社会人になって間もない頃、「自分の限界に挑戦!」みたいなノリで無理に仕事を請け負い過ぎたことはありませんか?
「自分の成長のため」という人もいるけれど・・・
その成長のために周囲に迷惑をかけることに気付かないとダメ!
社会はそんなに甘くない!
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なんでも「やります」「できます」は危険
結局キャパ内でしか仕事はできない
若いうちは、自分が出来るつもりになっていたりどこまで出来るかが分からなかったりするものです。
特にイケイケな感じの社会人は、何でも「やります!できます!」という。
だけど結局、抜け漏れが多かったり期限内に終わらなかったりして、「やれやれ、口だけだな…」と思われる人が多い。
結局、自分のキャパシティーを超える仕事は絶対に出来ない。
気持ちよく請け負って、気持ちよく「出来ませんでした」で終ることなんてありません。
漫画みたいに急成長する妄想なんて持ったら周囲に迷惑がかかる。
自分のキャパがどのくらいなのか分かっていない社会人は、まだまだ経験不足と言わざるを得ませんね。
頑張ったつもりで信用を失う
確かに、何でも「やります!」と言ってもらえると瞬間的には気持ちいいんです。
「この人は頑張ってくれそうだ!」と期待するものです。
いや、実際に頑張ってはいるんでしょう。
だけどせっかく請け負った仕事が満足に出来なかった時・・・
社会的な信用を失う。
悲しい事ですよね。
本人は頑張ってるつもりで受けた。
そして実際努力はしたかもしれない。
だけど社会において、“頑張った・頑張ってない”なんてなんの意味もありません。
“出来た・出来なかった”だけです。
実力がないのに仕事を受けてしまうということは、ただの嘘つき。
まだ「出来ませんよ」と言ってくれた方が、他の人に頼めるからマシなんです。
ヘンに周囲に期待をさせる迷惑
周囲に期待させる時には自分のキャパに注意しましょう。
自分にわざとプレッシャーをかけるのは良いですが、忘れてはいけないことがあります。
“実害”が出ているということ。
他の人に頼めばもっと成果は上がったはずなのに、出来ない人に頼んでしまった。
「出来る」って言ったじゃんか・・・とガッカリするだけでは済まないんですね。
周囲に迷惑をかける意識を持たないといけない。
本当に責任感があるなら、出来ないことは請け負わない。
これがスポーツ選手なら話は別ですよ。
自分に言い聞かせるように「出来る!」と言ってひたむきに頑張る姿は感動しますから。
その感動こそがスポーツの商品と言ってもいいですよね。
だけど、普通の社会人がそんなヒーロー的な挑戦と失敗をしたところで、何の生産性も生み出しません。
実害が出るだけ。
しっかりと自分に求められるものとキャパの範囲内を見極めていきましょう。
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出来ないことは請け負わない
自分のキャパを理解する
仕事にはどうしても、その人の“キャパ”が反映されます。
その種類も色々。
例えば得手不得手があります。
自分の『苦手』は何でしょうか。
- 細かい作業が苦手。
- 対人業務が苦手。
- 身体を動かすのが苦手。
- 同時に多くの情報処理が苦手。
- プレッシャーが苦手。
- 緩い空気が苦手。
- 全体把握が苦手。
などなど、まずは自分の苦手を発見するだけでも相応の経験が必要なんです。
それから『程度』もあります。
- 同時に3つまでならプロジェクトを把握できる。
- 部長クラスまでならまともに話ができる。
- 3箱までなら持てる。
- 50件までなら余裕を持っていける。
- 17:00までになら終わらせられる。
自分がどのぐらい出来るのか、実は把握できていないことがたくさんあります。
自信を持って「出来ます!」と言えるのは、経験をした人だけですね。
『疲れ具合』はどうでしょう。
- 一日の業務は8時間で限界。
- 週に2日は休まないと精神的に下がってくる。
- 連続3回こなすと疲れてパフォーマンスが落ちる。
このキャパは少し時間差で来て、気づいたころには遅かったりするので注意です。
『程度』はやり方を変えたりするとすぐに改善することがあります。
しかし、『苦手』や『疲れ具合』は伸びづらい。
自分の傾向をしっかりと見ておくことが大切です。
期待されるより信用される
人間、期待されると嬉しいものです。
だけど期待は実行できなければ裏切りに変わることがある。
仕事であればなおさらです。
そのプレッシャーが良い方に作用して成長することも事実ですが、それは迷惑をかけない範囲であるべき。
(上司には思い切り迷惑をかけて成長させてもらいましょう!)
それよりも、その先に得るべきものを考えましょう。
期待される自分であるより、信用される自分であろう。
信用は期待よりも上位です。
「この人ならやってくれる。」
「この人に出来なければ仕方ない。」
こんなふうに思ってもらえるには、必ず何かの実績を示さないといけない。
一度失った信用は取り戻しづらく、その間に期待されることはありません。
それが分かっていれば、出来ないことを請け負うリスクはそうそう負わないでしょう。
そのリスクは自分だけのものではありませんから。
社会はそんなに甘くない
「自分の成長のため」と、キャパに挑戦するような仕事をする人も多いかもしれません。
確かに成長には繋がるでしょう。
しかし、その成長の過程は“めちゃくちゃ迷惑”です。
社会は人一人が成長するためにわざわざ環境を用意してくれるような甘い場所ではありません。
信用を失ったが最後、仕事は回ってこなくなって孤立します。
社会は一人の成長を見守ってくれるほど甘くはない。
それなのに、なぜか
- ”やってくれる”
- “待ってくれる”
- “聞いてくれる”
- “許してくれる”
くれる、くれる、と心のどこかで思っている若い社会人は本当に多いです。
学生とは違うし、会社内で甘えられる時代も終わっていきます。
出来ないなら出来ないなりに、迷惑をかけずに自分で成長する努力をしましょう。
どうにもならないキャパを知ったら、その中で信用される方法をとりましょう。
必ず、自分が輝ける場所はあるものです。