会社で効率ばかりを重視すると、
営業はずっと外を回って掃除は事務員さんがやる!
と掃除の担当が決まりがち。
しかし、会社を長期目線で考えるとこれはよくない。
上司も部下も、営業も事務も、掃除は全員でやる!
その方が持続可能な会社になる理由とは?
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【上司・部下、営業・事務】いい会社は全員が掃除する
いい会社の9割は、朝全員で掃除する事実
僕は昔から、“いい会社”であるための勉強をしてきました。
いい会社とは、単に儲かっているだけでなく働く人がみんな喜んで働いている会社。
色んな会社を見てきましたが、驚くことにその9割が“朝、全員で掃除をする”という習慣を持っていました。
偶然ですよ。
同じ勉強をしてそこにたどり着いたわけではありません。
それぞれの社長が掃除をする理由を持ち、理由も目的も一律ではない。
それなのに、です。
やっている会社ですら気づいていないけど、掃除には会社を良くする謎が隠されているはずだ!
そう思うしかなかったですね。
そして僕なりに実践したり、考えたことについて書いていきます。
掃除は全員でやった方が絶対にいい。
部下や事務員さんの気持ち
大げさに言えば、全員で掃除をすると全員の心が通じ合うと思っています。
上司なら「こんなに大変なことを毎日やってくれているんだね。」
部下なら「偉い人でも僕たちと同じことをやってくれるんだ。尊敬するなあ。」
と感じることができる。
上司は部下の気持ちが分かるし、部下は上司に感謝する。
とてもいい循環ですよね。
全員で掃除をすると、深い部分での信頼感を生むことができる。
くだらないと思う“できる社会人”もいるかもしれません。
一人でガンガン突き進んでいくなら仲間はいらないので、確かにそれもありでしょう。
しかし、ある程度の規模になる会社を持続可能にするためには、大きな力を発揮するんです。
同じ行動をすることで仲間意識が生まれるし、今回紹介する以外にも様々な効能があると思っています。
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良い会社の原点は、人間の活動の原点。その次元が当たり前じゃない。
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やらない人は“気付かない”
こんなことに身の覚えがありませんか?
やっていないことはよく見える。
やっていることは見えない。
掃除なんてまさにコレなんです。
たとえば事務所に置いてある花。
枯れているのを見かけたらすぐに気付くから、「誰だ!?水をあげなかったのは?」となる。
いつもきれいに咲いていたら普通、「綺麗だな」で終わりです。
「誰だ!?今日も水をあげてくれたのは?」とはならないんです。
目立たずやっていることに気づいてあげられることは素晴らしい。
これは上司に限らず、全社員が持っていてほしいですよね。
目立たずやってくれていることに目を向けられないなら・・・
褒められない上司、やってもらっているのに気づかず感謝ができない上司の出来あがりです。
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掃除をしない人は知らない
トイレ掃除を嫌がる人
たとえば「トイレ掃除を嫌がる」ってどういうことでしょう?
嫌がるということは、「他の誰かがやれよ!」ってことでしょうか?
自分の役割ではない、自分も使うけど他の人がやれと。
そう考えると、とても傲慢な気がします。
それに、「じゃあ家のトイレどうしてるの?」と思いませんか?
きっと細かいところまで掃除してないんでしょうね。
やっている人には分かります。「あなたの家のトイレ、汚いでしょ・・・」
めちゃくちゃ尿石とか溝のカビとか増えてますよ・・・。
それでもあまり進んでやりたがる人が少ないのは分かります。
でも人がやりたがらないことを率先してやれないって、一緒に仕事をする仲間としてどうですか?
トイレ掃除する時に顔をしかめて「うぇ~」とか言いながら掃除する人は、色々見透かされている。
嫌がらず掃除している人がそんな姿を見れば、「あ、この人はそうなのね。」と分かる。
だけど怖いことに、嫌がる人はそう思われていることに気づけないんですね。
物をどけて掃除しない人
「物をどけて掃除しない人」はどうでしょう。
物をどけて掃除する人からは、こんなふうに思われています。
- モノを置いてしまう人
- 片づけができない人
- 整理整頓ができない人
- 効率を考えない人
- 全体的に見れない人
- 人頼りの人
- めんどくさがる人
このように、まるで子供のように見られているかもしれません・・・。
普通は「めんどくさがる人」程度しか思いつかないかもしれません。
しかし、常に綺麗な状態を保とうと本気で考えている人はもっともっと深く知っている。
めんどくさいなら、すぐにどかせるようにすればいい。
そもそも物を置かなければいい。
必要な物はそんなに多くない。
もっと効率のいい置き場所があるかもしれない。
元に戻せる仕組みを作ればいい。
こんなことを考えているから、物をどかして掃除し続けることができるんですね。
仕事に置き換えたら大変なことです。
効率悪いことをいつまでも続ける人・・・
元に戻さず他人に迷惑をかける人・・・
みんなで使っている意識のない、気遣いできない人・・・
自分だけ良ければいい人・・・
手を抜く人・・・
物をどけて掃除するということは、クオリティを保つ仕組みを考えられるということ。
もしやっていないなら、家で訓練してみましょう。
積もる埃に気づかない人
「埃が積もっていることに気づかない」というのも、かなり深いですよ。
こんなふうに思われています。
- 隅々まで見ることができない人
- チェックできない人
- 気が回らない人
- 変化に鈍感な人
- 適当でも気にならない人
まだまだまだまだ思いつきますが、簡単にまとめると
「気が付いたら手遅れになっている人」です。
危機感がなく、状況の悪化に気づかないから、悪いことが起きるまで分からない人です。
しかも悪いことが起きる原因も追究しないので、また同じことを繰り返します。
目に見えにくい原因を追究できる思考ではない。
こうなると仕事においても、自立自走は難しい。
あ、ここダメだ、ここもトラブル起きるかも、あそこはよくミスポイントだ。
そんな風に危機感を持っている人にはかなわないですね。
結局は協力とモチベーションがものを言う
会社というのは、結局社員の「協力」と「モチベーション」がものを言います。
どんなに仕組みを強化しても、企業は人なり。
人の集団が会社です。
僕が見てきた『いい会社』の人達は、たとえアルバイトさんでも高い人間力を持っているように見えた。
みんな幸せそうで、人にやさしく、気遣いができ、それでいてナチュラルでした。
結局のところ、持続可能な会社は社員の人間力が高い会社。
掃除はこれに深く影響しているようです。
掃除は人間力を高めるのではないか。
僕はそう思います。
- トイレ掃除を嫌がらない。
- 物をどかして掃除する。
- 埃にすぐ気づく。
社員全員がこれを出来ている会社は、どんなに素晴らしいでしょう。
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