30代5つの引き際

仕事辞めたい

【30代の退職】転職はもったいない?会社・仕事『5つの引き際』

2019年11月21日

気が付けば30代。今の会社に不満はないが、「このままでいいのか」と思う。

人生には『転機』『過渡期』があることを知り、自分を見つめ直して次の方向を決断することが大切です。

元人事部長が数々の経験をもとに考える最適な『引き際』はこの5つ。

ここでは、ある程度社会経験を積んだ人が「退職か骨をうずめるか」を決断するために考えてほしいことを書いていきます。

僕自身は30代後半までワンキャリア。

実は今では、「部長」よりも「転職」を選ぶべきだったと思っています。

大切なのは、いち早く自分を見つめなおして『人生半ばの過渡期』の満足度を高めることです。

この記事は

  • 30代が退職時に考えるべき損得
  • 人生に訪れる『転機』と『過渡期』とは
  • 30代の退職『5つの引き際』

 

 

『辞めるのもったいない』で得るもの・失うもの

「30代で転職」と考えると、逃げたくなるぐらい気持ちがどんよりします。

ものすごく分かるんですよね。

だけど、逃げたらダメなんです。

ダラダラやってしまった僕が言うのもなんですが、だからこそ、こういったブログで発信しています。

逃げずに自分と向き合ってください。乗り越えないといけない『過渡期』があります。

まずはそこからです。応援しています。

 

過去の功績に対する対価を得る

まず、「辞めるのもったいないなあ」と思っている時の『得』についてです。

今まで会社で上げてきた功績を認められて、その場に立っています。

他の会社では、今までの功績を全て引き継いで評価はできない。

転職すると給料が下がるのが一般的です。

「やっとここまできた」という、ある種の達成感があるかもしれませんね。

今までの苦労に対して安全な見返りがある。

 

時間と可能性を失う

では、逆に何が『損』かというと。

悩んでいる間の『時間』が返ってこない。

(僕はここを一番後悔。逃げずに向き合えばよかった。)

成長せずに時間が過ぎることで『可能性』がどんどん狭まっていく。

今回特に伝えたい、僕が後悔している点です。

まだまだその会社で成長できるし、やりたいことがたくさんあるというのなら全然大丈夫。

取り戻せない『時間』と共に『可能性』も減っている。

 

『会社』と『自分』どちらを考える?

でも、会社を嫌いでもないし、人も好きだし、自分のことだけ考えて退職するのは無責任な気がする。

退職こそ『逃げ』なんじゃないか?と思ってしまう。

 

会社はなんとか「なる」・自分はなんとか「する」

会社は、意外と柔軟なんですよね。

“自分にしかできない仕事”なら、僕もたくさんありました。

だけど、そんなものはやめてしまえばいい。

「誰かが辞めたら会社が潰れた」なんて話は聞いたことがありません。

会社はなんとかなります。

多少の迷惑はかかるとしても、どうにもならない程のものなら社長が止めにきます。

 

しかし、自分のことをどうにかするのは自分しかいません

僕の場合、「仕事に逃げて」いました。

仕事がうまくいっていると気持ちがいい。

将来もこのままどうにかなると、本気で思ってしまっていた。

ちゃんと自分のことを考えていなかったんですね。

しかし、年を重ねるに連れて不安は増していきます。

一定の境界線を越えると、戻れなくなる。

  • 『不安だけどあきらめてこのまま会社に身を任せるか』
  • 『大変だけど戻れなくなる前に自分の人生を生きるか』

僕は二択を迫られました。

当然、後者を選んだわけですが、かなり葛藤はありました。

 

ポイント

誰ひとり、あなたのことに責任を持って決めてはくれない

自分に向き合うのはすごく大変なんですけどね。

真剣に考えるべきなのは、『会社』ではなく『自分』です。

 

個人がキャリア主体性を持つべき時代

これから社会は、『個人が主体性を持ってキャリア形成する時代』に入っていきます。

まだまだここに気づいている人は少なく、危機感を感じている人はほんの一部です。

間違いなく、日本の終身雇用の当たり前は崩れ、欧米やアメリカに近づいていく。

国内の競争が国際競争へ。

中小企業には厳しい状況が進み、同時にキャリア教育も進んでいく。

国が、「自分の責任は自分で持ってくださいね」と言っているようなものです。

さらに僕もそうですが、就職氷河期の時代に就職した人には社会的教育が足りていないというデータが出ています。

少しづつですが確実に変わっていることを知っていれば、一番危ないのは30代40代を生きている人だということが分かるはずです。

 

40代に向けて変わること

『転機』と『過渡期』

まず、人生には3種類の転機があると言われます。

  • 予期していた転機
  • 予期していなかった転機
  • 期待していたことが起こらなかった転機

予期していた転機

結婚、入学、卒業、入社、定年退職、独立、老後など

予期していなかった転機

事故、病気、死、失業、天変地異、転勤、昇進、倒産、環境変化、など

起こらなかった転機

入学できなかった、卒業できなかった、昇進できなかったなど

特に、予期していなかった転機に対して準備できていると安心ですよね。

 

次に過渡期は大きく4つあると言われています。

  • 成人への過渡期(17~22歳)
  • 30歳への過渡期
  • 人生半ばの過渡期(40~45歳)
  • 老年への過渡期(60~65歳)

成人への過渡期

自覚を持つ時期。直面する課題は「アパシー(無力感・無価値)」と「離人感(自分が自分でない感覚)」。

30歳の過渡期

可能性が開けた20代から、限定される30歳前後の過渡期であり、生活の習性が起きる。

人生半ばの過渡期

自分らしさの模索・葛藤を通じて、真の自分として生きることを決断する時期。

老年への過渡期

死を受容しつつも、新たな生への希望を獲得する時期。死への恐怖や役割の喪失により、孤立化が進む。

今回重要なのは『人生半ばの過渡期』です。

 

成人への過渡期に近い記事はこちら。

アイデンティティ
【社会人1年目】なんで若者は悩むの?アイデンティティって何?

