アンテナ

自分の興味・特性を知る

あなたのキャリアは興味の方向に向いていた!?情報化社会のアンテナ

「子供にはなりたいものになってほしい。」と思う親は多い。

僕自身も親としてそう思っています。

 

だけど、「自分は何になりたかった?」

と思い返すと「仮面ライダー」とか「かめはめ波出したい」!程度。(笑)

「子供をどうやって導ける?」

これが親としては悩みになる。

その解決のヒントが「プランド・ハップンスタンス」に。

自分のキャリアプロセスを細分化して掘り起こすことで、隠された「アンテナ」が見つかる!?

『プランド・ハップンスタンス』

『計画された偶発性理論』

まず、『プランド・ハップンスタンス』とは何か。

日本語で言えば『計画された偶発性理論』

2オ世紀末にスタンフォード大学の“ジョン・D・クランボルツ教授”が提唱した比較的新しい理論です。

プランド・ハップンスタンス

  • キャリアの8割は偶然の出来事によって形成される。
  • 偶然の出来事を活用して、キャリア形成に役立てる。
  • 偶然の出来事を引き寄せるように働きかけ、積極的にチャンスをつくる。

 

例えば、僕が思う一番のプランド・ハップンスタンスは「人と会うこと」です。

僕はそんなに社交的ではありません

だけど、

「何かが始まる」「協力すれば何かができる」「相乗効果で新しいものが生まれる」と思うと人と会うのが楽しみになる。

好奇心・持続性・柔軟性・楽観性・冒険心

この5つのマインドが、プランド・ハップンスタンスを活用するポイントです。

 

誰もが使っていた『アンテナ』

このプランド・ハップンスタンス、実は誰もが使っています。

他の言い方で言えば、「興味を持つこと」もしくは

『アンテナ』を立てることです。

 

ほとんどの人は無意識です。

しかし一部の成功者や経営者は意識している人もいる。

成功している人であっても、「不思議な偶然が起こり続けた」と思っている人も多い。

だけどこれは偶然をちゃんと活用しているということなんですね。

 

あなたも必ず『アンテナ』を使っています。

コマーシャルを見ていて、目に留まるものと気にも留めないものがある。

道を移動していても、記憶に残っている広告と何も覚えていない広告がある。

自分の仕事に関係するものは、嫌でも気になってしまったり。(笑)

 

僕が「振り返ったらプランド・ハップンスタンスを使っていた」という記事がこちらです。

偶然の出会い
僕の激動2019年!人事部長を捨て、キャリアコンサルタントに。

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情報化社会の『アンテナ』の重要性

なぜ今これが重要視されているかというと、「情報化社会」だからです。

 

『天才』の生まれ方

最近子供たちを見ていると、『天才』が多いと思いませんか?

天才と言われる子たちはほぼ例外なく、プランド・ハップンスタンスを余すことなく活用しています。

運よく何かに興味を持ち

運よく自分の興味に気付き

運よく興味対象の情報が山のようにある場所を見つけた。

しかし本当にこれは「運」でしょうか?

もしかしたら、親がそう導いているかもしれませんね。

 

発現した興味に向けて情報をどんどん投げていたり。

興味が発現するような機会をどんどん与えていたり。

 

しかしキャリアコンサルタントとして僕が一番大事だと思うのはこれです。

ポイント

何に興味を持っている自分なのかに気付かせてあげること。

別の言い方から、

「自身を持たせること」

「アイデンティティを得て自分に忠誠を得ること」

自分が持つアンテナを『自覚』して『自信』を持ったときに、人は急にアクセルを踏みだす。

つまり『自己理解』をさせてあげることです。

 

「やりたいことをやりなさい」の落とし穴

子供に就かせたい職業ランキング1位が、「子供のなりたい職業」です。

その通りですね。

僕もそうです。嫌なことはやってほしくないですから。

しかしアンテナがない以上、プランド・ハップンスタンスは活用されない。

「なりたいもの」のアンテナがそもそも立たなければ、チャンスは逃し続ける

 

「やりたいことをやりなさい」の後に、子供に任せて放置することはもったいない。

子供の世界は狭いものです。

色んなものを見せてあげたら、何かに興味を持つ可能性がある。

その『アンテナ』を自覚させてあげれば、プランド・ハップンスタンスを活用できるようになります。

注意ポイント

子供は生活環境内のことしか想像できない。

でも時代は変わった。

親以上の世界を見れる時代です。

 

若いうちに「興味」を知る

発達段階で異なる子供への対応

子供の将来を考えるうえでは、学習指導要領も頭に入れておいてほしいことです。

発達段階ごとに、段階的になっています。

小学校

【進路の探索・選択にかかる基盤形成の時期】

・自己及び他者への積極的関心の形成・発展

・身のまわりの仕事や環境への関心・意欲の向上

・夢や希望、憧れる自己のイメージの獲得

・勤労を重んじ目標に向かって努力する態度の育成

中学校

【現実的探索と暫定的選択の時期】

・肯定的自己理解と自己有用感の獲得

・興味・関心等に基づく勤労観・職業観の形成

・進路計画の立案と暫定的選択

・生き方や進路に関する現実的探索

高等学校

【現実的探索・試行と社会的移行準備の時期】

・自己理解の深化と自己受容

・選択基準としての勤労観、職業観の確立

・将来設計の立案と社会的移行の準備

・進路の現実吟味と試行的参加

小学校や中学校のころは、「なりたいもの」を決める段階ではありません。

絞る時期ではなく、広げる時期です。

 

