キャリア形成の考え方は、働き方が多様化するにつれギュンギュン変わっています。
昔は「好きなことを仕事に出来る人なんてほんの一握りだ」と言われていました。
これはその通りだったが、今後もそのままでいいのか?
そこで思考を止めてしまってはいけない!?
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【キャリア形成】好きな事じゃないと勝てない
好きなことを仕事にできるかどうかの議論
「好きなことを仕事にできる人なんて、一部の本当に頑張った人だけだ!」
昔からよく言われていたこのような言葉、確かにその通り“だった”なあ~と思います。
僕は氷河期時代の人間なので、特にこの思考は強かったかもしれません。
でも今はキャリアコンサルタントとしてキャリアの専門家になったことで、180度変わりました。
そして「好きなことは仕事にできる」とも、ちょっとニュアンスが違う。
「好きなことを仕事にしようとしないと厳しいんじゃない!?」
という感じです。
どんな時代になってきたかと言うと、働き方の超多様化です。
企業に雇われるだけじゃないし、スキルもプラットフォームで売れるし、アイデア次第でSNSを使って稼ぐことができる。
一人で出来ることも増えたし、ゼネラリストでなくても活躍できるようになった。
昔は偏った働き方しかできなかったですよね?
上司の言うことを聞かないといけないし、コミュニケーションが“対話”で出来ないといけないし、会議では発言しないといけなかった。
昇進しないとお給料は増えなかったんです。
今はこのほとんどが、テクノロジーによってクリアされています。
この流れは加速していき、『誰でも自分に合った仕事を追求できる』ようになる。
さて、そうするとどうなるでしょう?
個人の時代~独自性が大事なら
『個人の時代』と言われるぐらい、それぞれの人が自分らしく働く方法を追求していきます。
「自分は何が好きなんだろう?」と考え、好きな分野で働く人が増える。
そんな時同じ仕事をしていて、この分野が好きでもないのに好きな人に勝てるでしょうか?
社会にフリーランスのような個人がたくさん現れ、あなたのその一人だと思ってみましょう。
例えばチラシのデザインをする仕事をしていて、ライバルが10人いる。
その中で上位1~3人しか仕事を受注できない。
(インターネットは特にそういう世界です)
もしあなたがデザインなんて好きでもなんでもないのに、たまたま学校を出ただけだったら・・・。
好きでやっている人に勝てるでしょうか?
「ああ、この人達には到底勝てないな・・・」と思いませんか?
それに、価格を下げられたら終わりです。
お金でやっているわけでもなく、作業量も段違い。
能力の差なんて、簡単に飛び越えてしまいます。
好きでやっているということは、そういう強みがあるんです。
つまり
好きなことを仕事にした人が有利。
個人で働くうえでは独自性が大事です。
独自性とは、小さな領域で1~3番を取ること。
ライバルがいたら、“いかに好きか”の勝負になってきます。
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【キャリア形成】ストレスのない働き方
ストレスがあると続かない
それと、もうひとつ!
どんなに好きな領域でも、ストレスのかかる働き方では仕事はつまらなくなります。
例えば、ゲームが好きでゲーム業界に入ったのに、めちゃくちゃ残業があってしんどくて辞めてしまう。
「自分にはゲーム業界は合っていないんだな」と思います。
でも、ちょっと待ってください。
合っていないのは「ゲーム」の方ではなくて、「残業」のほうです。
今までは「この業界と言えばこの働き方」と、多少限定されていたかもしれません。
でも今は働き方が多様化してきました。
だから諦めるのは早計です。
ゲームの実況で生活している人がいるんだから驚きですよね。
昔は髙橋名人ぐらいでしたよ。(笑)
どんなに好きでも、ストレスのかかる仕事は続けられない。
ストレスのかからない働き方を探すことが大切なわけですが、そのためには自分の特性はどうなのかを知る必要があります。
他の多くの人と比べ、自分はどんな環境に強い人間なのか?
それを知るだけで、ブルーオーシャンで働けるんです。
特性ブルーオーシャン
先ほどの例を、逆に考えてみましょう。
ゲーム業界に残業が多いとします。(ただの例であって実態ではありません)
ゲームが好きでないとしても、コツコツ長時間作業することがなんの苦にもならないとしたら。
むしろ一人黙々と作業を継続することで小さな成果を積み上げていくことが喜びだったらどうでしょう。
その働き方は、他の人にはなかなか真似のできないブルーオーシャンです。
特性に合った働き方をすると、それだけでブルーオーシャンになる。
じつは、これに気付いている人は少ないです。
なぜなら、特性は目に見えない思考の特徴だから。
他人の頭の中が見えないと自分と比べることができず、結果として自分の頭の中の特徴が分からないまま生活しています。
一人で作業しているとストレスがかかる人もいれば、人と一緒に仕事しているとストレスがかかる人もいます。
進みが遅いことにストレスがかかる人もいれば、早すぎて見落としていることが気になってストレスになる人もいる。
コロコロ変わることがストレスになる人もいれば、変わらないことにストレスを感じる人だっているんです。
この特性は、真似ができないから大変だし、素晴らしい。
みんなが自分のストレスの所在に気付き、特性ブルオーシャンで働けば、社会は絶対にもっと生産性を上げるんですよね。
『興味×ノーストレス』
『興味』を持って、好きと言える仕事をすること。
『ノーストレス』な環境、特性ブルーオーシャンで働くこと。
『興味×ノーストレス』は無敵
もちろんお金にならない領域では仕事になりませんから、ただの遊びではダメです。
ここにたどり着くまでには、そこそこ社会での経験や実績、学びやスキルアップが必要です。
たどり着くまでの道は簡単じゃない。
でもきっと、その道も楽しいはずです。
今の仕事を続けながらも、続けている趣味や学び続けていることはありませんか?
「いつか仕事に出来たらいいなあ」と思っているものはありませんか?
そんなことがあったら、あなたはすでにその道を歩み始めているということです。
「好き」を見つける力
この力は、現代のほとんどの人が思っているよりも重要な力になっていくでしょう。
すでに好きなことがあるのなら大事に育み、色んなことに首を突っ込みながら仕事になる方法を模索していきましょう。
『興味×ノーストレス』であって、何をするのかは決まっていないわけです。
職業として何をするかは大して重要ではないんですね。
今はまだ考えもつかないような天職が、あなたを待っているということです。