今回はいつまでも終わらない『残業』について。
お伝えしたいのはこういうことです。
残業には必ず原因がある!それが会社にとって致命的な場合もある!
僕は人事を10年以上やってきましたが、人を採用することと人を育成することと同じぐらい大事にしていた仕事があります。
ポイント
生産性を上げないと会社の未来はない。
生き残り競争は生産性競争と言ってもいい。
採用・教育・生産性ができてはじめて、会社はバランスよく成長していく。
これが出来ていない会社は本当に危険です。
では、詳しく解説していきましょう。
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生産性とは
そもそも生産性とは、とても大きな解釈です。
生産業だけに言う話ではありません。
生産性の高い状態とは
- 一人が上げる利益が大きい。
- 時間あたりに上げる利益が大きい。
- 労働に対する利益が大きい。
つまり、効率よく利益を上げる環境がある状態です。
今の時代、いくら根性で売り上げをあげようとしても限界があります。
人は減っている、世に出回っているお金も減っている。“ないものはない”んです。
人口が減り売り上げが上がりづらい現代、とても重要な要素です。
ポイント
この生産性が低いと残業が増える!
無理して働いて無理して売り上げを上げる状態。
ちゃんとした企業はここにメスを入れないと未来がないことに気づいています。
ですから、致命的な残業の要因とは『経営上の危険がある』要因です。
残業の原因
では、残業の要因を挙げてみましょう。
採用難
言うまでもなく、人手不足によるものの場合。
ポイント
いくら生産性を上げて働きやすくても、全国規模で就職活動をする現代では中小企業に人が入ってこない。
人が減ると次第に環境も悪化し、せっかくの生産性がなくなる悪循環に陥る。
だから採用と会社の将来は切っても切れません。
社内のことばかり手をかけて採用を怠ると、結局残業が増えます。
関連記事
企業にとっての採用などについて書いている記事です。
ただし、テクノロジーの導入で成功している企業はあります!
かなりやり手の会社ですね。
逆に言えば、中小企業や零細企業でも働きやすい会社はたくさんあります。ぜひ、そういうところを探してください。
教育不足
これもよくあることです。「ぶんなげ」など聞いたことはありますか?
入社して何も分からない新人に、十分に教えることなくすぐに現場に出すことです。
ポイント
うまくいく方法を伝授しないと、新人は一から失敗を繰り返して学ぶしかない。
企業が成長していくには、先輩の失敗を後輩に伝えて年々仕事をうまくできるようにしていかないといけない。
それが教育であり、それが生産性の向上です。
先輩が後輩に対して「うまくいってほしくない」「失敗しやがれ」と思っている場合は厳しいですね。
数字で、成果で勝負する環境になっていません。立派な社会人集団とは言えませんね。
「自分の時よりよく!」ではなく、「自分の時はこうだったから」とぶん投げる会社は幼い。
時代錯誤
会社の上役の人たちがバブル世代やバブル世代に教育された人の場合、精神論でなんとかなると思っていることがあります。
ポイント
時代はそんなに甘くありません。
頑張れば会社が伸びるのは人口増の考え方であり、すでに終わっている。
そこで思考停止せず、さらに深く行動レベルを掘り下げた会社が勝ちます。
夢も希望もないかもしれませんが、頑張るのは標準です。生き残りをかけてますから。
「頑張るとは何か」を具体的に指示できる状態でないと、その会社は厳しいです。
「いいからやれ!」ではなく、「なんでだろう?」「どうすればいいだろう?」と上司が一緒に考え生産性を上げる必要がある。
実力不足
元も子もない話ですが、会社自体・社長自体に実力がない場合も厳しいです。
ポイント
・そもそも生産性を上げる必要性を感じていない。
・「どうすればいいか」と考えるのはではなく、「どうしてなんだ」と思考停止する。
良くしようとする力が働かないので、当然いい変化は望めない。
非常に変えづらいです。
社員が頑張って生産性を上げたところで、下手をしたら評価もされず無駄に終わります。
会社と共倒れする前に転職を考えたほうがいいと思います。
関連記事
こちらにも“社長以上の人材は育たない”という内容を書いてます。
会社や社長が痛い目を見て心を入れなおす場合もありますが、多くの場合本当に被害を被るのは社員です。
ボーナスが減ったり急に退職を迫られたりする前に、転職を考えましょう。自分が責任を負う必要はありません。
数年先を見ていない
将来を見据えてやるべきことを考えていれば、生産性の向上・働き方の改革は必須です。
にも関わらず「そんなことより目先に利益がないと、変えられるものも変えられないんだ」と上司が言っていたら危険です。
ポイント
両方しっかりできる会社が生き残ります。
目先の利益もないと将来のための行動はできません。それは当たり前なんですね。
それをしっかりやりながら、同時に数年後先のことを考えていないと苦しい時期が続くだけです。
一年後ではダメです。少なくとも3年先に社会がどうなっているのかを考えていないと手遅れになります。
10年先を考えるのはいいですが、10年先の具体的目標を掲げるのは長すぎます。そこまでの未来が読める人はいません。
10年先を考えようとしているか?(理想があるか)
3年後に具体的な目標があるか?
今すべきことを一番具体的に考えられているか?
現時点で思考停止になっていないかどうかが大事!
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致命的要因
さて、いくつか挙げてきましたが、僕が思う“致命的要因”はこの3つです。
経営すら危うくなるので、僕ならすぐに離れます。
- 時代錯誤
- 実力不足
- 数年先を見ていない
時代錯誤
上に立つ者が思考停止している場合、とても会社は変わりづらい。
それに付き合っていたら他の会社がどんどん先に行く。
置いて行かれるのは精神論で思考停止している人だけであってほしいものです。
常に時代に合わせて変化していく柔軟さが必要です。
実力不足
残念ながら、どうしようもありません。
社長や幹部の実力に合った規模で事業を行うのが正しい。
社会的な価値も生まないので、会社は成長しない。サービスが飽和している現代、なくてもいい会社となってしまう。
間違いなく社員にとっての未来はありません。
また、社長や幹部の実力が付くのを待っていると自分も乗り遅れてしまいます。
そこまで損をする必要はありません。
実力のある会社で自分も成長しないと時間がもったいないです。
数年先を見ていない
とても危ういです。
常にギャンブル、綱渡りをしているようなものです。
20年後に会社が今の規模で残っていると思う方が不思議。
未来を見ていたら、今を変えようとするはずです。
病院や公務員など、“なくてはいけない事業”はまだ変化しなくてもやっていけるかもしれませんね。
だけど中小企業はすでにそれでは生き残れない。
この波はいずれ全ての業種に当てはまると思います。
働くのバカらしくなっちゃいますからね。
参考
事実、医療や教育・公務員の現状はどうですか?
割のいい仕事、悪い仕事が二極化しています。
非常にバランスが悪い。
社会はこれを変えようと必死ですが、まだまだ時間はかかりそうです。
いい歳になってから“共倒れ”は絶対にないようにしましょう。
残念ですが、残業の要因が“致命的要因3つ”であった場合はすぐに転職を考えたほうがいい。
企業にとっては厳しい生き残り。個人にとってはありがたい転職市場です。
僕も早いうちに転職の準備をするべきだったと後悔しました。在職中でも少なくても3社以上は登録しましょう。
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