知的障害

会社で起きる問題

【障がい者雇用・重度知的障害】採用・一緒に働いた事例・起きた問題

2019年10月9日

今回は「重度知的障害」の子を担当したことについて書いていきます。

僕の方が退職してしまったためその時点のところまでですが。

しっかり続いていますが、何も問題がなかったわけではありません。 

いくつか問題となったことを紹介します。

それと最後に“なぜ続いているのか”も書いていきますよ!

特に中小企業には、まだまだ受け入れ態勢が整っていないことが多いです。

少しでも早く、障がい者にとって働きやすい環境をつくっていきましょう!

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【障がい者雇用・重度知的障害】雇用の経緯

やっぱり、ここにお世話になりました!

お世話になりました!

障がい者支援センター

本当にありがたい話ですね。

職場の近くにセンターがあったことは幸運でした!

 

以前に2名の障がい者雇用をしていますが、その時はこちらからお願いしに行きました。

今回は、ある飲食店での勤務を希望している知的障害の子がいる!

ということで、すぐに紹介してもらいました。

様々な事業をやっている中のひとつに“飲食店”がありました。

この事業をやっていたこと自体も幸運だったと思います。

 

しかも飲食店って、なかなかバイトが集まらないんです。

ちょうど厨房で人手がほしいところでした。

 

ポイント

働けるポジションがあるということ自体が、中小企業ではかなり大きい。

「できる仕事がない!」というのが多くの会社の現状ではないか。

この問題については最後の章で触れていきます!

 

利用していた店舗に応募

なぜ彼は希望してくれたのかというと、その店舗が好きでよく利用していたからでした!

実はこの点は、彼が仕事を続けるうえで本当に重要なことでした。

 

店舗を見学に行った時などは、目を輝かせていたことを覚えています。

この素直さ、純朴さが彼の魅了でした。

ポイント

自分の生活に近い仕事興味を持つことは多い。

そして彼の場合、その事業に関わっていれば仕事を選ばなかった。

 

本人・ご両親との面談

今回はご両親にも来社していただき、条件面の確認と仕事内容の確認をしました。

条件面はとても喜んでくれましたが、ご両親には本人以上に不安があるものです。

  • 子供にできる仕事なのか?
  • 働く人に迷惑をかけないか?

やはり大きくこの2点をよく心配されています。

 

そこで支援センターからも提案されて、トライアル雇用からのスタート!

これは本当によかったですね。

正直僕も飲食店での知的障碍者雇用は初めてだったので、「大丈夫・・・だと思います!」としか言えませんから。

本雇用前に働いていたことで、ご両親も安心して雇用契約に進めることができました。

 

ポイント

トライアル雇用をもっと広めることが大事。

必要なのは“障碍者の就業経験”ではなく、“企業の雇用経験”

 

【障がい者雇用・重度知的障害】仕事と職場のようす

雇用前にやったこと

とにかく職場の人全員に説明をしました。

  • 重度の知的障碍者が一緒に働くこと。
  • 個人の特徴、気を付けて欲しいこと。
  • 仕事の指示はこんな風にしてほしい。
  • 会社も初めてだけど働きやすい環境にしたい。

この説明は本当に、細かくすればするほどいいな!と思いました。

現場は主婦の方たちがメインでしたが、さすが子育て経験者です。

甘やかしすぎることなく、適当にあしらうこともなく、自然と溶け込むように面倒を見てくれました。

 

仕事内容

仕事内容は初めに洗い場です。

というか、本当はこれだけでいく予定でした。

しかし、本人のやる気がと丁寧な指導のおかげでみるみる成長。

盛り付け配膳注文までをこなすように。

さすがに途中で時給を上げました。

分からないものですね。ご両親もびっくり!

勝手に限界を決めてはいけないと反省しました。

 

職場でのようす

ということで、かなり「やりがい」を感じてやってくれていました。

時間があると現場に足を運んで声をかけるんですが、いつも元気に「ちゃんとやってますよ!」と笑顔で言ってくれました。

  • 本人が知っている、興味がある仕事だったこと。
  • 周囲の人の理解があること。
  • 出来る仕事が徐々に増えること。

このような所がよかった要因かなと思います。

 

【障がい者雇用・重度知的障害】起きた問題

では、問題は何だったでしょうか?

