同調圧力

会社で起きる問題

『アイツはずるい』妬みや同調圧力をなくそう!「違いと同じ」の両立

人の妬みや理解不足は“同調圧力”になり、何をしていても気が休まらない環境になってしまう。

どうして「アイツはずるい」になってしまうのか?

どうしたら「あの人と自分は違うけどお互い頑張ってる」と思えるのか?

元人事部長の組織ストレス軽減方法

『アイツはずるい』の圧力

アイツだけずるい

組織のありすぎる“あるある”です。

 

同僚が評価されて先に昇進していくと、「なぜあいつが?」と理由を探しはじめる。

後輩の行動力がすごすぎて妬まれ、“出る杭は打つ”状態になってしまう。

 

行動をしているからこその評価であって、薄々それは分かっていたとしても、納得したくない気持ちがどこかにある。

自分が行動していない現実から目を背けたかったり、これ以上頑張りたくない気持ちだったり。

「アイツが頑張ってるんだから自分も頑張ろう!」となるより、「みんな頑張るのやめて」と。

 

人間だからこういう気持ちにもなるものです。

これが“同調圧力”となって、組織全体のモチベーションを下げるスパイラルに陥ってしまうことがあります。

組織にとってはとても痛い、改善すべき状態です。

 

上司が何やってるか分からない

これも部下、上司両方のモチベーションを低下させる要因になります。

「ウチの上司は何やってるか分からない」

8割がた会社では、この発言をする人がいるでしょう。

 

もちろん上司は上司なりに仕事をしているはずです。

でも文字通り「見えない」だけでギスギスし、どちらもやる気を削がれてしまう。

非常にもったいない状態ですね。

 

上司の方も“あきらめ”てしまうことが多い。

「どうせ部下は上司の気持ちなんて分かってくれない」と。

そして上司同士で慰め合えば、“分断された組織”の出来上がりです。

 

問題は“気持ちを分からないこと”なのか?

いいえ、他人の気持ちを理解しようと思うことは無理があるので、さらなる同調圧力に発展する可能性あり。

問題は、実際に行われている“仕事が見えない”ことです。

 

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「違いと同じ」の両立

仕事を見える化する

立場が違えば、仕事はみんな違う。

特に上司の仕事を全部部下に理解してもらうのは難しい。

時に上司は「こっちの方が重いプレッシャーの中でやってるんだ!とにかく言うこと聞けよ!」と思ってしまうかもしれません。

でもそんなことを言ったしまったら逆効果ですよね。

 

感情の問題は置いておき、まずは現実の問題に目を向けましょう。

仕事を見える化する。

「本当に仕事を見える化する方法はないのか」真剣に考える

 

今までの慣習に従ってしまえば、新しい見える化のアイデアは出てこないかもしれない。

それじゃ「どうせ分かってなんてもらえないんだ」が終わらないですね。

 

今はグループウェアや無料で使える情報共有ツールがたくさんあります。

仕事を見える化したり情報共有したりすることにも手間かかりますが、その手間もテクノロジーの進化と共にどんどん小さくなっています。

小さな努力で組織のモチベーションを保つことと、目の前の利益を追って長期的利益を損なうことどちらを選ぶか?

「今すぐ何とかしないと会社が潰れる!」という時以外は後者を選択した方がいいでですよね。

 

目標はみんなで決める

それから、どうしても仕事は分業になりお互いのやっていることが“どれくらい大変なのか”を測りかねることはあります。

だから、とるべき行動を決める所からメンバーや上司と一緒にやるといい。

目標設定をみんなで行う。

 

半年に一回でもいいから、具体的な行動(どの数字に責任を持つのか)を継続して設定し続ける。

そこで決定されたことなら、基本的にみんな文句は言えないですね。

自分も一緒に考えたことですから。

 

それに、行動量や責任に公平さがなければ、次の目標設定で修正が入ります。

この重要な時に参画し、口を出せば、“主体性”が生まれます

 

上司はある程度うまくファシリテートする必要がありますが、一番大事なのは“最終目標”をしっかりと提示することです。

「そこに向かってどうするかをみんなで考えよう!」と持っていきます。

 

具体性がないとダメなので、毎月や毎週追っていく数字を設定し、行動内容も決める。

チームのテーマを3つぐらい設定し、「それぞれ今月の行動はこれ!目標はこれ!担当は誰!」と決めていく。

最初は丸一日など時間がかかりますが、何度も繰り返すうちに基本的には同じような行動に落ち着いていくでしょう。

 

みんなで掃除する

朝仕事をはじめる前に、全員で掃除をしてみてください。

しかも“就業時間内”でないとダメです。

時間外は不満に繋がりますし、“会社の取り組みとして”とか“成果を上げるために必要なこと”と理解してもらったうえで始めましょう。

 

効果は“なんとなく”現れるものなので、掃除のおかげとは思わない人が多い。

だから「こんな意味ないことやるより、営業しに行こうぜ」となってしまいまうので、しっかりとした説明が必要でしょう。

 

では、掃除すると何がいいのか?

組織に「一体感」が生まれます

 

上司も部下も、みんなが分け隔てなく同じ行動を取ることで『私たちは同じなんだ』と考えられる。

つまり、それ以上の同調圧力を必要とせず『違い』を認められるようになります

みんなで掃除すれば、なんとなくみんなが認め合えるようになってくる

 

例えば部活などで、めちゃくちゃ強い人がいたとする。

でもその人は普通の練習に参加せず、いつも特別メニューをしている。

走り込みなんてものは一切している場面を見ない。

 

どうでしょう?

成績は良くても、みんなからは“よく思われない理由”を与えてしまいます。

本当は自分だけ裏で走りこみをしていたとしても、同調圧力はそういうことでは解決しない。

“みんなと一緒に”なんです。

 

行動は何でもいいんですが、掃除が一番簡単。

綺麗になるし一石二鳥です。

目には目を、同調を生んでしまえば圧力は減る

誰も損をしない所で上下関係なく行動を共にしてみることをお勧めします。

 

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宮内 利亮

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