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【コロナ後、働き方の価値観】アメリカ、日本、“ととのう”世界!?

コロナ後のアメリカではいま、「求人に飛びつかない」現象が起きている。

職に就かないまま、一体何を考えているだろうか?

同時に日本では“ムリ”のある事業形態や働き方が見直されている。

緩やかに、確実に、世界は同じ方向に向き始めているのでは!?

アメリカと日本、両方で何が起きている!?

アメリカの求人数激増

アメリカの労働省が4月に発表した雇用動態調査。

求人件数が928万6千件、統計スタートの2000年12月以降、過去最高水準となったそうです。

 

一時は14%を超えた失業率は5.8%に戻りましたが、それでもかなり高水準だそうです。

つまり仕事は過去にないぐらいたくさんあるのに、働かない人達が増えているということ。

 

もともとアメリカの労働人口は日本よりも流動的です。

簡単にクビになることが多いので失業率も増えますが、逆に戻りも早いはず。

 

日本と少し違うのは、社会保障が充実していること。

そのため日本よりも今後のキャリアについて考える時間は多かったでしょう。

 

特に仕事に戻らない職業は、接客や運転手だそうです。

要はお金はあまり貰えないのに感染リスクが高い“割に合わない仕事”です。

 

ここから見えるのは、今までよりも明らかに「このままこの仕事でいいんだろうか」と真剣に考える人が増加しているということではないでしょうか。

今まであまり考えずにやってきたけど、「そもそもこの仕事続けてたらダメかもしんない」と思ってきたんですね。

 

日本の“ムリ”排除

では日本ではどうかと言うと、企業側の視点で見てみましょう。

コロナを機に何が起こったかと言うと、“割に合わない事業”からの撤退。

 

例えばバスや電車の本数の減少、24時間だった営業の短縮。

細かく見ていけば、無料配達を止めたりサービスでやっていた梱包を止めたり、とにかくお金にならないことをやっている場合ではないという状況になってきましたよね。

 

その他今後はインターネットの世界でもサードパーティークッキーが規制されたりします。

そうすると、今までのようなターゲティング広告ができなくなる可能性がある。

当然企業は広告を使用しなくなります。

広告収入によって利益を得ていた人たちは、同じビジネスモデルが通用しなくなる。

つまり、今まで無料で提供できていた情報を有料にせざるを得なくなるかもしれないんです。

 

ムダを排除したり、複雑な収益構造がシンプルになったり

「割に合わない仕事をしたくない」

「割に合わない事業をやっている場合ではない」

この傾向が世界中で強まる。

 そもそも日本は特に、サービスを求めすぎていた傾向がありますからね。

 

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『働き方の価値観』が変容している

「これっておかしいじゃん」が是正される

今回何が言いたいのかと言うと、世界はシンプルさを取り戻していくんじゃないかという話です。

コロナが一つのきっかけとなってということですね。

 

顧客から求められれば、企業側は多少無理をしてでもサービスをせざるを得ません。

でもこれは、じつは目先の利益を追う行為の一つです。

 

なぜかと言うと、サービスが低価格化すれば当然働く人に回ってくる給料も減ります。

減ると言うか、働けど働けど増えない。

それと消費はさらに落ち込み、モノやサービスが売れなくなる。

企業側はそんなことはわかっていても、今現時点で消費者から選ばれるために価格を下げなければいけないんですね。

「より良いものをより安く。」競争化社会の原理です。

 

もう一方の角度から見れば、様々な事業やサービスが統合されつつあります。

一つ一つのサービスをバラバラの会社がやっていたが、大きな一つの会社がトータルで様々なサービスをやろうとしている時代に入ってきています。

 

そうすると今までと同じように競争原理が働くでしょうか?

当然、取るべきところは適正価格で取る

 

もちろん会社が統合されれば、効率化によってインフラに近くお金のかからなくなるサービスも出てくるでしょう。

ただし問題はそこではなく、「コロナ前の世界は複雑になりすぎちゃってたよね」「無理があったよね」ということです。

「これっておかしいじゃん」と思われることに、いよいよメスが入った

 

「整う」世界

サウナじゃありませんが、そういうわけで世界は整っていくんじゃないかと思っています。

そもそも価値のあるところには、価値を受け取る人が支払うべき

そもそも価値を提供している人は、適正な報酬を受け取るべき

ある意味資本主義によってお金の回り方が複雑になっていましたが、コロナ後の今の動きを見ていると、この形がどんどんシンプルになっていくんじゃないかと思います。

 

アメリカでは「割に合わない仕事はしたくないなぁ」と思ってる人が多い。

日本では「割に合わない事業をしている場合ではない!」と効率化に舵を切った企業が多い。

 

つまりこれは、長期のキャリアに悩む人にとってチャンス

働けど働けど利益の生まれなかった企業にとってもチャンス

 

「そういえば、なんでこんなにいいサービスを無料で受けられるんだろう!?」

と思っているものがあったら、10年後にはなくなっているのかもしれませんね。

 

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宮内 利亮

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