たぶん意外ですよ。

仕事が出来ないという類ではありません。

 

意外とサボる

けっこう抜け目ないんですよ!

手を抜けそうだったら手を抜くという、高等テクニックを習得してしまいました。

これは、指導側の責任

仕事の流れを決めてあげること。

時間が空いた時にやることなども、あらかじめ教えてあげること。

そうすれば、本当に手を抜いていい時しか手は抜きません。

発達障害の子の時にも、指導の仕方・仕事の教え方は本当に勉強になりました。

 

ポイント

企業が障がい者雇用の経験を積むことは、人に教えるスキルレベルアップすることに繋がる。

新卒社員を育てるうえでも必ず役に立つ。

 

店舗の閉店

なんと、はじめに就業した店舗閉店してしまったんです。

すごく好きな仕事やりがいを持ってやってくれていたので、かなりショックを受けていました。

家からそんなに遠くない場所にもう一店舗同じ業態の店舗があったので、そちらに異動。

もしこれがなかったら、他の会社に行ってしまったかもしれません。

 

ポイント

働くポジションがあることと、それが継続することが大事。

今回の場合は不幸中の幸い

これを継続的に実現するには、仕事を細分化することが必要ではないか。

 

【障がい者雇用・重度知的障害】安心して働けるために

では、安心して働き続けるためには何が必要でしょうか?

 

仕事を細分化・手順は誰でもできる化

企業が法定雇用率を守れない理由で大部分を占めるのは、「できる仕事がないから」が本音ではないでしょうか?

しかし本当にそうなのか?

仕事を細分化」するなどの努力を本当にしているのか?

誰でも教えられる状況をつくるために、「手順」言語化しているだろうか?

 

僕がいた会社も、「ウチの会社でできる仕事はないだろう」と言っている人が大半でした。

しかし、「雇用するぞ!」と決めるとそこから変わります。

面倒だからやらないだけなんじゃないですか?

 

おそらく、日々の売り上げを上げることで精いっぱいと思っている会社がたくさんあります。

しかしその思考はとても危険

思考停止し成長がありません。

僕は、障がい者の雇用をできることは企業の生産性のステータスだと思います。

ポイント

人口減の時代に企業の成長を望むなら、誰でも一定の成果を上げる生産性の向上は必須。

新卒・主婦・シニア・外国人・障がい者に雇用の場を広げないと未来は危うい。

どのように生産性を割り当てていくかが今後重要になっている。

 

周囲の人の理解最優先

まず、今までの当たり前を壊すことです。

全社員が勉強しないといけません。

今までと同じ人同じやり方でやっていたらダメ。

  • 女性が産休から戻ってくること
  • シニアの働くポジションがあること
  • 外国人が働けること
  • 障がい者が戦力であること

このような“当たり前”を持っていたら、今後の時代必ず伸びていきます。

 

ポイント

多種多様な人材を当たり前のように受け入れられる組織を目指す。

そのためには現場の人、一人ひとりへの説明から着実に行うこと。

まずは小さな“当たり前ゾーン”をつくる。

 

彼が続いている理由

彼が続いている理由はやはりこれだと思います。

  • 興味がある仕事だった。
  • できることも増えた。
  • 周囲の人が受け入れている。

興味がある仕事をすると、ものすごくやりがいを感じてくれます。

普通の人は喜べないところも喜んでやってくれます。

 

そして、誰も想像していなかった仕事までできるようになる場合があります。

ポイント

興味は本当に自分のキャリアを成長させる。

障がい者に関わらず、人間誰でも一緒

 

本人もご両親も、「興味」をあきらめないでほしいと思います。

どうしても「迷惑をかけないか」とか「出来るだろうか」と心配してしまいますが、これからはどんな仕事も細分化できる会社が強いんです。

まずは興味がある仕事最優先で探すことをおススメします!


詳しくはコチラ

 

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