僕もあまり好きではなかった忘年会!
「忘年会スルー」という言葉も出たように、年々その存在に疑問を持つ人が多くなっているようですね。
良いも悪いも、その会社のやり方次第。
「嫌だ!」と「楽しみ!」を分けるものは一体なんだろう?
それぞれの特徴を、元人事部長の僕の実体験からお伝えします!
特に『コミュニケーションの在り方』を全員が分かっているかが大事です。
あなたの会社の忘年会は、どっちですか?
酒の飲み方
「嫌だ!」酒を強要する
今の時代、もう問題外なのかもしれませんね。
飲ませるのはダメです。
飲めない人は辛いし、そんなに飲んでも楽しくない。
誰かを楽しませるために飲みに行くわけじゃない。
上司が部下をいじって「楽しんでる」と勘違いするのはダメですよね。
残念ながらそこに気づけない上司もいるのが事実ですが・・・。
問題行動や失態も、だいたいはこれが原因になります。
会社が率先して問題を起こそうとする行為。
これだけで、何の意味も感じない忘年会になります。
次からはスルーすることしか考えませんね!
「嫌だ!」気遣いしなくちゃいけない
「気遣いをしないと・・・」と思っていると楽しむことはできないですね。
- 気難しい上司がいる。
- 暗黙のルールが存在する。
- 女性が酒をつくるのが当たり前。
- 急に無茶ぶりされる。
- 挨拶を誰がするのか分からない。
- カラオケを強要される。
やっぱり、誰かを楽しませるために行くわけじゃない。
特に会費なんて取られて気遣いさせられたら、もう二度と行きたくないですよね。
無礼講で社会人としてのわきまえもなく、好き勝手に飲んではいけないのは当然ですが。
なぜか必要以上の気遣いが求められる忘年会は嫌だ。
時間が過ぎるのを待つばかりになってしまいます。
「嫌だ!」騒ぐだけの盛り上がり
ただの“どんちゃん騒ぎ”をする飲み会。
楽しいのは、実はほんの一部だけですよね。
多くの人は無理にその雰囲気について行こうとする。
ついていけない人は、「なんて無意味な…」と思いながらじっと耐える。
ついていけない人がその場にとどまることは、結構なストレスです。
一刻も早くその場を去りたいし、二度と参加したくない。
会社だと、いろんな価値観の人たちが一緒に忘年会をしないといけないから大変ですね。
「楽しみ!」好きなものを好きなだけ
お酒は飲みたいものを!
「最初はビール」なんてルールなんて存在しない。
飲めない人はソフトドリンクOK。
自分のペースで飲める!
まだグラスに残っているのに注ぎにくることもない。
無理にすすめられることもない。
最低限、自分のペースで飲める環境が楽しい忘年会の条件。
「飲めないのにこんな場にいるの辛いでしょ?」と、
飲めない人を気遣うのも逆効果の場合があります。
どう思おうが、本人の自由ですから。
「楽しみ!」気兼ねなく行ける雰囲気
普段のコミュニケーションや、前回の飲み会の雰囲気が大きく影響します。
会社によって飲み会の雰囲気はだいたい同じ。
この会は良かったけど、この会は嫌だったということはあまりない。
いつも部下を小馬鹿にする上司と飲みに行きたいと思う部下はいませんね。
また、「前回の飲み会ではすごく嫌な思いをした」という記憶があったら、次に期待しろという方が無理な話。
忘年会に行ったら、いつもより楽しくお話できそう!
と思ってもらえることが大事ですね。
いつも良くしてくれる上司・いつも話しかけてくれる上司なら、忘年会に行っても楽しいかな?
前回は気兼ねなく参加できてすごく楽しかったな。また行きたい!
カレンダーで忘年会の日付が近づいてきても、嫌な気分にならない。
そんな忘年会でありたいですね。
コミュニケーション
「嫌だ!」否定に囲まれる
特に先輩や上司がやってしまうコミュニケーション。
良かれと思っていることも。
何か発言すると、
「いや、俺は・・・」
「いや、それは違うよ」
「いや、それはダメだよ」
いや、で返されることが続く。
何も話したくなくなるまで、3回も言われれば十分です。
まず始めに否定から返してしまう。
「いや、」という言葉は、とても嫌なものです。
全然自分のことを理解しようとはしてくれないんだな・・・。
所詮、先輩方は自分の自慢話がしたい。
自分の正しさを押し付けたいだけなんだ。
こうなると、自分の忘年会での存在意義は感じません。
何も受け入れられない場所に居続けることは苦痛でしかありません。
「嫌だ!」孤立、話すスキがない!
話に全くついていけない。
悪気はないことがほとんどですが、これはあるあるですね。
自分が分からない話で、目の前の人たちが盛り上がっている。
どうしても仕方ないこともありますが、
ずっとそれが続いてしまうと次第に居場所がなくなっていく感じがする。
話そうとしても、違う人が一生懸命話していて、うなずくことしかできない。
お酒が入ると、話したい人は話したい。
特定の人だけがずっと話していると、その人のための忘年会のように感じてしまいます。
他にも話したい人はいるのに・・・。
会社の忘年会は友達ではないので、話が合わないことも多々あるはず。
自己主張の強い人同士だと、話をさえぎり合いながらやがて口論になることも。
「楽しい!」分かる!そうなんだね。
受け入れてくれる姿勢がある場は楽しいものです。
理解をする必要はない。
話を聞いたらすぐに「いや、」ではなく、「うん、」です。
まず受け止めてくれる人には、どんなことも安心して言えると思います。
心のバリアが張られてしまうのは、否定や拒絶を感じた時。
逆に肯定や受容を感じると、心は開かれていきます。
心をほぐすのは、お酒ではありません!
これを勘違いしている人はあまりに多いです。
「お酒のせいで、つい強い口調で言ってしまった。」
たぶんそれは、お酒ではなく周囲の環境がそうさせているはずです。
「あまりに受け入れてくれないから」をお酒のせいにはできません。
「楽しい!」解放!たくさん話せた~
思っていることを前向きに、たくさん話すことができた。
自分をたくさん出せた。
とても気持ちよく自然に話すことができた。
みんなが心地よい空気で、まだまだずっと話していたい!
こんな忘年会が最高ですね。
自分を出せたかどうか。
本意だったか、不本意だったか。
これが一番のポイントだと思います。
何人も会社の人がいる中で自分を出せるということは、とても幸せなことですよね。
楽しい忘年会は、受容の姿勢があり強要をしない。
ありのままでいさせてくれる忘年会。
それを壊しそうな人がいたら、上司はしっかり止めないといけないですね。
また、上司の存在自体が“楽しくない”原因になるのなら、ある程度場が保たれることを確認したのち上司は退席してもいい。
そのぐらい上司は心を広く持ちたいものですね!