先輩・上司の教育スキル

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【上司・先輩】の教育スキル!「相手目線に立つ」は思ったより深い

上司や先輩が部下に仕事を教える時よくある問題。

教えたつもりでも、実は詳細が伝わっていないことがよくあります。

料理しない人に「塩少々」とか、新人に「片づけといて!」など。

無意識のうちに自己中心的になっていませんか!?

教える立場の人は一度振り返ってみましょう。

以外と伝わっていない「説明」「指示」

伝わっていない説明や指示は、実は日常生活にたくさんあります。

 

「塩少々」

例えば、代表的なのがこれ。

「塩少々」

料理をしたことがない人がこれを見ると・・・

「少々って、どのぐらい??」

と、もれなくなりますね。

子供のころはどうでしたか?

「塩少々」と聞いて、いきなり何の疑問もなくできた人は数少ないでしょう。

 

当然、すぐに行動に移せる人もいますが、その状態はいどういう状態かと言うと・・・

独自の判断をしている。

自分なりの「少々」で思い込みをしている。

十分な説明がないのにやったんだから、必ずこうなります。

一度やってみて、周りの人に言われたり味見したりするから気が付くんです。

  • 「そんなんじゃ全然足りないよ~」
  • 「ちょっと、それ入れすぎだよ!」
  • 「そうそう、そのぐらい」

覚えありませんか?

恐る恐る塩を入れて、周囲の反応を確かめる。

 

ポイント

これが仕事だったら、「塩少々」って言う方が悪いと思いませんか?

そういう教え方、実はしていませんか?

経験や情報がない人にとって、「程度」は分かりようがありません

 

「ここ片づけといて!」

職場でよくあるのがこれです。

新人は掃除や片づけをよくやらされる。

「片づけといて」と言われたので、自分なりに綺麗に整えた。

だけど後から「全然片付いてないじゃん!仕事できないなあ。」なんて言われちゃう。

これは最悪ですね。

 

上司や先輩は、絶対にこれ言ったらダメです。

なぜかというと

「片づけといて」としか言っていないなら、“程度はお前に任せる”という指示です。

勝手な判断でやってほしくないのなら、事前に判断のすり合わせが必要。

 

どうしてこんなことが起きてしまうんでしょうか?

上司や先輩は、すでに出来上がった“暗黙知”の中にいるからです。

 

暗黙知とは、言わずとも知れた“当たり前”のことです。

暗黙のうちに全員が知っているということ。

ポイント

自分が暗黙知の中にいることを意識していないと、“麻痺”してしまう。

なぜか、「新人も知っていること」として指示を出してしまったりするんですね。

 

「ちゃんと言ったんだけどな」と思ったら

確かに「言ってる」…“だけ”

確かに言ってはいるんですが

思っていたのと違う結果になったなら、指示を出す側としては不十分だったということ

 

だから、「言ったのに・・・」とがっかりするのは違いますよね。

もし、「程度はあなたに任せます」と言葉に出して言っていたら

「あ、こういう判断をしたんだね。ありがとう」となるはずです。

 

程度を任せることも言っていない。

詳細も説明していない。

それは「言うには言ったから責任はあなたに投げたからね」と言っているのと同じです。

優秀な部下は、そういう所を見抜いてきます!

 

ポイント

実際は説明不足の部分は多くあるもの。

全部の詳細をいちいち説明できないのも事実でしょう。

だから、「説明できていない部分はある」という前提を持つことが大切です。

 

『程度』『数量』『判断』は暗黙知になることを知る

暗黙知が存在することを常に意識していると、

よけいなイライラを感じなくて済むし、部下も上司や先輩にがっかりしなくて済みます。

 

何か指示をしたり教えたりするときには、以下のようなことに気を付けてみましょう。

  • 『程度』が存在するものではないか?
  • 『数量』は新人に中でも暗黙知になっているものか?
  • 『判断』は誰が見てもどう考えても同じになるものか?

 

これが、相手の立場に立って伝えるということです。

自分の当たり前を疑う力

自分を客観的に見る力

この逆を、“自己中心的”と言います。

自己中心的な伝え方・教え方になっていないか、改めて確認しておきましょう。

 

それに、意図的に教えていないと思われていたら最悪です。

「あの先輩(上司)は、マウント取りたくてわざと教えないんだぜ…」なんて裏で言われてしまうかもしれません。

 

「こいつ細かいなあ」と思ったら

上司や先輩から見て、“質問攻め”されるのは嫌なものです。

自分にも仕事があるのに、時間を取られてイライラ・・・

「もっと自分で考えろよ」と思ってしまうかもしれません。

そんな時こそ上司・先輩の腕の見せ所、頑張りどころです!

 

いちいち質問される理由は?

いちいち質問されてしまうのは、「説明不足」の部分があるからです。

自分の伝え方のどこが不十分でしたか?

「塩少々」になっている部分はありませんでしたか?

ここを乗り越えれば、教えるスキルはグッと上がるから頑張りましょう!

 

また、部下の性格も“細かい人”に違いありません。

これも上司にとってはチャンスです。

世の中には、細かい説明を求める思考特性もある。

今までそういう人達は、自分の不十分な説明を「おおざっぱだなぁ」と思って聞いていたということです。

色んな特性の人に合わせて色んな伝え方ができるのも、上司・先輩の教えるスキル上級編です。

思考特性
「その会社は自分に合ってるの?」4つの思考特性から選ぶ

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逆の場合もあるので注意してくださいね。

まず“大枠で捉えたい”人もいます。

いきなり細かい指示をされたくない。自分で考えてやりたい。という人がいる。

(ちなみに僕はこっちのタイプ)

詳細の説明が始まると、「いいから、とりあえず早くやらせてよ…」と心の中で思っていたりします。

結論重視タイプで、やることを聞いた瞬間に自分のやり方を考えています。

ほとんど聞いていないので、それこそ「やり方は任せる」にした方がいいでしょう。

 

説明していない部分=教えられる側に頼っている

今回お伝えしたかったのはここです。

説明していない部分は、教えられる側に頼っているということ。

 

だから、偉そうに「言ったのに」とか「全然出来てねえな」と言っちゃうのは、

上司・先輩としての格を下げるのでやめましょう。

(程度は君に任せる)という自分の裏の声をしっかり声に出してみましょう。

本当は自分にある責任に気が付くはずです。

思っていたのと違う責任は、基本的に上司が持つものです。

 

次はしっかり伝わるようにするにはどうしたらいいか?

そう考えると、上司・先輩の教えるスキルはどんどん上がっていきます。

 

そして、大事なのはこれ。

教えていない部分は、部下に頼っている。

任せている。やってもらっている。考えてもらっている。

指示した以上のことをやってくれている。

だとしたら、どんな結果になったとしてもまず上司・先輩が表すべきなのはフィードバックではない

「感謝」です。

 

部下は上手くいかなかったことに対して「感謝」される。

上司は自分の責任だと感じてくれている。

職場の雰囲気は絶対に良くなるし、部下はもっと頑張りたくなりますね。

 

上司が暗黙知である“当たり前”を手放すことで、職場の信頼関係は深まります。

伝えるスキルも大事ですが、何より自己中心的にならず、部下に頼っていることを忘れずにいましょう。

 

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宮内 利亮

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