仕事・転機

自分の興味・特性を知る

「私のやりたいことって、こんなことだったっけ?」仕事・段階・転機

社会に出て数年~20年程度。

「なんでこんなことやってるんだろ?」と思うことがありませんか?

その悩み、「キャリア理論」を知ればごく当然のことだということが分かります。

コントロール可能な人生を歩んでいきましょう!

「悩み」を違う観点で捉えると? 

必ずやってくる「自己確認」の時期

まず、迷いは誰にでもある。

ありきたりな言葉ですが、キャリア理論を知るとそれがより深く腹に落ちるはずです。

「キャリア」という人生の道を歩んでいく上では、必ず過去を振り返り確認する時期が来る。

逆に何もないキャリアは、発達段階を経ていない可能性があります。

 

「発達段階」と「過渡期」

人間には「発達段階」というものがあります。

キャリア理論で言えば『個体発達分化の図式』と言い、心理的・社会的精神発達段階のことを指します。

8段階の発達段階それぞれに訪れる課題がある。

課題を乗り越えると「基本的強さ」が得られ、乗り越えられないと「心理的危機」が訪れる。

 

【個体発達分化の図式】(エリクソン)

発達段階 発達課題vs心理的危機 発達のテーマ
1.乳児期 基本的信頼 vs 基本的不信 希望
2.幼児前期 自立性 vs 恥・疑惑 意思
3.遊戯期 自主性 vs 罪悪感 目的
4.学童期 勤勉性 vs 劣等感 有能感
5.青年期 アイデンティティ vs 混乱 忠誠
6.成人前期 親密性 vs 孤立
7.成人期 生殖性(世代性) vs 停滞 世話
8.老年期 統合 vs 絶望 英知

 

ある程度の年齢や社会的経験によって、その時に乗り越えるべき課題は異なってくる

基本的性質を養う時期、自分を探す時期、次の世代に引き継ぐことを重視する時期などが次々とやってきます。

当然、その時の悩みは変わってくるし、「あれ?なんでこんなことやってるんだっけ?」と思うこともあるわけですね。

 

また、『過渡期』もキャリアを考えるうえで非常に重要です。

過渡期

  • 成人への過渡期(17~22歳)
  • 30歳の過渡期(28~33歳)
  • 人生半ばの過渡期(40~45歳)
  • 老年への過渡期(60~65歳)

こちらも、それぞれ向き合う課題が違う

成人への過渡期

アパシー(無力感、無価値感)、離人感(自分でない感覚)

30歳の過渡期

生活の修正、今のままではいられない

人生半ばの過渡期

『真の自分』

若さと老い、破壊と創造、男らしさと女らしさ、愛着と分離

(この過渡期を軽視すると50歳の過渡期が危機となる)

老年への過渡期

喪失感、孤立感

特に成人への過渡期はアイデンティティの獲得に悩み、人生半ばの過渡期では大きな人生の方向修正を確認します。

 

ポイント

人生、必ず振り返る時期が来る。

振り返りの時のために、自分の興味領域や経験を記録しておくことも大切です。

 

「キャリア・アンカー」はやってみないと分からない

それから、『キャリア・アンカー』という理論があります。

どのように働くかの価値観には、人それぞれの種類がある。

 

【キャリア・アンカー】(シャイン)

専門・職能別能力 特定の分野で能力を発揮し、自分の専門性や技術が高まることに幸せを感じる
全般的経営管理能力 集団を統率し、権限を行使して、組織の中で責任ある役割を担うことに幸せを感じる
自立・独立 組織のルールや規則に縛られず、自分のやり方で仕事を進めていくことを望む
保障・安定 一つの組織に忠誠を尽くし、社会的・経済的な安定を得ることを望む
起業家的創造性 リスクを恐れず、クリエイティブに新しいものを創り出すことを望む
奉仕・社会貢献 社会的に意義のあることを成し遂げる機会を、転職してでも求めようとする
純粋な挑戦 解決困難に見える問題の解決や手ごわいライバルとの競争にやりがいを感じる
生活様式 個人的な欲求や家族の願望、自分の仕事などのバランスや調整に力を入れる

実はこれ、“働いていないと分からない”んです。

 

新卒で入社する時には、興味領域や仕事への自信で選ぶことが多い。

しかし、入社3年以内に離職することが多いと言いますよね?

これは無理もない話なんです。

やってみて、「なんか違うな」と思うのが普通。

 

たまたま自分に合った働き方を選べるのは、単純に考えれば1/8の確立です。

ポイント

やってみないと分からないので、働いてしばらくして悩むことがほとんど。

「キャリア・アンカーが違うな」と思ったら、次は違う働き方を選ぶことが大切です。

 

ライフステージ

今回一番注目してほしいのが、この理論です。

『ライフ・ステージ』

ある程度の年齢によって、人生の方向性や目的意識が変わってくる。

大きなサイクルのことを「マキシ・サイクル」と言い、次の段階に移るための意思決定過程を「ミニ・サイクル」という。

 

5段階「マキシ・サイクル」

特にこの「マキシ・サイクル」は、シンプルでパワフルな理論です。

 

【ライフ・ステージのマキシ・サイクル】(スーパー)

成長期 児童期・青年前期(0~15歳)
探索期 青年前期~成人前期(16~25歳)
確立期 成人前期~40代半ば(26~45歳)
維持期 40代半ば~退職まで(45~65歳)
下降期 退職以降(66歳以降)

成長に重点を置いた時期のあとに、自分が何をしたいのか探索する時期が来る。

探索したあとは確立する時期に入り、それを維持する時期がある。

そして老年期にかけて衰退していきます。

 

このサイクルを見てどう思うでしょうか?

探索する時期は10年。

確立する時期は20年。

しかも確立の時期には、転職や方向修正をしないわけではありません。

悩んだり決めたりする時期が、理論上は実に30年ある。

 

人生の大半を、探しながら、決めながら、あっちに行ったりこっちに行ったりする。

人間として、これはごく自然で健全なことなんです。

 

「探索期・確立期」は、【迷う=気付く】

というわけなので、心が健康であるためにも「キャリア理論」を頭に入れ、「今の悩みは当たり前のことなんだ」と思うようにしたいですね。

特に「探索期・確立期」にあたる方。

迷えるほとんどの方たちはこの年代のはずです。

 

なぜ、迷うんでしょうか?

それは

新しく何かに「気付く」からです。

「これってもしかしたら興味あるかも?」

「なんだか嫌だな・・・」

「やってみたら気持ちいい!」

「自分にもできるじゃん!」

経験を経て気づき、人間は強くなっていきます。

発達段階をクリアするごとに、新たな強さを手にします。

そのためには、何かにぶつかって考えたり実行したり。

気づきの人生の連続です。

 

今悩みを抱えていたとしても、大丈夫。

その悩みは気づきの一種です。

人生は確実に一歩ずつ、前に進んでいます。

 

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宮内 利亮

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