自分の確認

就職・転職ノウハウ

「仕事したい」でも働き方に悩んでいたら、まずは【自分の確認】を!

「仕事がしたい」けど、色々悩むことがあるという人は多い。

  • 職種はどうしよう?
  • 子供の送り迎えどうしよう?
  • 収入はどのぐらいにしよう?
  • 休みはどうしよう?

特に人生の転機には考えることが多い。

でも色々考えていると時間ばかりが過ぎていってしまいますね。

そんな時が僕たちキャリアコンサルタントの出番なわけです!

「自分の確認」をして今の自分のスタンスを発見。

これがキャリアコンサルタントのフレームワーク!

あなたもこの流れに沿って考えてみてはいかがでしょうか?

成人発達理論・個体発達分化の図式

まず、今の自分の「発達段階」がどこまで来ているのか?

普通こんなこと考えないですよね。

発達段階

  • (学童期まで省く)
  • 青年期(~22歳)
  • 成人前期(17~45歳)
  • 成人中期(40~65歳)
  • 老年期(60~85歳)

ある程度、年齢で段階が分かれています。

各段階では乗り越えるべき課題があり、それがしっかりクリアできているかどうかで次の発達段階に影響していく。

【 】の左が課題、右が危機

課題を乗り越えることで得られる基本的強さを『 』で書いていきます。

青年期

アイデンティティvs混乱

『忠誠』

成人前期

親密性vs孤立

『愛』

成人中期

生殖性(世代性)vs停滞

『世話』

老年期

統合vs絶望

『英知』

各課題は、社会における充実度に深く関わっています。

 

あなたはどうですか?

乗り越えられていない課題はありますか?

 

『過渡期』ではないか?

また、ある程度の年齢で『過渡期』を予測することができます。

過渡期

  • 成人への過渡期(17~22歳)
  • 30歳の過渡期(28~33歳)
  • 人生半ばの過渡期(40~45歳)
  • 老年への過渡期(60~65歳)

 

各過渡期では、向き合うものが違ってきます。

成人への過渡期

アパシー(無力感、無価値感)、離人感(自分でない感覚)

30歳の過渡期

生活の修正、今のままではいられない

人生半ばの過渡期

『真の自分』

若さと老い、破壊と創造、男らしさと女らしさ、愛着と分離

(この過渡期を軽視すると50歳の過渡期が危機となる)

老年への過渡期

喪失感、孤立感

特に成人の過渡期人生半ばの過渡期で悩む人が多いはずです。

学生から社会人への転換を図る時期と、人生の修正に向けた大きな転機です。

 

あなたが今悩んでいるとしたら、どこかの過渡期に当てはまっていませんか

それは人生で誰もが迎えるべき過渡期です。

 

転機(トランジション)

次に考えるべきは『転機』です。

人生の選択を迫られるとき、何かが変わるときを転機(トランジション)と言います。

 

4つのうち何が変わった?

まず、転機とは以下の4つのうちどれか、もしくはいくつかが変わることを言います。

  • 役割
  • 関係
  • 日常生活
  • 自分自身に対する見方

 

例えば主婦が、子供が大きくなって手がかからなくなったので仕事をしたい場合。

【役割】主婦→会社員

【日常生活】家事→仕事

【自分自身に対する考え方】子供・家庭を守るもの→将来のためキャリアを積むもの

と、3つが変わったということです。

 

3種類のうちどの転機?

転機は3種類あります。

  • 予期していた転機
  • 予期していなかった転機
  • 期待していたものが起こらなかった転機

 

子供の進学が原因で変わった場合は「予期していた転機」。

離婚したなどの原因であれば「予期していなかった転機」になります。

 

影響度はどのぐらい?

また、以下がどうか確認することで、その転機の影響度(強さ、ストレス、大変さ)が変わります。

  • 人生を肯定的に捉えているか?
  • 人生はコントロールできると思っているか?
  • 対処スキルがあるかどうか?
  • 転機の経験があるかどうか?

