尊厳・プライドを守る

会社で起きる問題

【上司と部下の関係】“恥を知る”なら人に恥を与えたらいかんよね!

たとえ部下であっても、どこでもかしこでも怒鳴りちらして尊厳を傷つけまくってはいけない。

そんな上司は必ず後で自分が痛い目を見ることになります!

とくに日本人には“恥の文化”がある。

余計なプライドは要らないと言うが、捨ててはいけない誇りもある。

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日本人は特に“恥”の文化

島国に多い!?近くの人との関係

みんながいる場所で、上司が部下に怒鳴り散らす。

そんな場面を見たことがあるでしょうか?

もしくは自分がされたことがあるでしょうか?

(こんなところでやめてくれ~!!!)と思いますよね。

今回はそんな、“相手に恥をかかすこと”は良くないよという話です。

 

そもそも僕たち日本人には“恥の文化”があると言われています。

極端に恥をかくことを嫌うという意味では成長の妨げになることもありますが、僕はとても美しい文化だとも思います。

 

以前イギリスに行った時、人々と触れ合う中で、なぜか『日本と同じ空気感』を感じました。

直接思っていることを言い合うというよりも、少し遠回りして相手を気遣いながらコミュニケーションを取る奥ゆかしさというか。

“わびさび”のようなものを感じました。

 

一方、地続きの大陸にすむ人々たちはとにかくエネルギッシュ。

人の事を気にしていたら自分が損をするだけとでも言わんばかりに。

ビジネスではこのようなパワーが必要ですよね。

 

島国だと人の逃げ場が少ない。

居場所を追いやられることは、大陸よりも強烈な痛みを伴います。

だから人様に恥じない生き方をしたいと思い、他人には恥をかかせないことに気を配る。

「こんな場所からは今すぐ逃げ出したい…」と思わせない優しさが、恥の文化ではないか。

旅の恥はかき捨てですが、島国での恥は忘れてもらえませんから。

 

プライドは良くも悪くも

この“プライド”は、時に悪さもします。

自尊心を相手に求め過ぎると、ちょっと自分の意見を否定されただけで“自分の全部を否定された気に”なります。

相手にそんなつもりがなくても、自尊心というものの重さや価値観は人それぞれなので、このようなことが起こるんですね。

 

特に問題になるのは、上司のプライドです。

上司なんだから、仕事にプライドを持って働いて欲しい。

だけど自分の尊厳を守るだけのプライドは持って欲しくない。

 

部下を呼び捨てしたり、嘲笑したりする気持ちの奥には、「自分の方が上なんだぜ」と知らしめたい気持ちがあるかもしれません。

だいたいの問題の要因は、“上司が頑張りたくない”ことです。

行動をして成果を出している上司なら、それ以上余計な方法で自分の尊厳を守る必要はないですから。

 

そう考えると、上司が誰よりも成果を上げようと必死で頑張り守るものが本当のプライド。

相手を下げることによって守るのが余計なプライドです。

 

上下関係があっても守るべきもの

せっかく人が頑張って行動して自分のプライドを守っているのに、周囲の人がそれを周りから崩しにきたらどうでしょう。

残念ながら、社会では本当に良く見る光景です。

 

誰かが出した素晴らしいアイデアの、“出来ない理由”ばかりを並び立てる人はいませんか?

誰かが功績を上げそうな時に、妬んだり邪魔したくなったりする人はいませんか?

人気者が気に食わないから、裏でその人の良くない噂を流す人はいませんか?

 

それから、ほんの些細な行動の中にも現れてきます。

たとえば、年上の部下に対して敬語を使わないのはどうでしょうか。

「社会では年齢は関係ない!」とでも思っているのか。

学生時代に先輩に敬語を使ってはいなかったのか。

これは、「自分の方が上だぞ」と言っているようなものです。

 

たとえ上下関係があっても、部下の尊厳を守り、上司の尊厳も守る。

年齢が上なら立場に関係なく敬語を使ったり、誰にでも分け隔てなく挨拶をしたり。

お互いが守るべきものです。

 

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相手の居場所をなくすな!

居場所をなくす責め方をするな!

日本人は特に恥の文化があり、積極的に恥をかかせることをするべきではないと思います。

こんなに狭い国土の中で、相手の居場所を奪うなんてことはかなりの悪行です。

 

僕が昔から、大嫌いだった指導のしかたがあります。

“みんなの前で怒ること”です。

これは一体何がしたいのか?

僕が感じていたのは、「オレは指導ができるぞ!」「オレ上司の仕事しているぞ!」という何とも子供じみた上司の気持ち。

 

「みんなの前で恥をかいた方が、成長するだろう」という言い分でしたが、僕は全くそう思わない。

本人の成長を考えた行動には決して見えませんでした。

だから僕が上司になった時には『賞賛はみんなの前で。怒るのは本人に直接、みんなが見ていない所で』を心がけていました。

 

積極的に恥をかかせるのは、指導ではなくただの子供の攻撃です。

 

「恥ずかしいヤツだな」は直接言え

とはいえ、恥の文化は成長にも使えます。

恥をかきたくないという気持ちはとても強いもので、恥をかかないためならかなり頑張れるのも事実。

だけど、わざわざみんなの前で尊厳をぶち壊す必要があるでしょうか?

「お前それ、恥ずかしいことだぞ」は本人に直接、真剣に伝える。

 

ここで相手を笑う意味は全くありません。

嘲笑は相手をバカにする技であり、自分を上に見えるためのテクニックです。

“成長させたい”という目的であれば、真剣に伝えなければいけないはずです。

 

相手の居場所に関わる行動をするときに、特に島国に生まれた僕たちは気を付けないといけないと思います。

人をバカにしたりけなしたりすることを、悪気なく出来る大人にはならないようにしましょう。

 

『武士』や『騎士』は誇りが命

日本には武士がいて、イギリスには騎士がいました。

どちらも共通していると思うのは、『誇りが命』ということ。

 

『紳士淑女』の考えとも似ていて、いかに自分が自分に誇れる生き方をするかという“わびさび”を感じます。

この考えが根っこにあるからこそ、私たち日本には独自の美しい文化や美意識があるのではないでしょうか。

 

時代劇や伝記物を見ると、“尊厳”はとても大事にされていることが分かります。

「私を愚弄するか!!」と打ち首にする場面とか。

「誇りのために決闘を申し込む!」とか。

まさに命がけですよね。

 

誇りを失うことが、死ぬことよりも怖かった時代がある。

そんな先人たちのおかげで私たちの国はあります。

わざわざ傷つけなくてもいい尊厳は、お互いに守っていきましょう。

 

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宮内 利亮

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