自分の強みというものは、見つけようと思ってもなかなか見つからないもの。
それもそのはずで、自分では当たり前だと思っていたり、弱みでしかないと思い込んでいる場合が多いからです。
今のその枠から抜け出したら、きっと自分の強みが見つかります!
スポンサーリンク
今の枠から抜け出さないと強みは見えない
偏った人の中にいると見えない
『強みは今の“枠の中”にいたら見えないことが多い。』
自分の強みを探し求めるたくさんの人に出会ってきて、常々そう思います。
“枠の中”とはどんなものかというと、例えば『偏った人の中』があります。
同じようなタイプの人の中にいると、自分の強みがなかなか見えないことが多いんですね。
- 仲の良い友達同士
- 同じ基準で集めた職場の仲間
- 特化した学びの場
こんなところで特に見えることです。
友達同士というのは、似たようなタイプで集まるものです。
“コミュニケーション上手”は“コミュニケーション上手”同士で集まるので、自分が“コミュニケーション上手”とはあまり思いませんよね。
職場でも、同じ基準で集められた場所は人が偏ります。
「論理的な思考を持つ人求ム」という職場に集い、論理的という観点で採用を通ったら、論理的であることを優先する職場になります。
すると論理的な中でも上には上がいるので、自分の論理的という強みが大したものではないように見えてしまう。
また、その中に“人への気遣いが強み”という人がいたら、そこはあまり重視されないので「無駄なことばかりするな」と思われる可能性が高い。
この場合も、強みと自覚することが出来なくなってしまいますね。
特化した学びの場は、例えば音楽学校とか美術学校など。
日本全国の中の人で言えばスゴイ特技なのに、才能あふれる人たちのなかにいると自信を失ってしまう。
強みは何も、日本一である必要なんて全くないのに。
偏った評価の中にいると見えない
『評価』も職場では偏ることが多いので注意してください。
それはあくまでその会社での評価であり、違う会社に行けば違う評価なります。
今の会社では弱みと言われることが、違う会社で強みに変わることがあるんです。
上司が変わるだけで同じことが起こる場合もあります。
例えば、『スピード』ばかりに評価の重点を置いていると、『慎重さ』が評価されません。
無理に評価に合わせようと思っても、本来の持ち味の逆で勝負するのでなかなか上手くいきません。
そのまま働いていると、『自分は慎重すぎるからダメなんだ』と思ってしまう。
強みであるはずの『慎重さ』を活かすのではなく、なくそうとしてしまうから注意してください。
この場合はしっかり分けて考える。
「自分の持ち味は『慎重さ』だ。だけどこの場所では評価されにくいから、『スピード』を重視した行動を心がけよう。」という感じです。
ポイント
偏った人や偏った評価の中にいると、強みに対する価値観も偏ってしまう。
だからそのままでは見つからない。
弱みはだいたい強みにもなる
そもそも強みと弱みは表裏一体です。
だから、僕にとっては人の強みを探り当てることはとても簡単なんです。
人間は全体でどんな特性に分けられるか知っていればいいし、多くの人の弱みが強みとして活きるのを見てきたから。
それに、弱みを自覚している人はとても多いからです。
『弱みは強みにも換わる』
この原則さえ覚えておけば、あとは単純な比較をしてみると意外と簡単に強みは見つかります。
「え?これって強みなの?」と思ったり、「そんな考え方もできるんだ!」と思うでしょう。
自分はこうだけど、それって他の人も全員一緒だろうか?
これってダメなことだと思うけど、プラスに捉えてみたらなんて言えばいいだろう?
ポイントは、“出来ない人がいることを認める”ことです。
スポンサーリンク
『強みの発見』は比べる作業
自分は普通に“できてしまう”こと
なぜいつも比べられないのかというと、“自分は普通にできてしまうこと”だからです。
特に何も考えず、当たり前だと思ってやっていること。
他の人も同じようにできると勘違いしているんですね。
たとえば、人付き合いに関して丁寧な対応を取れる人がいます。
指示を回す前に、一人ひとりの状況や気持ちを確認したりする。
これを当たり前のようにやる人がいるとします。
だけどこれは当たり前ではない。
人の感情を特に大事だと思わない人は、いちいちやりません。
それに、やったとしても“仕方なく、強いストレスの中”やっている。
自分は大したストレスもなく出来ることが、他人にとってはとてもストレスフルな場合がある。
確実に、『人に優しい』とか『感情を理解できる』とか『根回しが得意』などの強みであるはずですね。
では、これをどうしたら確認できるでしょうか?
“そうじゃない人”を確かめる
ポイントはいたってシンプルです。
簡単に出来ない人を探す。
他人を良く見ることです。
自分は慎重すぎるとか、逆に大雑把すぎるとか、弱みを自覚しているとしましょう。
でも、それが出来ない人がいることを確認してみましょう。
自分は慎重な人間。でも、慎重な行動がどうしても苦手な人もいます。
その人の事をよ~く考えてみてください。
慎重であるべき時も出来ないんです。
慎重さを要する時に、腰のあたりがムズムズしたり、頭がフラフラしてどう見ても集中していなかったりします。
「・・・やってあげようか?」と思いませんか?
自分は大雑把な人間。でも、大雑把な行動がどうしても苦手な人もいます。
これ以上考えても前に進めそうにない時に、まだ満足いくまで考えようとしてしまう。
先の見通しは悪いけど、もう行くしかないという時に、一歩が踏み出せない人がいます。
「そこは任せて!」と言いたくなりませんか?
良くも悪くも『自分はこう』だと思ったら、『そうじゃない人』をしっかりイメージしてみましょう。
なんだか自分に自信が湧いてくるんです。
色んな人に聞いて回るのが一番
とはいえ、自分一人で見つけ出すのはなかなか大変かもしれませんね。
一番いいのは、色んな人に聞いて回ることです。
今の枠から抜け出した考え方をするには、枠の外にいる人との交流を広げることです。
今まで頼らなかった人に頼り、話さなかった人と話す。
行ったことのない場に交流しに行き、新しい世界に触れてみてください。
客観的に自分を見るには、自分から枠の外に飛び出してしまうのが一番です。
まだ強みが見つからないのは、きっとまだ自分の強みが見える距離まで飛んで俯瞰していないから。
私たちのようなキャリアコンサルタントなどとも対話して、新しい自分の見方を発見しましょう。