元人事部長が断言する!
一番相性の悪い上司と部下=「ズケズケ上司」と「平和部下」。
決して交わらない両者の間には、いったいどんなすれ違いがあるのか?
お互いを理解し合うことは出来ないかもしれないが、せめて相手を知り活かし合う努力をしよう!
『ズケズケ上司』と『平和部下』
相性最悪!?上司と部下
僕は人事を10年やってきて、相性のいい上司と部下、相性の悪い上司と部下、それぞれたくさん見てきました。
その中でも一番相性の悪い上司と部下は「ズケズケ上司」「平和部下」だと思います!
お互い「シャキッとしない部下だな!」「嫌な上司だな」と分かり合えない。
これは行動特性の『自己主張性』の違いからきています。
自分の考えや意見を他人に受け入れて欲しいと思うエネルギー量で、右寄り左寄りと表現します。
自己主張性が右寄りだと、どうしても主導したいタイプ。
自己主張性が左寄りだと、そこまで自分の意見を他人に分かってほしいとは思わないタイプ。
「ズケズケ上司」は右寄り。
「平和部下」は左寄りです。
同じ出来事が起こっても、それぞれの感じ方や判断の仕方は全く真逆!
そりゃあ分かり合えないんですね。
ズケズケ=「主張を通したい」
「ズケズケ上司」の特徴はこちら!
- しっかりと主張する
- 速いテンポで仕事を進める
- 目標は最短で達成することを望む
- 物事を進める推進力がある
- 競争心が強い
だから、部下がグダグダと理由を並べていつまでも行動しない時に、「ズケズケ上司」はかなりイライラしています。
もっと早いペースで進めたいし、終わっていないことが気になって仕方ない。
完成度は7割でいいから、失敗してもいいから、とにかく行動して欲しいと思っています。
人と衝突することにそこまでストレスを感じず、波風を立てても自分は平気なタイプです。
平和=「主張を通したいわけではない」
「平和部下」の特徴はこちら!
- 自分の意見よりも集団の和
- 受け身、忍耐強い
- 目標達成に静かに満足を得る
- 慎重に物事を進める
- 勝つことが全てではない
だから、物事が目まぐるしく早いスピードで動いて行く時には不安でしょうがない。
本当は慎重に入念に準備してから行動したい。
できる準備は極力した上で行動をしたいと思っています。
平和的に解決することに価値を感じているタイプで、行動して摩擦を起こしてしまった時には後悔してしまいます。
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違いを知ろう!分かり合おう!
互いの強みを…
まったく違うこの両者、 心から理解し会うのはほぼ不可能と言ってもいい。
だから大切なのは、相手がどんなタイプなのかを知った上で、 相手のとった行動の意味を知ることです。
お互いの特性を知らないままでは、亀裂が広がるだけ。
「部下の方がおかしい」「上司の方がありえない」
平行線どころか衝突しっぱなしで、仕事に生産性が生まれるわけがありません。
そして、相手の特性だからこそできることがある。
相手にとっての強みを知り「それは自分には出来ないことだなあ」と認めることができれば、関係は良くなりお互いを活かしあうこともできるでしょう。
互いの強みを活かし合う関係を目指そう!
(両者の特性に対する知識が必要ですが)
ズケズケ上司は「スピード狂」
「ズケズケ上司」はとにかくスピードが速いことが強みです。
気になったことは放っておけず、衝突もいとわず行動に移せます。
まさに特攻隊長タイプの「スピード狂」。
物事を強く推し進めなければいけない時とか、準備が不十分だったり結果が曖昧なままやらなければいけない時。
そんな時はめちゃくちゃ頼りになるでしょう。
左寄りの人からすればストレス満点の行動なので、頼ったりお願いするのは心苦しいかもしれません。
だけど、その考え方自体が違うのがポイントです。
「スピード狂」は物事がガンガン進んでいる時にはとても気持ちいい気分になります。
逆に進みが遅い時にはイライラして、自分でやってしまいたくなる。
自分が前面に出てたり物事を推し進めていけることは逆に嬉しいのです。
突破口を切り開くためにガンガン行動してもらいましょう!
「スピード狂」にはスピードに乗ってもらおう!
平和部下は「調査員」
逆に「平和部下」は慎重さがウリです。
入念に準備をしたりとか、時間がかかっても確認作業を怠ってはいけない時など。
任せるにはもってこいの人材です。
「スピード狂」からすると、「そんな仕事誰もやりたくないだろう」と思うようなことを喜んでやってくれるタイプ。
目立たず、誰に賞賛されなくても黙々と作業をしてくれる、まるで「調査員」。
自分がやりたくないことをやってくれる人材なら、こんなにいいパートナーシップはないですね。
「調査員」には、目立たないけど正確・慎重にやらないといけないことを!
全く真逆のタイプ同士ですが、上手く手を組むことができれば“最強の凸凹コンビ”になれる可能性があります!
ただし、最低限“特性に関する知識”ぐらいは両方が持っていないと、まず分かり合えないで終ってしまいます。
組織の生産性を上げるには、人の違いを理解することが先決なんです。
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