来年のことを考え始める時期、抱負を何にしようかなぁ~と悩んでいる人もいるかもしれませんね。
抱負を決める前に、今年の振り返りはしっかりできていますか?
仕事を進めるうえで、僕が一番大事にしていたのは「振り返り」でした。
本当に正しい方向に進んでいるのか?
やめることはないか?
何をどう改善するか?
その答えは、今年歩んできた道の成功や失敗の中にあります。
年末にはゆっくりと、「振り返り」&「調査」をしてみてはいかがですか?
この記事は
- 一年の振り返り方
- 目的の確認について
- 来年の目標を行動計画に
今年の行動計画・目標はあった?
まず、確認してほしことは
今年に「目標」や、より具体的な「行動計画」があったかどうか。
です。
もしなかったら、来年のために以下のように作成してみることをおすすめします。
目標とは、何をどこまで達成したいか。
「社労士の資格を取る」
「課長になる」
「自己啓発セミナーに3回参加する」
などです。
「~取りたい」「~なりたい」などは目標ではなく希望です。
目標は言い切る。
「3回参加」など、数字を入れて“出来た・出来なかった”がはっきりするものです。
行動計画は、そのための具体的な計画。
特に目標に期日を設けることです。
目標:「社労士の資格を取る」
行動計画
4月「テキスト選択・購入」
5月「週3回勉強する」
6月「週3回勉強する」
7月「週4回勉強する」「模擬テスト90点」
8月「毎日勉強」「試験自己採点90点」
できれば、テキストは計画作成時に決めてしまったほうがいいし、勉強する曜日・日にち・時間を決めてしまったほうがより計画的になります。
とにかく細かくしていく。
期日は修正が効くように早めに設定する。
毎月「出来た・出来なかった」のチェックを付け、半年ぐらいで一度大きな修正を加えるとより現実的になります。
一年を振り返る
目標をいくつクリアできたか?
できれば点数にしているといいです。
簡単に、月に5個あった項目のうち4個できていれば「80点」という具合に数字にしていく。
「6月から急に点数が下がった」というような“中だるみ”が必ず起るものです。
数字はそんな“甘え”を的確に示してくれる。
高すぎる目標はダメです。
目標は実現可能なものだけにしてください。
「出来ることなのに、やらなかった。」
そんな自分に向かい合えるようにしましょう。
そもそも出来ないことを目標にするということは、漠然と適当に書いているだけであって具体性がない。つまりやる気がないのと同じです。
目標と目的はしっかり区別しましょう。
-
キャリアビジョンは描くもの『キャリアパーパス』目的は味わうもの?
続きを見る
まずは客観的に「どのぐらいできたか」を確認して、
本来到達したかった地点との差を確認します。
良かった点は?
次に「差」が何を意味するのか分析します。
- 良かった点は何?
- 出来た要因は何?
良かった点は、強化・伸ばすことを考えましょう。
回数を増やす。
それに絞る、集中する。
他にも応用する。
そのまま続けるのもいいですが、せっかく振り返るので「次はもっと伸ばす」ことを考えた方がいい。
悪かった点は?
同様に、マイナス面も考えます。
- 悪かった点は何?
- 出来なかった要因は何?
悪かった点は、やめるかやり方を変えましょう。
思い切ってやめる。
やり方を変える。
要因をつぶす方法を決める。
時には思い切ってやめることも大事です。
成果の出ていることは続けるから大丈夫。
やめて時間の空いた分も、次は絶対により効果的な行動を選択できるようになっています。
それが振り返りの力ですから。
どうしたらもっとよくなる?
良かった点と悪かった点を振り返ったら、もう簡単ですよね?
