転職を考えているけど、いまいち自分が何をしたいのか分からない。
そんな人は自分の『キャリアアンカー』を知るといい。
どんな仕事に価値を感じ、どんな働き方をしたいと願っているのか?8つの分類から適性・適職を導き出そう!
元人事部長が解説します。
この記事は
- 転職者必見の『キャリアアンカー』
- 8つの『キャリアアンカー』
- 『キャリアアンカー』ごとの転職指針
- 社会の中で自分を持つには
『キャリアアンカー』とは
まず、『キャリアアンカー』とは何か。
キャリアアンカー
仕事をするうえでのよってたつ内面的な根拠
分かりやすく言うと、自分はどう働きたいか。
それが8種類ある。ということですね。
『キャリアアンカー』は次の3つの要素が複合的に組み合わさったものです。
「自覚された」3要素の複合
3要素
- 「自覚された才能と能力」
- 「自覚された動機と欲求」
- 「自覚された態度と価値」
すべて、「自覚」と頭にありますね。
そうなんです。『キャリアアンカー』は働きながら自覚していくもの。
働いたことがなければ、正しく判断できない。
自分はどんなことが出来ると思っているか?
自分はどんなふうに仕事したいのか?
自分はどんな仕事に価値を感じているのか?
これを8つの分類で言語化してみると、自分が向かうべき方向がグッと明確になるってわけです!
「働きがい」に大きく影響する
『キャリアアンカー』は仕事において大きな影響をあなたに与えます。
- 楽しんで仕事できるか
- 成果を出しやすいか
- 働く自分を好きになれるか
- 働く仲間を好きになれるか
最近の厚生労働省のことばを借りると、『働きがい』にものすごく影響する。
自分の『キャリアアンカー』に当てはまる仕事をすると、社会で良い循環が起こるようになる。
8つの『キャリアアンカー』
では、さっそくいってみましょう!
あなたはどの『キャリアアンカー』ですか?
専門・職能別能力
専門・職能別能力
特定の分野で能力を発揮し、自分の専門性や技術が高まることに幸せを感じる。
少しずつ自分のスキルや知識が磨かれていることに喜びを感じる。
次から次にではなく、一つの分野で特化していきたい。
この分野を極めたい!プロでありたい!
転職するなら
当然、その分野を外れないことです。
また、就職してから異動がないか、違う仕事に就く可能性はないかを確認しましょう。
全般的経営管理能力
全般的経営管理能力
集団を統率し、権限を行使して、組織の中で責任ある役割を担うことに幸せを感じる。
リーダーになりたい。人の上に立って仕事がしたい。マネジメントしたい。
責任を伴うことにやりがいを感じる。
出世したい!管理職になりたい!
転職するなら
早く出世できる環境の会社がおすすめ。
規模は多からず少なからず、従業員数100人~300人程度で発展途上がいい。
離職率が多少高い方が、希望を満たせる可能性は高い。
自律・独立
自律・独立
組織のルールや規則に縛られず、自分のやり方で仕事を進めていくことを望む。
モチベーションは自分自身で保てる自律型人材。
他人に決められたやり方は好まない。自分のやり方でやってみたい。
独りでも好きなようにやりたい!
転職するなら
裁量権の大きい会社を探しましょう。
まだやり方の決まっていないベンチャーなどがおすすめ。
30年以上続き、慣習のある会社は息苦しさを覚える可能性大。
いずれは独立するために目的を持って転職するのもいいですね。
保障・安定
保障・安定
一つの組織に忠誠を尽くし、社会的・経済的な安定を得ることを望む。
末永くその会社で働きたい。安心して心穏やかに働いていたい。
一つの会社で頑張ることが最終的にいい結果を生むと思う。
安定した職場で働きたい!