ここにはやはり、「興味・関心」とあります。

「プランド・ハップンスタンス」を活用するために「興味」を広げること。

メモ

ただ、もし明確に親が「特定の職業に就かせるために、後からでは間に合わない」ということであれば早いうちにその英才教育は必要でしょう。

 

ポイント

「興味・関心」が今後のキャリア形成の基盤となる重要なもの。

社会人に一番大事な「主体性」も、ここから育まれていきます。

 

「できること」は「したいこと」の結果

よく大人社会では、「やりたいこと」と「できること」のギャップが問題になっています。

転職活動するときに、「やりたいこと」があるのに、それをやる能力が追い付いていない。

これは、「やりたいこと」に気付くのが遅すぎたとも言えます。

また、「そんなにやりたくない」から出来ないのだとも言えます。

 

「できること」には経験や知識が必要です。

今、パッと思いついたからといって、すぐにそれが出来るわけではない。

 

「やりたいこと」に気付き、本当にやりたいのか確信を得ていく。

このプロセスが大事。

 

そして逆にも考えることが大事です。

注意ポイント

あなたの「出来ること」は、「やりたいこと」の結果ではありませんか?

しっかり振り返ってみたら、今の方向に「プランド・ハップンスタンス」が起きていたということがざらにあります。

僕は、そうです。

 

だから子供には、

  • 早く興味を持たせること
  • 知らない世界を見せてあげること
  • 興味に気付かせ自信を持たせること

が大事ですね。

 

親は子供の「興味」を発生させる

一言で「子供に興味を持ってもらう」と言っても、とても難しいですね。

できれば苦労しないよ!という話です。

 

しかし活用されるかどうかまだ分かりませんが、小学校では「キャリア・パスポート」という制度も始まります。

キャリア教育の一環として体験学習も増えるでしょう。

興味を持たせようとする動きは確実に増加傾向です。

親としてできることはないか?

どんな言葉を投げかけられるか?

 

ポイントは、見える化による自信や確信。

日常のヒントにいかに気付くかです。

 

あなたの「プランド・ハップンスタンス」を発見しよう

自分の棚卸

まず、自分はどうだったか考えてみましょう。

細分化して見える化するのがポイントです。

  • 幼児期
  • 小学生
  • 中学生
  • 高校生
  • 大学生
  • 社会人初期
  • 社会人先輩期
  • 社会人上司期
  • 家庭
  • 主婦期
  • 子育て期

それぞれの時期に

好きだったことは?

熱中していたことは?

やっていたことは?

考えていたことは?

出来ていたことは?

嫌だったことは?

全部が埋まらなくてもいいんです。

とにかく自分を発見してあげることです。

 

そしてこう考えてみましょう。

もっと早く興味を持っていたら?

もっと早く興味を持っていると自覚していたら?

きっとあなたに起こるプランド・ハップンスタンスは今の何倍にもなっていたでしょう。

 

子供に「コウジジュラクボウ」を投げる

「コウ・ジ・ジュ・ラク・ボウ」とは?

最初の方に書いた、プランド・ハップンスタンスを活用するマインドです。

  • 好奇心(好・コウ)
  • 持続性(持・ジ)
  • 柔軟性(柔・ジュ)
  • 楽観性(楽・ラク)
  • 冒険心(冒・ボウ)

 

子供は素直なものです。

親が投げかけた言葉は、意外とすんなり子供のマインドとなる。

 

以下のように、いろんな言葉を投げかけてあげられますよね?

好奇心

「あれ、面白そうじゃない?」

「楽しい~!」

「一緒にやってみようよ!」

「何あれ?」

持続性

「出来るまでやってみなさい」

「○○ならできるよ。」

「もう少し続けてみたら?」

「諦めずにやったらきっといいことあるよ。」

柔軟性

「違うやり方はないかな?」

「こういうふうにも考えられない?」

「じゃあ、こうしてみたらどうどろう?」

「それ使って他に何ができる?」

楽観性

「失敗は成功に必要なものだよ」

「チャレンジできる君がかっこいいなあ!」

「そのおかげで、こんないいこともあるよね!」

「大丈夫。良い方に向かってる証拠だよ!」

冒険心

「とにかくやってみないと始まらないよ!」

「ちょっと大変だけど、それ以上にきっといいことあるよ!」

「ドキドキもワクワクも、両方楽しいね!」

「その先にどんな未来が待ってるのかな?」

 

プランド・ハップンスタンスを活用するのは

『ハップン・スタンス・ラーニング・セオリー』と言われる

「好・持・柔・楽・冒」です。

 

ポイント

今すぐに、親にできること。

子供に『ハップン・スタンス・ラーニング・セオリー』を投げかけること。

 

高い一本のアンテナや、たくさんのアンテナが立つといいですね。

 

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宮内 利亮

《『ココナラ』のキャリア相談実績No.1》 はたらく悩みを解決! 【国家資格キャリアコンサルタント×元人事部長×特性分析アソシエイト】 宮内 利亮を詳しく知る⇒下の「キャリアコンサルタント宮内利亮について」からどうぞ

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