おっさんとスマホ

会社で起きる問題

『人材の質』は過去と同じではない。若者に届かないおっさんの声!?

僕はもう中年のおっさんです。

新卒採用をしていても年々開いていくジェネレーションギャップを感じていました。

で、思うことは「いい人材」ってのは昔と同じように考えちゃいかん!ということ。

LINEが返ってこない?話聞いてくれない?

若者の世界は若者に任せて、トンガろうぜ!

『LINE』の常識

例えばジェネレーションギャップの代表!

LINEの在り方に感じませんか?

「最近の若者は返信が遅くていかん!」とか思ってませんか?

 

僕(おっさん)と学生(若者)

僕の時代は、LINEといえば“すぐに返さないといけない”もの。

完全に個人同士のやりとりだったし、当初は仕事で使うのも気が引けたものです。

昔は、アプリの上に数字(バッジ)が出たらすぐに消さないといけないような強迫観念があった!

LINEは早い、緊急、といったイメージでした。

LINEだけでなく、どこかのアプリにバッジがついたら、すぐに消さないと気持ち悪かった

アプリ自体の数がそんなになかったんです。

 

しかし今はどうでしょう?

アプリはどんどん増え、スマホ上にはバッジが次から次へと出てきます。

全部消してなんかいられないんですね。

 

しかも連絡ツールなんて、LINEだけではありません。

若者はたくさんのツール・アプリを使いこなしている。

LINEばっかりずっと見ていられないんです。

LINEしかなかった時代と、他にもたくさんある時代。

若者のLINEの常識は、昔の僕たちとは違う。

 

そうすると、若者からLINEが返ってこなくてイジイジしちゃうおっさんが出来上がります。

(僕ですが・・・)

でも、よく考えてみると当たり前ですよね?

 

ビジネスで使ってるくせに!

僕たちは、LINEをビジネスでも使うようになりました。

LINE@が普及し、「返信を返さなくていい」ものにもなってきました。

例えば、採用をしている企業の人間がLINEを入れる。

学生側は「社会側」という認識をして、返信しない人もいる。

採用担当とっても寂しい。

おっさん側は、LINEは返ってくるものだと思ってるので寂しいんです。

 

だけど考えてみれば、LINEを“ビジネス的”に変えてしまったのはおっさんです。

僕も今となってはLINE@にたくさん登録し、全部は見ない。

自分たちが変化を起こしていながら、その変化を捉え切れていなかった。

 

ジェネレーションギャップは、相手の立場に立って、聞いたり見たりしないと分からないものですね。

 

広い世界を知る者に、狭い世界の声は届かない

若者に届かない「おっさんの声」

僕たちがいくら「会社に骨をうずめる覚悟は出来ているのか?」と言っても、若者はなかなか正面から受け止めてはくれないですね。

今となっては時代遅れ感がありますが、ほんの数年前まで実際に飛び交っていた言葉です。

 

これを言われた若者は思っています。

「いやいや、おっさんと違って僕たちにはいくらでも選べる会社があるんだよ…」

確かに、もう骨をうずめるしかないところまで来てしまったおっさんはいるかもしれない。

だけどそれを若者に強制はできません。

若者の住んでいる世界は全く状況が違うし、骨をうずめるのが正解という価値観は当たり前ではない。

世の中を知らないのは、僕たちおっさんの方かもしれない。

 

「なんだか若者に声が届かないな」

と思ったら、一度客観的に今の社会を見渡した方がいいかもしれませんね。

 

いつの間にか「井の中のおっさん」

社会が変化していくということは、僕たちは常にその変化を注視していないと“いつの間にか置いて行かれる”ということです。

「井の中の蛙」と言いますが、本当に絵に描いたようにそんな状態。

『過去軸』と『会社軸』には注意!

過去と今の会社が当たり前だと思っていたら、狭い世界に閉じこもっているかもしれない。

 

危ないキーワードは、

「前は(自分の時は)こうだったから」

「この会社はこれが正解なんだ」

過去と会社に捉われてはいけない。

 

今を生きる人の環境を知ること。

会社の外の環境を知ること。

若者は今を生きればいいけど、おっさんは今に過去を持ち込まない努力が必要です!

 

おっさんだってやってやろうぜ!

さて、我々おっさんが老害みたいな感じで書いてますが、当然それで終わるつもりはありませんよ!

おっさんにだってできることがある!

おっさんにしかできないことがある!

 

誰にも負けない経験で新しい価値を生む

間違いなく、経験は負けないはずです。

しかもこの経験、決して広ければいいってもんじゃない

多くの経験も活きる。

だけど、

ディープ、ニッチな世界ほど、経験は活きるもの。

 

僕たちおっさんがしてきた経験。

たぶん、若いうちに「やりたい」と思っていた何百倍ものことをしていますよね?

無駄な仕事と思うかもしれないけど、そんなもの最初からは思いつかない経験です。

経験には、“予測した未来”の何百倍もの情報量がある。

若者のうちから出来るはずがないんです。

 

まったく思いもよらなかった経験をしてきた。

それはチャンス以外の何物でもない。

オンリーワンといかなくてもいい。

ブルーオーシャンと言える程度のニッチな領域には、かなりの確立で行けるはず。

 

新しい価値は、想像の中にはない。

行動して体験して、経験した情報量の中に生まれてくる。

おっさんだって、やれますよ!

新しい価値をつくれます。

 

絞りに絞ってトンガろうぜ

人間の社会的発達段階において、僕たちおっさんは絞る時期です。

  • 子供のころは広げる
  • 若者は探す
  • おっさんは絞る

だから、狭い領域でトンガって力を発揮していきたいですね。

 

決して世間を見なくていいという意味ではありません。

世間の中で自分が何者なのかをしっかり理解し、社会の中での役割を選びやり切る。

ビッグな人ほど、トンガってませんか?

ノーベル賞なんてすごい尖り方ですよね。

 

僕は、この段階が本当の自由だと思います。

若いうちは悩みます。

自分は何者なのか?何ができるのか?

可能性が広いからこそ、苦悩がある。

 

だけど選んだあとはやり切るだけ。

余計なことを考えなければ、意外と心穏やかに頑張れるものです。

それはおっさんの特権かもしれませんね!

 

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宮内 利亮

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