アイデアの出し方

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全員『アイデアマン』になれる!企画・立案の“プロセス”が違うだけ

「あの人は“アイデアマン”だなあ」というのは、ちょっと違う!?

人間だれしも発想は生めるもの。

しかし発想の仕方が違うから、偏った見方で「企画・立案・発想が苦手」と思い込んでいるんです。

あなたに合った、あのアイデアマンにはできない発想方法とは?

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『発想』が“得意”な人とは?

今回は、色んなタイプの発想の仕方についてです。

大前提として、発想自体に得意・不得意はない。

あるとしたら、「自分は発想が苦手なんだ」という思い込みです!

 

自分の思考特性を“活かして”いる人

『あの人は発想が得意』という考え方を変えてみましょう。

発想が得意=自分を活かしている

 

『あの人は自分の思考特性を活かして上手く発想している』が正しい。

 

ひとそれぞれ、生まれ持った素養や生きてきた過程によって『思考プロセス』は異なります。

このブログでも何度か取り上げている、思考特性の違いがあるんですね。

  • 分析型
  • 構造型
  • 社交型
  • コンセプト型

特に“発想”にはこの影響が大きく現れます。

 

頭の中から生まれるわけじゃない

もう一つ。

『発想』は頭の中でするものではありません。

 

「アイデアを出す」とか「発想する」というと、どうしても頭の中で情報を手繰り寄せてひねり出すようなイメージがあります。

だけど、そのような発想だと今までと同じものしか生まれないことがほとんど。

外から新しい情報を仕入れて、新しい発想は生まれる。

 

“今ないもの”を作る方法は、何かと何かをかけ合わせることです。

つまり、人によってアイデアの出し方が違うというのは、情報の仕入れ方・かけ合わせ方が違うということです。

 

『アイデア』に至るプロセス

【分析型】の発想

分析型が発想をするときは、データ信用できる情報源からの情報を重視します。

根拠がないものは追求したいし、論理的に発案したいと思っている。

俗に言う『思い付き』は嫌いなタイプです。

 

会議などでは「その根拠は?」「目的は?」など、怒っているような冷たい投げかけをしているように感じる。

だけど、これこそが分析型の発想方法です。

広くデータを集め、より正確で確立の高い解を求めようとする。

不確かなものを追求し、数字などの動かぬ根拠を元に発想をする。

 

新しい企画を出せ!

周辺の情報を集め、データを作っていく。

成功事例をならべ、一番成功率の高い事例にフォーカスする。

成果が出るまでの数字的根拠を浮き彫りにしていく。

「以上の点から、新企画は○○が妥当と判断します!」

 

たぶん一般的に、これを『アイデアマン』とは言わないんですよね。

だけど立派に発想・発案になっている。

プロセスが違うだけで、同じアイデアに行きつくことなんてたくさんあるんです。

 

分析型は、広域な情報から分析によってアイデアを出す。

 

【構造型】の発想

構造型の場合、現実的な思考プロセスを持っています。

どちからというと消去法でアイデアを確立する。

過去の事例や現実に上手くいっていることを掘り下げて考えていく。

 

「でもさ、」「それじゃダメじゃん」と企画に水を指すような発言にとられることもある。

だけどそこから出た答えには安定性があり、リスクヘッジに長けています。

実現可能で安定感のある企画を出したい。

過去の失敗や成功、実際にあった詳細な出来事から学んで発想する。

 

新しい企画を出せ!

過去にあった同じようなことを思い返す。

実際に起きた問題点や、実行したときに予測される問題を考える。

失敗の少ない、より堅実な企画を選ぶ。

「これならいけるんじゃないかな。」

 

大きなコンセプトを打ち出すだけが企画じゃないですよね。

細かい実現可能な部分から発想するのも、立派なアイデアです。

 

構造型は、細部の情報から堅実にアイデアを出す。

 

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【社交型】の発想

社交型は人との関係性で事を成していくタイプ。

これは発想にも影響し、他の人から情報を仕入れていく。

まず誰かと「どうしようか?」と話したい。

 

人が出すアイデアに共感する力が強く、相手の意見を取り入れて増幅する。

チームメンバーの意見という素材を料理するコックのような発想方法です。

自分の意見だけにこだわらず、周囲の人の力を合わせて答えを出す。

相手の意見を尊重しようと、より知恵を与える。

 

新しい企画を出せ!

まず周りの人から情報を集めていく。

対話や人と人を繋ぐことで、さらに良いアイデアへ発展させる。

自分のこだわりよりも全員の和を大切にする。

「それいいね!いいじゃん!」

 

そんなの他人の発想じゃん!と思いますか?

それは全然違います。

アイデアは、どうやって情報を仕入れてどうやって料理するかです。

社交型の人がいないと出来上がらない料理なら、アイデアを作ったのは社交型の人と言えますよね。

 

社交型は、人からの情報や人脈を使ってアイデアを出す。

 

【コンセプト型】の発想

僕はこのタイプです。

一般に『アイデアマン』と言われるのが、このコンセプト型。

深くは考えないが、広く浅く違うもの同士を組み合わせやすい並列的思考。

映像としてパッと頭に浮かべることが多い。

 

抽象的なイメージで「なんかこんな感じなんだけど・・・」と伝わりにくい。

だけど、掘り下げていくととても的を得ていて良いアイデアである事が多い。

非日常的なことが好きで、現実は置いておき次に次に拡散的に発想する。

直観的にアイデアを出すので、“思い付き”が得意とされる。

 

新しい企画を出せ!

「なんか面白いことないかな」と思いを巡らす。

困難だが実現したら“すごい”ことを優先したい。

過去や現実、データや人の意見にとらわれない。

「おっ!いいこと思いついた!」

 

よくアイデアマンと言われるこのタイプ。

ここまで読んだ方はもうお分かりかもしれません。

他の思考特性があって、初めて活かされるものなんですね。

 

コンセプト型は、並列した情報から拡散的にアイデアを出す。

 

『周辺情報』をどう活かすか

コンセプト型のように、ただ思いつくだけでは実現は不可能

だから僕には、必ず仲間の存在が必要です。

一人では何もできません。

 

その始まりの一滴に対して、

  • データを集め(分析)
  • 具体的に検証し(構造)
  • 様々な価値観から捉える(社交)

事によって、企画はようやく実現可能になる。

 

しかも、始まりの一滴はどの思考特性からでも絞り出せるということです。

大切なのは、自分の思考特性でどのように『周辺情報』を仕入れて料理するかです。

 

企画・立案・発想のプロセスはみんな違う。

発想のプロセス

  • 分析によって?
  • 検証によって?
  • 人の繋がりによって
  • 組み合わせによって?

 

だけど、向かう場所はみんな同じ。

“いいアイデアを出す”こと。

一番の方法は、自分の思考特性を活かしながら他の思考特性の人と協力することですね!

 

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宮内 利亮

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