令和になり情報化社会はいよいよ加速。
YouTube、TikTok、Twitter、Instagram、clubhouse。
10年前には想像も出来なかった世界が実現し、個人の力は増していく。
この情報の海、あなたはどうやって泳いでいきますか?
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情報化社会のキャリア
振り回されないことが大切!
近年の情報化社会は、ついに新しい時代への転換を実現するほどに発展してきましたね。
10年前までは企業内でしか手に入らなかった情報も、今では誰もが簡単に手に入れることができる。
入社後のマナー研修なんて、「ネットで見といて!」が一番間違いないかも。笑
「情報」という資源はほぼインフラ化し、個人でも専門的な知識を得るには十分なほどになってきました。
令和は個人の時代とも言われる社会に突入し、働き方は大きく変わっていくでしょう。
会社を抜けて独立しようか考えている人も多くいらっしゃると思います。
でも逆に考えると、誰もが発信できる世の中です。
専門家でもなんでもない人が偉そうに発信していても分からないし、個人的な怒りが同情を誘って大きな波になることもあります。
情報の発信元が多様化した時代、受け手側は振り回されないことが大切。
マーケティングも発展し、ものを良く見せる技術は上がっています。
そこで僕たちのセンサーが相変わらず鈍感なままだと、全てがよく見えてしまう。
自分なりの価値基準を持ち、自分らしさを忘れないでいたいものです。
『感情論』に似ている
これは感情論にも似ているのではないかと思います。
「認知の歪み」と言うのを聞いたことはありますか?
心理療法のひとつ、「認知療法」で使われるもの。
受け取り方が論理的ではないために、いらぬ戦いや落ち込みを招いてしまうことです。
僕たちカウンセラー(僕は心理でなくキャリアカウンセラーです)の中では『イラショナル・ビリーフ』と言われることもある。
「ねばらならぬ」強迫観念や、悲観的、非難・自己卑下、ストレス耐性低下などは、非合理的な受け取り方から来ている可能性があるという考え方です。
たとえば会社でAさんに、嫌いな上司から「やり方を変えなさい」という指示が飛んできたとします。
Aさんは上司が嫌いなので、そもそもどんな指示であろうが前向きに受け取りたくない気持ちが働きます。
そしてその感情を抱いたAさんが同僚に、「ちょっと聞いて!」と愚痴をもらす。
その愚痴の情報はAさんの“フィルター”がかかっているので、Aさんに都合のいい事実ばかりが強調されます。
結果、それを聞いた同僚は「マジか!上司はイヤなヤツだな!」とAさんの感情に引っ張られる形になる。
ここには“Aさんは上司が嫌い”というイラショナル・ビリーフが働き、自分の認知の歪みが同僚にも影響する。
情報化社会は、このような誰かのフィルターを通した情報で溢れかえっている。
私たちは、すでに取捨選択された情報である事を理解したうえで事実を抽出していくことが大切です。
新しい時代に必要な『情報収集能力』には、ただ集めるだけでなく情報を判断する力も必要なんですね。
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一次情報『事実』を追え!
一次情報を見分ける力
情報に振り回されないため、感情に振り回されないために、最も重要なのは“事実をつかむ力”です。
別の言い方をすると、『一次情報を見分ける力』だと思っています。
一次情報は、目の前で起こったこと・聞いたことなどの疑いようのない事実です。
自分の目で見れるのが一番ですが、せっかくの情報化社会に全部自分で見るまで疑い続けていたらきりがないですね。
だから、『疑いの余地があるかどうか』を判断しましょう。
たとえば、動画で撮った映像や録音した音声。
これは編集が加えられていないことが分かれば一次情報に限りなく近い情報です。
ただし、都合よく切り取られた映像や音声を周到に使う手法が今は多いので、そこを意識しておくことは大切です。
また、社内で部下から報告を上げてもらう時なども、一次情報に近い状態で報告させること。
事実を隠すことに厳罰を加えたり、逆に都合が悪くても事実を伝えてくれたら手厚く褒めたり。
報告のフォーマットにお客様の声をそのまま書かせたり、写真を付けたり。
一番いいのは疑いようのない定量情報を報告させることです。
疑いの余地を潰していくことで、一次情報を見分けよう。
定量化されない定性情報には注意です。
たとえば負の感情にイラショナル・ビリーフが働いていることは多いので、それを知り論理的に受け取ることが大切です。
『誰のフィルターか』を意識する
情報を得る時には必ず、『これはどんな人のフィルターを通しているか』を意識しましょう。
自分の信用できる人をメンターとして持つことが望ましいですね。
先生や師匠と言えるような「この人なら間違いない」と思える人のフィルターなら、かえって自分を成長させてくれるかもしれない。
これからの時代、『誰が言ったか』はとても大切な判断基準です。
どの人を選ぶのも自分の自由。
どうせなら、経営の事は経営のプロ、料理の事は料理のプロに聞きたい。
キャリアの事は私たちに聞いて欲しい。
そしてさらにプロの中でも自分に合った人を探しましょう。
たとえば僕はキャリアコンサルタントですが、“元人事部長”でもあり“思考特性・行動特性プロファイルのアソシエイト”でもあります。
この掛け合わせが僕の個性なので、「自分のことが知りたくて、組織の中での自分の在り方や組織の問題を中心としたキャリアの相談」なら自信満々です。
おそらく日本に僕しかいないとさえ思います。
それでも、“心理カウンセリングが必要”だったら僕の専門外。
カウンセリング自体は出来ますが、他の心理士の方の方がいいでしょう。
また、一番気を付けてほしいのが“利害関係”です。
すべての情報を見る時に、「これは誰がどんな利益のために発信しているのか」を考えてください。
テレビで流れてくる情報はテレビ局やスポンサーの利益が関係するはずですね。
トヨタのCMしか流れていない番組で日産の車をおススメすることはまずありません。
私たちキャリアコンサルタントも、同じ属性で見られている転職エージェントとは似て非なるもの。
私たちはキャリアに悩む人から直接お金を頂きます。
だから相談者にとっての利益を追求する。
エージェントは転職先の企業からお金を頂きます。
だから企業にとって最適な人材を提案する。
同じ転職者の面談をしていても、目的は大きく変わります。
誰にとっての利益か?客様は誰か?を考えると、情報の取捨選択は正確になっていきます。
流れをキャッチしよう!
情報に振り回されないこと!これが今回の趣旨です。
ただ、銅像のようにその場に突っ立っていたところで何も情報からは得られない。
情報を得たら行動する。
自分にとって正しい行動を選択するための、自分にとって正しい情報収集です。
自分がどんな方向に進むべきなのか考える時には、なるべく正しい情報が欲しい。
一次情報の事実が一番です。
この精度が上がってくると、世の中の動きが何となく見えてくる。
だからこそ、自分の進む方向が正しいと胸を張って言うことができる。
僕は『情勢判断』と呼んでいますが、振り回されないようになってくると同時に世の中の大きな流れが見えてきます。
この流れに乗ると、仕事も当然うまくいく。
「これから先、どんな職業がいいんだろう?」と職業を選択する時。
一念発起して独立し、自分で事業を立ち上げる時。
社内で重要なプロジェクトを任された時の施策の立案。
目の前の流れではなく大きな流れに乗ると、長期の選択が正確になる。
情報化社会にはこういった『メディアリテラシー』を育み、自分らしくあり続けられるように情報を受け取っていきましょう。