天職の探し方

自分の興味・特性を知る

天職は本当に探すものなのか?キャリアコンサルタントの決定プロセス

『自分の天職は何なんだろう?』探し求めている人は多いはず。

探し続けても見つからないのは?

考えても分からないのは?

もしかしたら、見当違いの場所を見ているのかもしれない。

元人事部長の現キャリアコンサルタントが考える、天職の考え方とは?

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天職は探しても見つからない

まず、あくまで僕の意見ではありますが「転職は探しても見つからない」と思っています。

 

適性・得意なことではない

天職を探そうとするとき、“適性”や“得意なこと”を考えませんか?

 

自分にできることがきっとあるはず。

自分が一番輝ける場所はどこなんだろう。

 

でも、たぶんそういうことではないと思うんです。

転職は、自分が一番輝ける場所とは限らない。

 

そんなに客観的に判断できるものではない。

天職は主観的なものだと思うんです。

 

生き方に満足できないのなら

どんなに社会的に価値があろうと、人に褒められようと、自分が満足できないのならそれは転職ではないと思う。

 

その仕事をしている自分を、自分がどう思うか。

それが全てなんじゃないかと。

 

天職は人に決められるものではない。

自分自身がその生き方に満足できるかどうかが大切。

 

だから、天職は外に探しに行っても見つからない。

そして“自分の中に探しに行く”という表現も少し違う気がする。

転職・人生の満足は、自分が決めるしかないのではないか?

 

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天職とは

一番解決したい問題

まず、天職には使命感があるものだと思っています。

社会を見たり直面してきた問題の数々から感じた、自分が成すべきもの。

「これをやらなければいけない」と強く感じる問題。

 

やりたくもないことは、きっと天職ではありません。

やりたくないことの中でも、得意なことはあるでしょう。

 

自分の才能が発揮できるからといって、それを続けたとしても・・・

一定の喜びはありますが、「天職だ」と信じたくない自分がいる。

 

それよりも、確かに感じる問題があって、それを解決できる要因の一部になれたら。

自分だけの仕事ではなく、世界(天)の一部を感じることができる。

ポイント

天職は、主観的に天命を感じるもの。

 

天命、ミッション

「天命」ということを考えたことはありますか?

「ミッション」の方が馴染みがあるかもしれませんね。

 

前述したように、大きな流れの一部としてものごとを進めていく実感

自分はこのために働いている。

自分はこのために生まれてきたんじゃないかと思えるような使命感です。

 

使命と考えると、天職は決して自分が得意なことではありませんよね。

今まで自分が経験してきたことや、感じてきたことの中で育まれるかもしれない。

天職を考える上で自己分析すべきなのは、自分の価値観ややりたいこと。

適性や能力ではない。

 

探す方向が自分の適性や能力だったら、いつまでも見つからないかもしれないと思います。

自分は何を価値としているのか?

自分は何がしたい何者なのか?

そんな中に答えはあるのかもしれません。

 

自分の生き方に納得できるもの

使命感を感じている仕事をやり切れているとき、人はものすごい集中力を発揮し、喜びというよりも没頭感を感じます。

没頭できるほどの仕事をしているとき、きっと自分の生き方に納得できていることでしょう。

 

もしかしたら、今没頭していることは仕事でないかもしれません。

お金に直結していないということですね。

 

それならそれで、いいと思いませんか?

ムリして好きなことを仕事にしなくても仕事と好きなことのバランスが取れているのなら。

 

そもそも、時代は大きく変わっていきます。

その時代ごとに同じことをやっていても稼げる時期・稼げない時期はあります。

転職は必ずしも稼げるものだとは限らない。

 

むしろ稼げる転職に巡り合えたら、とても幸せなことかもしれませんね。

 

決めるもの・決まるもの

そして、天職を考える時、僕は“探す”という言葉に違和感があります。

天職は探すものではないと思っています。

 

天職は、決めるもの。

天職は、いつしか決まるもの。

 

天職を決めるのは、超主観的な思いです。

自分が天職だと思えばそうなんです。

違うのかな?と疑問を持つなら違うんです。

自分が確信するものが転職。

 

そういう意味で、探しても見つからないと思います。

ただ、考えて考えて

自分は何を問題だと感じているのか。

社会で何がマズいのか。

自分はどうしたいと思っているのか。

なぜそれがしたいのか。

ただただ、自分の価値観を作り上げ、思いを醸成する。

 

探すのではない。

納得のいくまで考えて決めるものだと思います。

 

『やりたいこと』という意味

簡単に言ってしまうとこかもしれません。

やりたいことをやるのが転職?

だけど、あまりに簡単すぎてしっくりこないですね。

 

それは、『やりたいこと』の意味が軽いからです。

 

『やりたいこと』というのは、使命感のことです。

原体験があり、何とかしたいと本気で思う。

自分の中に確固とした理由があるもの。

それをすることが人間社会を良くすることだと思えること。

 

そういうものを、『やりたいこと』と言います。

 

「そんなに大仰なものはない」と感じるなら、まだ天職は降りてこないかもしれない。

もっと体験をしたり、振り返ったり。

考えに考え抜いてみましょう。

 

何度も自分の気持ちや感覚を確かめて、「間違いないぞ」と思う仕事を決められるといいですね。

 

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宮内 利亮

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