと”です。
決めるのは本人であって、カウンセラーが誘導していいものではない。
自分で『これをやる!』と決断することがとても大切です。
たとえば難しい資格試験に合格したり何年も学校に通わないと取れないような資格を手に入れたら『やるぞ!』と思いますよね。
よく考えればその他の可能性もあるはずですが、せっかく資格が取れたのに他は選びたくありません。
“自己分析をしなくても”です。
そこに「一生涯続けるぞ!」なんて決断はなくていいし、高尚な目的を持たなくてもいい。
『何をするか』が大切であり、選択肢が少ないほど決めやすい。
自己分析は選択を容易にする方法。
社会的に見れば、『自分が何者か』というのは「やりたい・やりたくない」は関係ありません。
それでも社会の役に立ち、満足のいく生活を送ることができる。
ただし40代あたりで来る「自分は本当は何がしたいのか」という人生半ばの過渡期にも備えないといけません。
では最初からやりたいことをしっかり考えようと思うと、上手くいかない。
“やったことがないと本当にやりたいか分からない”ですよね。
これ、大切なことです。
キャリア上、『自分は何がしたいか』の答えよりも『何をするか』の決断の方が早くやってくる。
あまりに悩んで苦しむよりも、一歩でも先に進むことが大切なときがあるんです。
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『何をするのか』は“決める”もの
自分の決断が全て
自己分析をめちゃくちゃ頑張ってとても納得のいく自分が見つかったとしても、大切なのは『何をするか』決めること。
もし自己分析の結果、「自分は仕事なんてしたくないし、のんびり南の島で誰にも会わず暮らしたい」となったらどうしましょう…!?
仕事をしなくて済むようなベースはすでに出来上がっていますか?
どうしたって、何かの社会活動を通して収入を得ていかないといけないはずです。
本当の目的は南の島で余生を過ごすことなんだけど、そのために何をするか決めますよね。
キャリアは自分の決断が全てです。
キャリアは結果で、目に見えるもので、やったかやっていないか、やるかやらないか。
何をしたいかとリンクしていた方がもちろん良いですが、決してそうでないといけないわけではない。
相反してしまったら余計つらいですからね。
合っていなくても、やりたくなくても
「自分に合った仕事を探そう」
「やりたい仕事をしよう」
この考えはとても素晴らしいし、追求し続けてほしいんです。
ただ、“追求し続ける”ものであって、終わりを見ないものの可能性は高い。
だからこれを考えすぎるせいで今のお仕事が疎かになったり、就職や転職が上手くいかない原因になってしまうのは良くないんです。
自分探しを、キャリアを止める理由にはしないようにしよう。
キャリアを考えると、歩き出すことは悪いことではありません。
どんな経験からでも、なにかしらのキャリアは積むことができる。
それに一番大切なことは、やりたいことは働きながら検証していくしかないということ。
仕事の価値観である「キャリアアンカー」は、働いたことがある人にしか確定できない。
「これは嫌だな」「これいいな」と感じ取りながら、進みながら自分を探していくんですね。
本当のやりたいことは、やった後に気付く
つまり『何がしたいのか』は、やった後に気付くということです。
だから40代あたりになって初めて、本当に進む道を確定できるんです。
『私は何がしたいんだろう?』
これは永遠のテーマと言ってもいい。
答えに行きつくプロセスは数あれど、解決方法はたったひとつ。
自分で決めるしかない。
納得いくまで探してもいいし、「そういうことにすることにした!」でもいいんです。
何がしたい自分なのかは、完全に自分の自由です。
逆に言えば、探し続ける限り見つからない。
決めてしまえばそれが答えになる。
あなたの生き方次第です。