- 良かった点を強化
- 悪かった点を改善
これを並べれば、もう行動計画の完成は近いです。
そうなんです。
次の計画は、振り返った時点でほとんど決まっている。
計画を立てる時に重要なのは、やることを考えることではありません。
やることを具体的にする『調査』の方が重要になってきます。
しかし、すぐに具体的に行動計画を決める前に一度考えてほしいことがあります。
それが「目的の修正」の必要性です。
目的の修正を検討する
目的(僕は「キャリアパーパス」と言っています。)は、大きなもの。
向かう方向性であり、心が味わい続けたいものです。
「かっこいい自分でありたい」
「社会貢献できる自分でありたい」
など、到達地点が具体的に決まらないものです。
「~でありたい」という言葉を使うと決めやすい。
本来、人生すべてにおける目的が「キャリアパーパス」ですが、
ここでは一年の目的を考えます。
だから毎年変えてもいい。
具体的にする必要はないし、その年で目的達成しようとしなくてもいい。
ただ、大きく修正しないでください。
目的は、「どっちに向かっているか」です。
目標の連なりが、その方向にちゃんと向かっているか。
「社会貢献できる自分でありたい」
そのために
「社労士の資格を取る」
そのために
「毎月勉強する」
向かっている方向が大きく変わったら、そもそも目の前の行動をする理由がなくなってしまいます。
行動計画
毎月の計画をつくる
計画は、目的に向かって目標に期日を入れるもの。
前年の振り返りの『どうしたらもっと良くなる?』を使って作っていきましょう。
前年の計画でいらないもの、成果の出ないもの、やめるものを排除する。
継続するものを書き出す。
『どうしたらもっと良くなる?』を書き出す。
新しくやりたいことを書き出す。
これが一つひとつの行動で、これを並べるのが計画。
並べ方はこんな感じがおすすめです。
- 3つぐらいの「方針」を決める。
- 各方針で毎月行動することを決める。
例えば、「社労士の資格を取る」というのは大きな目標ですよね。
これをひとつの方針とします。
その方針に対して毎月何をするか決めていきます。
方針が4つ以上になると、「重要でない方針」が出来てしまうので注意です。
目標地点は具体的に
毎月設定する行動にも、
「出来た・出来なかった」を判断するために目標を設定します。
行動に数字を入れること。
回数、達成度、点数、金額、個数など
例えば、「資格の勉強を頑張る。」というのは目標でなく希望です。
この時点で何をどこまでやるかを決めていないので、やらない可能性が高い。
社労士の資格勉強→○年過去問90%クリア
など、具体的に書くと急に現実味がわいてきますよね。
ここまで自分を追い込める人がいないから、
計画を具体的に作れる人は絶対に他の人を追い抜いていきます。
「そんなのすぐに設定できないよ!」と思うかもしれない。
そのとおり!
ここにひと手間かけられるかどうかが来年一年の充実度を変えてしまいますので、頑張ってみましょう!
具体的に何をどこまでやるか決めるには、調べないといけない。
具体的にするために「調べる」ことが大事
どうやったら具体的に「出来た」と言えるのかを調べて決める過程で、成功する可能性が格段に上がっています。
曖昧、漠然が一番ダメ。
これは具体的行動がないのと一緒です。
「“なぜか”出来なかった」で終わってしまうので、自信を無くすだけです。
思い込みや曖昧・漠然を排除する。
「どうしたら社労士って取れるんだろう?分からないけど、とりあえず目標にしとこう」
ではダメです。
どうしたら資格を取れるかを調べる。
いつまでに何点取っておけば安心できるかを決める。
どんな資料を使い、どんな問題集がいいか。
「調べる」ことが計画作成の主な時間です。
どこまで計画を具体的にできるか。
どこまで数字を入れられるか。
実現可能な道を作って、「やれば必ず達成できる」という計画が最高ですね。
振り返り日を決める
せっかく毎月の行動計画を作ったら、毎月振り返ってみませんか?
ポイントは、振り返る時間を設けてしまうことです。
月が明けて早いうち(1日~5日)に、振り返り時間を作っておく。
作った行動に対して
「出来た・出来なかった」
「良かった点は?」
「悪かった点は?」
「どうしたらもっと良くなる?」
を振り返り、次の目標を修正する必要があればする。
慣れてくれば15分~30分で終わります。
この時は、必ずカレンダーを確認し記入しておきます。
適当に「毎月1日」と決めると、「会社の行事があって出来なかった」などとなってしまいます。
振り返る予定を入れておく。
ここまでくれば、もう「抱負」というレベルではありませんね。
立派な行動計画です。
ただ、最後にひとつ。
楽しくやりましょう。
行動計画を作って、「やらなきゃ、やらなきゃ」と追い込まれるのはつまらない。
「これをやったら、すごいスピードで望む方向に成長できるぞ!」という希望を忘れないでください。
まだ目標がないなら、いっそ遊びの行動計画を作りましょう。
振り返りが楽しみですね!