転職するなら
本当に転職するのがいいのかもう一度考えましょう。
給料が安定して入り、倒産のリスクがないかどうか塾考。
転職するなら会社、事業の持続性重視。
徹底的にリスクヘッジして、よりよい居場所を決めましょう。
企業家的創造性
起業家的創造性
リスクを恐れず、クリエイティブに新しいものを創り出すことを望む。
とにかく前に進みたい。新しいことをしたい。新規事業がやりたい。
つまらない仕事をしている時間がもったいない。
切り開いていく者でありたい!起業したい!
転職するなら
起業を視野に入れておきましょう。
出来ることからすぐにやり始める。ダメならまたやり直せばいい。
もしくは転職せずに起業できる状態まで準備する。
転職するなら、まだ足りないものを埋めるためなどの目的を持ちましょう。
奉仕・社会貢献
奉仕・社会貢献
社会的に意義のあることを成し遂げる機会を、転職してでも求めようとする。
意味のある仕事がしたい。人様の役に立っている実感が欲しい。
そういう仕事ができる環境に身を置きたい。
胸を張れる仕事がしたい!
転職するなら
それをやっている自分を想像すると、誇らしく思うような仕事を探しましょう。
給料は少なくてもいいように出費を抑える。
妥協してやりたくないことを選ぶと、また同じ悩みで転職する可能性大。
純粋な挑戦
純粋な挑戦
解決困難に見える問題の解決や手ごわいライバルとの競争にやりがいを感じる。
突き進んでいく、熱のこもった感覚が好き。
同じことを繰り返すのは好まず、安定したら次の挑戦を求める。
うおおー!やってやるー!と燃えるように仕事したい!
転職するなら
幅の広い仕事ができる会社を選びましょう。
また、何度も転職していいキャリアをつくりましょう。
一社で様々なことに挑戦できることは稀です。そういった会社は探しつつ、常に転職に備える。
新規事業の募集や新規開拓がおすすめ。
生活様式
生活様式
個人的な欲求や家族の願望、自分の仕事などのバランスや調整に力を入れる。
仕事そのものよりも、その他との調和が大事。
プライベートが充実していれば満足感を感じられる。
生活を中心にしたい!
転職するなら
ワーク・ライフ・バランス重視で選びましょう。
フレキシブルな働き方ができる会社や、仕事への熱量を求めない会社がおすすめ。
個人で仕事しようとすると、余計時間を失う可能性もあるので注意。
いかがだったでしょうか?
あなたはどれが一番しっくりきましたか?
転職する前に自分を知る
社会の中の自分の志向を自覚する
「自分はコレ!」と思うのと同時に、「他にはこんな人がいるんだ」と分かりますよね。
この客観的に自分を見る力が必要です。
エージェントと探すにしても、「自分はこうです」と言えた方がいい。
ましてや自覚もなしにネットで求人を探すなどするのは至難の業。
転職するなら、まず自分が“どうしたい人間なのか”を知ること。
社会の中で自分を表現する
そして、転職活動中でも就職した後でも「自分はこういう人間」と表現しましょう。
・履歴書・職務経歴書
・エージェントとの相談
・面接中の自己アピール
・上司との面談
・同僚とのコミュニケーション
などなど、自分を表現すべき場面はものすごく多いです。
自己分析が出来ている人は高く評価されるし、望む方向へ連れて行ってもらえる。
『キャリアアンカー』を使って上手に自分を表現しましょう!
釣る側・釣られる側
あなたはどちらがいいですか?
やっぱり、釣る側がいいですよね。
『キャリアアンカー』のアンカーとは、「錨(いかり)」のことです。
つまり、その場所から動かない。
求人はよく釣りに例えられます。
求職者という魚がいる場所に、企業が船で出て行って釣り糸を垂らす。
しかし、あなたが自分をしっかり表現できれば、あなたは「釣る側」です。
あとはエージェントが企業を探してきてくれる。
ポイント
自分を発見したら後はドンと構え、どんどん求人を紹介してもらいましょう。
釣られる側より、釣る側でありましょう!
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すみません、こちらはまだ一覧に載せていません。『ビズリーチ』です。
『ビズリーチ』だと30代向き。20代や初めての転職の方は『ウズキャリ』がいいです。
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