住む世界が違う

会社で起きる問題

『住む世界が違う』仲間が協力できる職場が強い!互いが利点である

『あの人は住む世界が違うから』と、人を敬遠してしまうことがあります。

逆に『こいつは話が分からんヤツだ』と人をあきらめてしまうこともある。

もし社内でこれが起きてしまったら、非常にもったいない

お互いの利点を認め合って協力することはできないか?

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あの人は『住む世界が違う』

住む世界=情報量の差

「あの人は住む世界が違う」という言葉をよく聞きます。

これはほとんどの場合、“情報量の差”を指しているように感じます。

 

特に正しい情報というか稼げる情報を多く持っている人は、話す内容が全然変わってくる。

いちサラリーマンとして指示通りの仕事をずっとやってきた人からすると、“何を言っているのか分からない”ようになります。

 

ちょっと性格が悪いと、わざと理解不能な難しい言い方をする人がいますね。

さも「自分は住んでいる世界がキミとは違うのだよ」と言いたいように。

 

だけど本当にトップレベルにいる人は、どんな人とでも同じ目線で話をするし、謙虚な姿勢をずっと持ち続けています。

それは、ちゃんと「色んな人がいるから社会は回るんだ」ということを分かっているからなんですね。

そして、自分が知らない情報をどんな人でも持っていると知っているからです。

 

両方いるから社会は回る

そもそも情報量の差がなぜ生まれるのか?

もちろん、情報を与えたくないからということもあります。

 

しかし、全員が全員、情報のアンテナをビンビンに立てていつでも独立できるような立ち位置を狙っているわけではない。

広い範囲よりも、自分の行動の及ぶ範囲で生きていきたい人もいる。

 

生き方が違うとも言えますね。

だからこそ住む世界が違うということになるんですが、『どちらが正しいか』なんて考えるだけムダです。

 

『正しい』と言うことは、『間違い』があるということです。

社会が本当に自由であれば、本来間違いなんてものは存在しない。

「どうしたいか」があるだけです。

しいて言うなら、「どうしたいか」に反する行為が間違いだということになります。

 

ではもし、全員が全員、同じ情報量を手に入れたらどうなるか?

きっと争いが絶えないでしょう。

会社という組織も成り立たないでしょう。

主導する人は、主導される人がいて初めて成り立ちます。

 

他人の幸せなんて決められない

他人の幸せを決めてしまっていること自体が、そもそも若さです。

色んな幸せの形があるのに、それを理解しようとせずに自分の価値観を押し付けること。

 

自分はとても伝えたい。言いたいことがある。主張を持っている。

そんな人ほど、他人の話は聞かなかったりします。

人という生き物は、思ったよりも深く様々。

自分の価値観で括れるものではないから、“尋ねる”ことが大切。

 

若いうちは、どうしても白黒つけたかったり正解不正解を求めたりします。

しかし、“どちらか”しかないことなんて本当は少ない。

 

自分の理解できる範囲に物事を入れ込もうとするのではなく、理解の及ばない範囲にきっと何かあるんだという前提を持つ。

だから、尋ねたりじっくり話を聞いたりすることができるようになるんですね。

これが分かっていないと、すぐに否定したくなったり自分の知識をひけらかしたりが始まってしまいます。

 

『他人の幸せなんて決められない』

答えは自分の中ではなく、他人の中にしかありません。

 

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価値観に上も下もない

「どうしたいか」が全て

人の価値観は様々で、それによって稼ぎや生活にも影響してくるでしょう。

もちろん貧乏がいいと言う人はいないと思います。

しかし「どうしたいか」「どうありたいか」が全てです。

 

今は貧乏。このまま貧乏は嫌だ、だけど楽して生きていきたい。

一見矛盾しているようですが、実は貧乏を受け入れていますよね。

楽していきたいから努力はしない。

と言うことは、「絶対にこんな生活は抜け出してやる」という決意はないということ。

「金持ちになりたい」よりも「楽していたい」の方がエネルギーが強いということです。

 

ではそんな人に、「貧乏が嫌なら努力しろ!」と言ったところで通用するでしょうか。

「楽していたい」の方が強い以上、頑張ることは出来ませんよね。

「どうしたいか」が全てであり、それに上も下もない。

 

「絶対にこうした方がいい!」ということを同じ大人に言えることは、かなり少ないはずです。

 

無条件で違いを認め合う

価値観は違う。

違う価値観を認め合うことが出来たら、組織は強い。

 

これがとても難しいと思いますよね?

だから、無条件で認めるしかないんです。

 

考えてしまったら、どうしても自分の価値観が正しいことになる。

正しいということは、他は間違いと言うことです。

 

価値観を無条件で受け入れる。

この前提がないと、人の話を聞くことすらできない。

聞けないということは、知らないままということ。

 

新しい価値観は、いつでも自分の理解の外にあります。

だからまずは、じっくり聞いてみないと分からない。

人の何十年と生きてきた人生を紐解くように、じっくりじっくりです。

 

そう、普通のコミュニケーションでは無理ですね。

だから誰しも、実は人の一部しか知らないけれど無条件で受け入れている

親子であってもです。

 

受け入れてはいるけれど、知らないことの方が多いはずなんです。

 

せっかく“違う”んだから

組織というものは、なぜ組織なんでしょう。

それは、一人ではできないから。

それぞれの得意分野を分担したいからです。

 

だから、全員が全く同じ役割の会社は存在しないですよね。

そんな会社は、せいぜい社員数も30人止まりになる。

 

そして、全員が同じ情報量の会社も見たことがありません

そんな会社は、全員社長です。

社内で住む世界が違う者同士が一緒に働くのは当然のことです。

 

だから、バカにしあったり敬遠してしまったりしてはもったいない。

社長がいるから社員が存在できる。

社員が存在するから社長と呼ばれる。

全員が社長と同じ情報量と価値観になったら、それでも社員でいてくれる人なんていません。

 

住む世界が違う者同士、認め合って尊重し合って、感謝し合って働いていきたいですね。

 

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宮内 利亮

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