 

その転機をすでに経験していたら、精神的ハードルは下がる。

スキルが身に付いていたら、「簡単に乗り越えられる」と思うはずです。

 

4S点検してみよう

乗り越え方としては、「4S点検」というものがあります。

  • 状況 Situation
  • 自己 Self
  • 支援 Support
  • 戦略 Strategy

 

今自分はどんな状況に置かれているか?

自分はどんな人か?何ができるか?

誰からどんな支援・協力を得られるか?

何を選択するか?(やらないことは何か)

をそれぞれ考えることですね。

 

戦略を選び行動計画を立てよう

4S点検の4つめ「戦略」を決めたら、「行動計画」まで作りたい。

 

トランジション=再定義

戦略とは、大まかな向かう方向。

そちらに向かったら“逆方向は諦める”ことになります。

これは『決断』とも言うし、簡単には選択できないもの。

 

今までの自分の向かう方向を変える。

「ああだった自分」を「こういう自分」に変える。

自分自身の意味合いが変わる「トランジション」をこのように言います。

内的再方向付け・再定義

 

大きく言えば、

自分の人生の意味を再定義する。

ということですね。

人生半ばの過渡期などは、この転機を迎える人が多い。

 

「ニュートラルゾーン」

転機の途中にある人は、「ニュートラルゾーン」にいる。

 

転機はこのような段階があります。

転機の段階

「終わり」

(離脱、アイデンティティの喪失、幻滅、方向感覚の喪失のいずれか)

「ニュートラルゾーン」

モラトリアム、休養、空白期

「始まり」

 

ニュートラルゾーンにある時は『不安』です。

それはまだ“始まっていないから”とも言えます。

しかし逆に言えば、「ニュートラル」である。

再定義、改めてどこに向かうか戦略を決めるのは自分自身です。

始まっていないということは、そこに自由があるということです。

 

より良い選択をするためには、ここまで考えることがたくさんある。

だから私たちキャリアコンサルタントが存在します。

 

戦略を選ぶ

戦略を選ぶことは、やらないことを決めることであり、

優先順位を決めることです。

一度捨てたからと言って、その選択が二度と取り戻せないわけではない。

 

例えば主婦が、仕事するか子供の送り迎えをするか悩むとき。

子供の送り迎えは、もし仕事が決まったらそれから考えられる

取り戻せないのは、悩んで過ぎてしまう時間です。

まず現段階ではどちらを優先すべきなのかを決めることです。

後で考えられることは後で考える。

今考えても仕方ないことは置いておく。

今しかできないことを選択する。

 

状況はどうしても変わります。

例え戦略を決定しても、全く違う状況が身に降りかかってしまうこともあります。

戦略にしても行動計画にしても、変更があり得ることは頭に入れておいたほうがいいですね。

 

行動計画策定

最後に「行動計画」を立てることです。

「なんだか難しそう」と思わないでください。

とても簡単なことなので、難しく考えない。

出来ることをやるだけですから。

 

例えば、

「今週中に○○の業種に応募する。」

「応募書類作成までに、過去の仕事の棚卸をする。」

「いついつまでに採用が決まらなかったら、もう一社応募する」

などです。

 

ここまで『自己の確認』をしてきて『戦略』が見えていたら、やるべきことは明確になっている。

悩みはなくなっているはずです。

 

答えは意外と、自分の中にあるものです。

しかし自分の中を探っていくのは、ここに書いたような理論がないととても大変な作業です。

ポイント

『自己理解』をすると、向かうべき方向が見えてきます。

自分だけで限界を感じたら、私たちキャリアコンサルタントを頼ってみてください。

 

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宮内 利亮

《『ココナラ』のキャリア相談実績No.1》 はたらく悩みを解決! 【国家資格キャリアコンサルタント×元人事部長×特性分析アソシエイト】 宮内 利亮を詳しく知る⇒下の「キャリアコンサルタント宮内利亮について」からどうぞ

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