続きを見る

 

『人生半ばの過渡期』が本当にやってくる

僕は、30代半ばぐらいまでは“よくわかりませんでした”

自分らしく生きたいなあとか、本当の自分ってなんだろうとか思うことはありました。

だけど、本気で考え始めたのは40歳が近くなってからです。

20代から30代の方へ強く伝えたい部分です。

なるべく早いうちに、真剣に考えるべきです。

このまま進んだ場合に、40歳を超える自分を具体的なビジョンで描いてください。

 

僕の場合は、「いよいよ決めないとヤバい!」というところまで引きずってしまいました・・・。

 

【30代の退職】会社・仕事『5つの引き際』

では、どのような基準で『会社を辞める』という決断をするべきか

『引き際』と心得てほしい5つを挙げていきます。

 

社会性レベルの停滞

この会社にいては、社会人としての自分がこれ以上成長できないと感じた時。

スキルより「社会性」が大事です。

30代40代では、20代に真似できない経験を力に変えることが大事。

まだまだ成長を続けないといけない年齢。衰えれば会社のお荷物になる。

前に進んでいる感覚を失うことで、「なんのためにやってんだろ」という喪失感を感じる。

40代になってからお荷物になっていることに気づくと、転職する自身も失い、なんとか会社にしがみつくしかないという最悪の状況になります。

 

30代が経験を力に変える記事はこちらです。

30代3つの経験
【30代の転職準備】積み上げる『3つの経験』で安全な40代を

続きを見る

 

『共倒れ』の可能性がある

これも考えただけでゾッとします。

会社が倒産するのと同時に自分も職を失う。

「倒産の可能性があるかも」と思った時は、すぐにでも本気でどうするか考える。

当然、定年退職する日までを見越して考えましょう。

(今後定年は伸びます。少なくとも65歳。70歳までは視野に入れる。)

『会社』の倒産、『業界』の衰退、双方よく考えてみてください。

これこそ、自分が身動き取れなくなってからでは遅いです。

これまでの常識が通用しないくらい、会社はなくなっていくと考えましょう。

 

「自分がいなくても」

「自分がいなくてももう大丈夫だ」と納得できた時。

自分の部下を教育をすることで、自分の社会性も上がります

その部下がまた教育をできるようになったら、自分の役割はまた変わる

自分がしていたことが自動で回るようになった状態。

「自分がいなくても」は『部下の成長』『仕組みづくり』という功績を残した証。

 

注意ポイント

いつまでも自分で仕事を抱えないこと。

教えないことで自分の成長は止まり、できることは限定され、そこでしか通用しなくなる。

自分の役割を明け渡すことは、結局自分のためになる。

 

本来の自分ではないのに我慢している

会社の方針のとおりやってきたけど、少しづつ“ズレ”を感じ始めた時。

入社した当初は“社会の中の自分”が形成されていないから、会社の方針をそのまま受け入れられる。

社会で経験を積んでいくと、々に自分自身が形成されていきます

気が付いたら、会社と自分は少し違うかもと感じるようになる。

これを感じたら、2択の決断を迫られます。

  • 自分を変えるか
  • 環境を変えるか

まさに『人生半ばの過渡期』です。

当然、自分を変えることは葛藤から逃げることなのでおススメはしません。

とはいえ必ず退職しないといけないわけではないです。

環境を変える必要なく、自分でいられるならいい。

形成されてきた自分と、今の環境がまだマッチしているか再確認しましょう。

金や名誉ではない、本来の自分について本気で考えましょう。

 

「このままで人生終わりたくない」

まだまだやりたいことがある。本当はこんなもんじゃないんだ。

くすぶっている状態です。

やりたいことがあるなら、方向修正する最後のチャンスす。

なりたい『在り方』でもいいんです。

とにかく今のままの自分に疑問を感じて仕方ない

余裕があるなら旅に出てもいいでしょう。

今まで作ってきたものを壊して、新しく再スタートする。

若い時代というチャンスは二度と巡っては来ません。

 

転職するなら、次は『慎重』に

ということで、30代のキャリアに関する危機感を強く持ってほしいと思っています。

自分自身について深く考え、これからの在り方をしっかり考える。

本当の意味で将来が決まってくるのはこのラインだからです。

 

20代に比べて30代の転職方法は、エージェントの重要度が増してきます。

  • ゆっくり時間をかけていられない。
  • 若い頃より狙いが定まっている。
  • 本当に自分に合った環境を探す必要がある。
  • 自分の感覚に頼らず、客観的視点で探す。

次の転職で自分の将来は大きく限定されることを認識して、慎重に職を選ぶためにエージェントにも考えてもらいましょう。

 

例えば、

30代の方におすすめの、僕が使っている『ビズリーチ』です。

ビズリーチ公式サイト

 

その他にもたくさんありますので、少なくとも3社は登録して慎重に進めましょう。

各転職エージェントのHPへはこちらから飛んでください。

まとめ一覧
【転職支援サービス・サイト・エージェント】まとめ一覧

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宮内 利亮

《『ココナラ』のキャリア相談実績No.1》 はたらく悩みを解決! 【国家資格キャリアコンサルタント×元人事部長×特性分析アソシエイト】 宮内 利亮を詳しく知る⇒下の「キャリアコンサルタント宮内利亮について」からどうぞ

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