会社には色んな人がいます。
ある程度似た価値観で集まることはあっても、友達同士のようにはいかないもの。
どうしても「理解し合えない」人同士がいる。
そんな時はどちからが辞めるしかないの?
本当に理解し合えない人同士は、一緒に仕事が出来ないの?
いいえ。
理解し合えないことを理解し合えば協力できるんです!
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4つの思考特性
まず、人の頭の中は見えない。
だからそれぞれ人は、自分の頭の中が常識だと思い込みます。
見えていればそんなことにはならないのに・・・
「分析」「構造」「社交」「コンセプト」の組み合わせ
人の思考特性には、4つあると言われています。
詳しくはこちらで。
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「その会社は自分に合ってるの?」4つの思考特性から選ぶ
続きを見る
簡単に言うと
分析
事実を論理的に追求したい。
根拠やデータを重要視し、分析により理解を深める。
抽象型かつ直列型な思考
構造
現実的な思考を好む。
予測可能な方がよく、手順やガイドラインを重視する慎重派。
具体型かつ収束型な思考
社交
人が基準の思考。
感情や人の輪を重視し、人との関係性を大切に考える。
具体型かつ拡散型な思考
コンセプト
想像力が豊か。
非日常的で、変わっていることや新しいことを好む。
抽象型かつ並列型な思考
そしてこの4つはどれか一つというわけではない。
1つだけが特徴として現れる人、2つの人、3つの人。
今回は、2つずつの組み合わせパターンを紹介します!
あなたの周りの人達は、どの思考パターンですか?
大きく【2×2】に分ける思考パターン
大きく分けるとこうなります。
- 抽象型(分析+コンセプト)
- 具体型(構造+社交)
- 直列収束型(分析+構造)
- 並列拡散型(社交+コンセプト)
正しくはありませんが、よくこうも言われます。
抽象型=男性脳
具体型=女性脳
直列収束型=左脳派
並列拡散型=右脳派
ある程度、性別や生活の仕方によってパターン化されるものでもあるんですね。
では、ひとつずつ見ていきましょう。
「抽象」と「具体」
対局となる2つの思考では、よく対立が起こります。
この2つの間では、
「これだから男は・・・」「これだから女は・・・」
となることが多い。
分析+コンセプト=抽象
分析とコンセプトに共通している思考が、この抽象です。
特徴
細かいことよりも全体を見ておきたい。
結論から言いたい。
結果どうなるのか、結局何がしたいのかに興味が向いている。
まさに抽象という言葉にふさわしいですね。
「抽象的だなあ」と言うとマイナスな言葉に聞こえますが、もちろん悪いことばかりではありません。
全体を把握することに長けているし、道を見失う可能性も低い。
先回りして問題点を見つけることも得意です。
しかし、ただ俯瞰的に対局を見ているだけでは何も進みませんね。
実行する時には必ず、具体的にどうするのかが必要になる。
具体型思考と協力することで力を発揮する。
構造+社交=具体
構造と社交に共通した、具体思考。
特徴
大きなことよりも現実的なことを見ていたい。
順を追って実況するように話したい。
細かい事実や人の感情に興味が向いている。
完全に真逆の具体的な思考パターンですね。
ぐっと近くのことや人を良く見ています。
手順を飛ばさず、堅実に着実に物事を進めていくことができる。
人の感情を察することができるので、チームワークの要にもなる。
しかし、人に流されたり目の前の忙しさに方向を見失うこともある。
集団で何かを成そうとするときには、先の事を示したり全体を見てくれる人も必要になる。
抽象型思考と協力することで力を発揮する。
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「直列収束」と「並列拡散」
分析+構造=直列収束
分析と構造に共通した、直列収束思考。
特徴
大きな分析に基づき、ポイントを絞って深く追求していく思考パターン。
「シャーロック・ホームズ型」とも言われる。
真実を見極めたり、消去法で新しい方法にたどり着くことができる。
クレバーな感じで、冷静・大胆かつ追及力がある。
一つ一つの事案を頭の中でつぶしていき、最終的にシャープに研ぎ澄まされていく研究者的思考。
「これだ!」「見つけた!」が思考の終着点。
広い部分から詳細まで見れるんだから最強じゃん!と思うかも。
だけどそもそも大きく方向を選んでしまっているので、方向転換が困難なんです。
並列拡散の思考を認めることで、より自由な発想をすることができる。
社交+コンセプト=並列拡散
社交とコンセプトに共通した、並列拡散思考。
特徴
次から次に拡散的に思いがめぐる思考パターン。
「アインシュタイン型」とも言われる。
組み合わせることで思いついたように発想が浮かぶ。
(社交が強いかコンセプトが強いかで、人が対象となる幅が変わる)
何かやっていても、同時に違うことも考えている。
広く浅く思い付き、際限なく思考を広げていくことができる。
(社交メイン:目の前の人も大切にしているし、離れた席の人のことも気になっている。)
「飽きた」「このぐらいでいっか」が思考の終着点。
あれ?アインシュタインといえば研究者的じゃない?と思いませんか?
でもさっき研究者的なのは、直列収束だったじゃん。と。
その通りです。でも実は、研究や発想はどちらでもできる。
そのプロセスが違うだけです。
拡散的な思考にも弱点があります。
思い付いてばかりでは実行に移らないし、検証もできず答えが見つからない。
直列収束の思考を認めることで、より深く考えることができ実現に近づく。
【チームの力】はバランスと引き出し
どうだったでしょうか?
考えて見て欲しいのは、自分と違う思考を知っていたかどうか。
自分と違う思考を、「ありだね!」と尊重できているかどうかです。
こう考えてみましょう。
もし、どちから一方しかいなかったら・・・
抽象思考しかいなかったら、夢ばかりで実際に何も進まないかもしれない。
具体思考しかいなかったら、目の前のことに追われて道を見失うかもしれない。
直接収束しかいなかったら、一度選択した方向から抜け出せないし、変化対応が遅くなる。
並列拡散しかいなかったら、次から次に新しい事ばかり、変化して満足してしまい先に進まない。
両極にいる思考を認め合ってこそ、チームは混ざり合って掛け算的に力を発揮する。
新しい思考を否定してしまったら、足し算だけになってしまうかもしれませんね。