せっかくの自分らしさをどう仕事に活かせばいいのか悩んでいる人は多い。
特に“優しさ”や“思いやり”などの『人を想う力』がどのように仕事の生産性を上げるのかを認識できず悩んでいるのはもったいない!
自分らしく働くための自信を手に入れよう!
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『人を想う力』は活かしづらい!?
論理的能力が優先されすぎている社会
人への想いが特に強く、それが強みとなっている人は、もしかしたら損をしているかもしれない。
これをなんとかしたい思いで、今回の記事を書きます。
まず、現在の社会全体は論理的な能力が優先されていると感じませんか?
確かにこれは必要な能力であると思います。
しかし、偏っている会社が多いことはまた事実です。
特に能力主義の場合、一人で成果を上げやすい論理的思考は有利です。
そのため論理的な人が昇進し、部下にまた論理的思考を求める。
能力がどんどん論理的に染まっていってしまうんですが、そこで起きるのがコミュニケーションや人間関係による問題の数々です。
論理的能力が優先され過ぎると、コミュニケーションや人間関係で問題が起きやすくなる。
そして上司には“人間関係を修復する能力”はないので解決が出来ないし、問題にすら気づかないことが多いんですね。
実はロスを起こしている事実
実は問題が起きていて、会社の利益を押し下げていることに気付いていない場合があります。
それが明らかに“情緒的な課題”なのに、論理的思考しか優先してこなかった人にはそれが理解できないことがあるんですね。
人が辞めてしまったり、モチベーションが上がらなかったり、協力ができない体制だったり。
下手をすると、なぜ人が協力すると生産性が上がるのかすら理解できない場合があります。
このような環境の会社は、成長過程で必ず壁に当たってしまいます。
なぜなら、偏った特性の人材で成り立つ会社の大きさには限界があるから。
会社は大きくなると個人プレーが難しくなり、サポート部門や人事労務などの部署も必要になる。
いずれ多様性を受け入れないと会社は発展せず、その多様性を受け入れるカギを握っているのが『人を想う力』を持った人だからです。
『人の理解』は大きな生産性を生む
ポイントは特に、『人の理解』ができる人がいるかどうかです。
全員ができる必要はないんですね。
誰かが人を理解することに長けていて、その人がチームを調和させる役割を担ってくれれば組織はまとまるようになります。
論理性に特化した人、アイデアに特化した人、それだけだとお互いに理解が生まれず協力が出来ません。
そこを調和させてくれる人がいるからこそ、会社本来の力を発揮することができるんです。
『人の理解』が出来る人が尊重されることで、会社は大きな生産性を生むことができる。
むしろ会社というものは、多くの人が集まって大きなことを成すものなので、どうしても『人を想う力』を持った人の存在が必要になるはずなんです。
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『人を想う力』の活かし方
では、人を想う力はどのようにして活かせるんでしょう?
人の能力を引き出す
まずは『人への興味』を最大限活かして、『人の能力を引き出す』ことができます。
クライアントに対しても、仲間に対してもです。
もし職業が相談業などクライアントとの対話によって成り立つ場合、そのまんま仕事の価値になるでしょう。
それだけでなく、仲間への興味を持つことで辛い心に寄り添ってあげたりモチベーションを上げたりすることが自然とできます。
クリエイティブな仕事で、ビジネスパートナーと協力して何かを生み出したりする場合もその力は活かされます。
人への興味が、周囲の人の能力を引き出す力になる。
『あなたがいるおかげで』と思ってくれるクライアントも仲間もいることでしょう。
特に部下としては、上司にはこんな力を持っていて欲しいですよね。
論理性が強みの人も、人を想う力を持った人に活かされていることに気付くことになります。
人と人を繋げる
次に、『人と人を繋げる』ことにも大きな価値があります。
社外との協働、仲間同士、お客様同士、自分自身の人脈づくりなどです。
人への細やかな姿勢や対応は、社外の人との繋がりを切りづらくさせます。
すると社外から思わぬ情報提供を得られたり、協力によって事業上のノベーションを起こす要因にもなります。
仲間同士は時に分かり合えない場面が出でくるものですが、実はこれこそが会社というものの真骨頂。
分かり合えない人同士はそれほど特化している専門性が異なるということなので、協力できたら最強なんですね。
それを実現できるのが、人を繋ぐ力を持った人材です。
人を想う力を持つ人は、人と人を繋げることで生産性の急上昇やイノベーションを起こすことができる。
また、自分自身の人脈をつくることにも長けています。
その人脈を活かせば、社内では何でもできる便利屋にもなれます。
そしてこれは人生100年時代、個人の時代と言われるこれからにとても重要な能力です。
会社というよりも自分自身についた人脈なら、どこに行っても切れることはありません。
チームの力を合わせる
それから、これは特筆しておくべきことなので抜き出して再度書いておきます。
『チームの力を合わせる』存在です。
上司にこの力があれば最高ですが、何も上司だけが持っていればいいというものでもありません。
本来は全社員が協力しようとする姿勢が大切ですが、残念ながらこの思いにはバラつきがあります。
「自分だけ良ければいい」と思う人もいるでしょう。
人をけなすことで自分を保つ人もいるでしょう。
周囲への影響をよく考えずに自由な行動をしてしまう人もいるでしょう。
しかし、それぞれがそれぞれの強みを持っています。
だからその人たちを調和させる人の存在が重要なんです。
しかもこの調和は単なる中和ではありません。
俗に言う『シナジー』です。
人の能力の調和を図れば、1+1=2ではなく11になる。
「合わせる」という言葉では足りない、化学反応をチームに起こすことができるんですね。
人から多くを吸収する
そして『人を想う力』を持つ人の優れている点として、『人から多くを吸収する』ということも大きな強みです。
論理性を重視しすぎると、根拠が提示されるまで動けないことが多いです。
しかし『人を想う力』を持つ人は人に対する直観力が優れています。
「この人は信用できそうだな」とか「この人はうさんくさいな」という感覚を肌で感じているんですね。
論理思考の人が長い時間をかけて計算し導き出す答えを、一瞬で紐解いてしまいます。
すると、素直に人から学ぶことができるようになるので成長するスピードが速い。
しかもそれを組織内に伝達する能力も高いので、社内を早く底上げする力があると言えます。
対して論理性重視の人は自分で学ぶことに優れていますが、人から学ぶという点では劣ります。
信頼のおける一部の人が出した情報しか信じない傾向があるんですね。
これは正確な意思判断や営業などの経営判断をする、定量的決定に向いていると言えます。
しかし社内では、下手をすると「素直さが足りない」と思われてしまうことも多いでしょう。
『人を想う力』をアピールしよう!
『人を想う力』はこのように、組織の生産性を上げるうえでは必須ともいえる力です。
しかしながら、社会では論理性に偏った会社が多く存在することも事実です。
なので、積極的に自分が組織にもたらせる価値を表現できるようになってください。
- 人を理解し、モチベーションを上げたり能力を開発したりすることができる。
- 人を繋ぐことでイノベーションを起こし、新しい風を吹かせることができる。
- 異なる特性の人を理解し、力を合わせるように働きかけることができる。
- 人脈を形成し、社内に社外からの知恵や力をもたらすことができる。
すぐに自信は湧いてこないかもしれません。
だけど考えてみて下さい。
他の特性を強みに持つ人よりも、数倍自分の方ができそうだということが分かるはずです。
どうしたら自分の『人を想う力』を組織にとっての利益に変えることができるか?
具体的に考え始めてみましょう!