「あれ?褒めたはずなのに、なぜか怒らせちゃった」
とは、とってもよくある話。
特に上司が褒めても一向にモチベーションが上がらない時は、部下のせいにされてしまいがち。
だけどその褒めポイント、本当に合ってますか?
自分の価値観だけで褒めてしまうと、逆効果の場合があるのも当然です。
相手は何を褒められたいと思っていますか?
褒められたいポイントは全然違う!
「褒めてやったのに、あいつは全然やる気が出ない」
そんな風に思っている上司がいたら要注意。
部下の褒めてほしいポイントはそこじゃないのかも!?
人には4つの思考タイプとそれぞれの組み合わせで、様々な考え方がある。
これを知らないと「自分の価値観が当たり前」と思ってしまうものです。
自分の価値観だけで褒めても、たくさんあるタイプには対応できません!
最低限、4種類の褒めポイントがあることを知っておきましょう。
「承認欲求を満たす」
なんてかっこいいこと言っても、タイプを知らないのでは失敗する可能性大。
何を承認してほしいのかを知っておきましょう。
各思考タイプの詳細はこちらの記事で!
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「その会社は自分に合ってるの?」4つの思考特性から選ぶ
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【論理タイプ】に「頭の回転早っ!」
【論理タイプ】の特徴(簡略)
物事を明確にしたい
論理的な問題解決
根拠を求める
データや数字を重要視する
理性的
論理タイプの特徴を考えてみましょう。
例えば何かの提案に対して褒める時・・・
「それイイ思い付きだね!」と言ったらどうでしょう?
「思い付きだと?
明確な根拠に基づいて導き出した答えなんだ。
結果だけしか見れないのか、こいつは!」
と、思われてしまうんです。
褒めてほしいのは、たくさんの情報を分析して結論を出したところ。
よく考えたというところなんですね。
言ってほしい言葉
「頭の回転速いよね」
「何でも知ってるよね」
「よく考えて仕事してますね」
賢い人・できる人と思われると嬉しいんです。
ポイント
相手の能力・才能を認める。
「○○さんって数字に強いですよね。」
と、ポイント・ポイントで伝えましょう。
【堅実タイプ】に「頑張ってるね。」
【堅実タイプ】の特徴(簡略)
現実的な思考
ガイドラインを好む
新しいアイデアには慎重
予測できることを好む
例えば一つの仕事を終えた後に・・・
「効率いいね!要領がいいんだなあ!」と褒めたら?
「要領?そこ?
あんなに頑張ったプロセスがあるのに・・・
細かいことなんて全然見てくれてない!」
と思われても仕方ない。
褒めてほしいのは、着実にひとつずつしっかりやったんだというところ。
他の人が嫌がるような、努力をしたんだというところです。
言ってほしい言葉
「丁寧にしてくれてありがとう」
「頑張ってるね」
きっちりしてるね、真面目だねはあまり好まれない。
きっちりした人・真面目な人と思われると嬉しい。
ただ、そういう人格ではなくてそういう行動を褒めるのがポイント。
ポイント
相手の几帳面さをそれとなく認める。
「○○さんがきっちりやってくれるので助かります。」
と、一度だけ言いましょう。(何度も言わない)
【人間関係タイプ】に「一緒にいると楽しい」
【人間関係タイプ】の特徴(簡略)
他の人から学ぶ
感情的
同情的
社会への関心が強い
人に対する直観力がある
例えば、チームをまとめてよい成果が生まれた時・・・
「さすが!あなたのチーム育成理論は完璧ですね!」なんて言っちゃったら!
「理論だって?
そんな、人を物のように扱ったりなんて絶対しない!
ただみんなとの繋がりを大事にして向き合ってきたんだ!」
まったく真逆のことを褒められたことになってしまう。
これでは、けなしているのと一緒ですね。
褒めてほしいのは人と人の繋がりであって、理論や人を使う能力ではない。
そして上司から褒められるより、「部下が感謝しているよ」と言った方がいい。
人間性や人としての温かさの部分です。
言ってほしい言葉
「いい人だよね」
「○○さんと一緒にいると楽しい」
「それよく分かるわ~」
いい人・優しい人と思われると嬉しい。
ポイント
相手の気遣いをいつも認める。
「いつもありがとう、○○さんよく気づいてくれるよね。」
と、何度も言いましょう。
【直観タイプ】に「変わってますね!」
【直観タイプ】の特徴(簡略)
想像力豊か
アイディアに対して直観的
ビジョンがある
変わっていることを好む
色々と試して学ぶ
例えば何かプロジェクトを遂行したあと・・・
「真面目にコツコツやっててよかったね」と言われたら?
「え?そう?そうかもなぁ~。
でも、ここまで来たのは大事なとこでバーンとやれたからでしょ!
コツコツなんてもうやりたくないし・・・。」
褒められても嬉しくはないですね。
褒めてほしいのは、むしろ不真面目な方。いかに道を外れたかです。
発想力や独自性の部分です。
言ってほしい言葉
「すげー!最高ですね」
「変わってますね(ユニーク)」
すごい人・ユニークな人と思われると嬉しい。
ポイント
すごい・最高・ユニークですねー
「そのアイデアすごいですね、おもしろそうですねー!」
と、大げさに言いましょう。
自分の「当たり前」に当てはめない
いかがでしょうか?
「確かに、これ言われたら嬉しいな!」と思う方もいるでしょう。
逆に
「こんなふうに言われて、嬉しい人なんて本当にいるの!?」
とも思うかもしれません。
「当たり前」はひとつじゃない。
人はみんな違うという前提が必要です。
自分の「当たり前」の範囲内で人を褒めても、成功確率は4分の1だと思った方がいいかもしれませんね。
実際はもっと複雑なその人の人間性があります。
褒める目的が相手をやる気にさせたり喜ばせることであれば、
その人に合わせた褒め方を選択するようにしましょう。
きっと、気づかなかったその人の能力や良さにも気づくと思いますよ。