アルバイト先から正社員にならないか誘われて悩んでいる人へ。
「正社員登用」というやつですね。
慣れた職場だし、嫌いなわけでもない。
だけど元々やりたかったことではない。
せっかくのチャンス、応じた方がいいのか?断るべきなのか?
悩みどころですね。
今回はそんな悩みを解決できればと思います。
この記事の内容
- 正社員登用で悩んだ時の「3つの点検」
- 答えが出る「2つの感情」は何か
- 元人事部長は「登用」をこう考える
気がかりな部分は何か考える
まず「なぜ今悩んでいるのか」を明確にしましょう。
3つの点検!『条件・社風・仕事』
ポイントはこの3つで考えること。
『条件』『社風』『仕事』
それぞれ、あなたにとっての満足度を付けてみましょう。
条件
・給料は見合っているか
・労働時間や休日数はどうか
・賞与や評価制度はどうか など
社風
・自分に合っていると感じるか
・職場にいて心地いいか
・周りの人との関係はどうか など
仕事
・仕事に意義を感じるか
・目標が持てるか
・将来が見込めるか など
あなたの悩んでいる点はどこですか?
すべてのポイントで“嫌だな”と感じる『赤点』がないことを点検!
この3つのポイントの内、どれかひとつでも『赤点』になると、人は退職を考えます。
- この給料じゃやってられない
- 上司に無理な人がいる
- 嫌いな仕事だ
こんなふうに考えてしまう会社なら、まだ他を探すべきです。
今大事なのは、“他と比べてどうなのか”です。
“簡単だから”といって他を見ることもなく、我慢して働くことのないようにしましょう。
自分が向かいたい方向との一致度合いは?
『そもそも』です。
あなたは何がしたいか方向性を明確に持っているでしょうか?
①「やりたいことがあるから、今はアルバイトをしていた」
②「やりたいことがなくて、とりあえずアルバイトをしていた」
①だったら、やりたいことを諦めることになる。
②だったら、他にあるかもしれない可能性を諦めることになる。
アルバイトをしている時点で“ど真ん中ではない”。けれど、“近い可能性はある”。
どのぐらい『本来やりたかったこと』に近いか確認してください。
ポイント
妥協してもいい範囲に入っていますか?
180度違う方向に諦めるのはおすすめしません。
【2つの感情】このまま正社員になったらどうなりそうか考える
少し客観的に考えられるようになったら、今度は自分に聞いてみます。
頭ではなく、心に聞いてみましょう。
もしこのままその会社で正社員になったら、どうなりそうですか?
正社員になった自分を想像したら、どのように感じますか?
「大変そうだけどワクワク」する?
この記事を読んでいる時点で、こんな方はあまりいないかもしれないんですが・・・。
こう思えるなら、またとないチャンスです。
『条件』『社風』『仕事』が赤点ではない。
自分の向かいたい方向性とも似ている。
こうなると、正社員になることを考えると“ちょっとワクワク”する。
「悪くないじゃん!」という感覚が膨らんできたら、きっと正社員になることを決断するはずです。
「大変そうだけど」と思うなら、もう少し何が大変そうなのか調べましょう。
聞ける社員さんはたくさんいますよね?
ポイント
この場合、情報さえ十分にあれば決断できることが多い。
興味が湧くならもっと社員さんに聞いて“仕事・職場への理解”を深めましょう。
「なんか違うんだよな~」とモヤモヤ?
さて、こっちです。
おそらく“悩んでいる時点で”こちらの方が多いはずなんです。
あなたの心の中で、すでに答えは出ています。
元人事部長としてキッパリ言うと、この状態では絶対に正社員になってはいけません。
かなりの確率で早期に退職します。
しかも原因は「合っていない」からではない。
「考えていない」からです。
何人も見てきましたが、モヤモヤしたまま社員になると思考を止めてしまいます。
社会で何がしたいのか考えることをやめ、アルバイトの延長で仕事をするからすぐにつまらなくなる。
何がモヤモヤするのか、この機会にしっかり考えよう。
「モヤモヤ」を感じるとき、いつも何が“気にかかって”いますか?
何を思い浮かべていますか?
- 『悪くない』
- 『やっぱダメだ』
せめてこのどちらかになるまで、しっかり考えてください。
ポイント
社会に出るうえで、必ずぶち当たる過渡期です。
楽な方に逃げず向き合うことで、必ずあなたの“社会人哲学”は一歩前進します。
社会人初頭の過渡期について詳しく知りたい方へ
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【社会人1年目】なんで若者は悩むの?アイデンティティって何?
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【バイトから正社員登用】基本的に僕はおすすめしない
と、いうことで基本的な僕のスタンスは「おすすめしない」です。
なりたければ自分から頼んでいる
まず、社員さんから言われる時点で正社員になる動機は薄い。
ましてや言われて悩むとなると、「正社員になりたくない」と思っている可能性が高いです。
本当にその会社に満足しているなら、自分から「社員になりたい」と思っているはずです。
大事なところは流されてはいけない
会社からすれば、広告費用もかからず正社員を採用できるアルバイトからの登用は最高です。
だけど僕は絶対にむやみに登用を促したりしませんでした。
本人がしっかり決断しないまま社員になっても、すぐに辞めてしまうことが分かっているからです。
しかし、アルバイトのまま在籍していると“本人から社員になりたい”と言ってくることがあるんです。
この場合は即、登用します。
ポイント
大事なところだけは流されずに自分の決断をすること。
自分が決めたか他人が決めたかで、“考えた量”は全然違います。
タイミングは考えない
例えば、新卒採用の就職活動がうまくいっていない時。
「だったらウチで社員になりなよ」と言ってくれたら嬉しいですよね。
こんな時こそ、冷静になって3つの点検と2つの感情をしっかり確認してください。
本当に大切な時期です。
流されていないか確認しましょう。
僕なら、就職活動がうまくいかないからといって、絶対に登用を促したりしません。
登用の道があると思うと、就職活動の“手を緩めてしまう”からです。
ポイント
二度と戻らない就職活動を、自分の意思で精いっぱいやりましょう。
登用なら4月以降でも大丈夫ですから。
「おすすめしない」と言われてどう?
- 「いや、でも・・・」と思うか
- 「そうだよな。」とすっきりするか
この感覚は、すでにあなたの中に答えがあるけども表出していない証拠です。
「いや、でも・・・」と思うなら、登用に応じたい自分がいるんじゃないでしょうか?
心が感じているなら、あとは頭でちゃんと考えてあげましょう。
「そうだよな。」と安心する自分がいるなら、明確に断るべきです。
たぶんあなたが今迷いながら情報収集をしているのは、断る理由を探しているということだと思います。
自分が社会でどうしたいのか、一旦立ち止まってしっかり考えるきっかけにしましょう。
迷いながら登用に応じたら、大切な時間を棒に振る可能性があります。
他の会社も必ず見る
社員になることを考えるなら、他の会社も必ず見て比べましょう。
悩んでいる原因のほとんどは「情報不足」です。
比べることができればもっと明確な会社選びができる。
そして
ポイント
社員に誘われるほどのバイト先があるということは、
他の会社を見極める基準があるということ。
そうしたら、「世の中こんなに良い会社がたくさんあるんだ」と気づくかもしれない。
もしかしたら、「やっぱり今のバイト先が一番だ」と気づくかもしれない。
どちらにしても必ずいい結果が待っています。
今の悩みを無駄にせず、よりよい会社、より合っている会社を見つける努力をしましょう!
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あなたは「会社を選ぶ基準」を持っています。
しっかりそれを伝えて、自分の意思で会社を選んでくださいね。
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