人は忘れる生き物

会社で起きる問題

【企業の文化】『書かない・見ない=なかったこと』人は忘れる生き物

企業の文化を狙って作るには、かなり高度な『仕組み化技術』が必要です。

その前提は『人は忘れる生き物だ』ということ。

気合や思いだけで長期的に持続可能な文化は生まれません。

あなたの会社、想って終わり、書いて終わり、言って終わりになっていませんか?

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せっかくの理念も目的も

書かないと伝わらない

企業の文化というものは、なかなか思ったように作れないものです。

社長はすご~く立派な理念を考えるんですが、これも末端の社員に伝わるころには意味がねじ曲がっていたりする。

 

もちろん、伝言ゲームではダメ

まずは書かないと何も伝わらないんですね。

理念や目的も、書き出さないと伝わらない。

「今さら何を当たりまえな」と思うかもしれません。

だけど、あなたの会社ではちゃんと目的や理念が書いてあり、いつでも見れる状態になっていますか?

もしそれが出来ているなら、すでに数%しかない優秀な会社の一員です。

それほど、“見える場所に書いていない”のに伝わっている気になっている会社が多いということです。

 

人間の集団は、話しながら書きながら、徐々に意思を統一していくものです。

書き出すと、人ではなく文字を見ながら話すので、対立が起こらず建設的な話し合いになります。

一人で書くのも良くないですね。

社長がひとりで考えた理念や経営目標を落とし込むには膨大なエネルギーが要りますが、みんなで考えたものであればそこまでの労力は要らない。

 

『書かないと伝わらない』ということ。

本当に理解できているか?

今一度社内を振り返って見てみると、意外とまだまだだったなと思うことがあるかもしれません。

 

見ないと『なかったこと』になる

それともうひとつ。

せっかく書いても、見ないと意味がありません

 

たとえば、『今年の方針』を社員集会で発表したとする。

それが手帳の中に記されているけど、そのページを一年間開かなかったら忘れてしまいます

また、今月の目標数値もパソコンの中に入っているままだとどうでしょう。

月が終る頃に「今月の目標何だたっけ?」とようやくチェックし、「あ~もう間に合わないな」と諦める。

 

掲示するのが嫌いな会社は多いと思いますが、何もしないよりは全然マシです。

そもそもみんなが見える位置に掲示せずに、社員の記憶やモチベーションを管理できる会社は相当なノウハウを持った会社です。

並みの会社では到底不可能。

 

気を付けたいのは、効率化するポイントと効率化すべきでないポイントを経営陣がしっかり見極めること。

効率を考えると何でもスマホに入れようとするんですが、この仕組み化はけっこう難しい。

なぜなら、パソコンやスマホの中はすでにパーソナルな世界だからです。

相当ノウハウを持った会社でないのなら、まずは掲示して、その後どうモチベーションを維持するか考えた方がいい。

“なかったこと”にしないために、必ず見る仕組みを整えることです。

 

想いだけでは廃れる

仕組みに頼りたくない会社は多く存在します。

人を信用したい、人のやる気を尊重したいから、管理するような真似をしたくない。

でも、これが通用するのは創業の想いを共にしたような本当に根っこで繋がっている人ぐらいでしょう。

 

僕はこれ、人を尊重しているようで、全然優しくないと思います。

『人は忘れる生き物』という前提が無視されているからです。

 

「お前は熱い気持ちをずっと持っててくれるよな!?」という呪いにも似た期待を寄せてしまうことになる。

もっと人間を人間として尊重したうえで一緒に働いていくのなら、人の怠けたい本能や性質も理解してあげたい。

そのうえで頑張るために、みんなでルールを作る。

人間はそうやって進化してきたはずです。

 

想いだけでは、理念も目的も廃れて当然なんです。

 

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【企業の文化】は『人は忘れる』を前提に

忘れる生き物に維持を求めない

『人は忘れる生き物』

記憶だけでなく、モチベーションも時が過ぎるごとに薄れていきます。

この維持を本人任せにする会社は、なかなか社員が付いてこないはずです。

 

企業の文化を作ろうと思う時、大切なのは“持続性”です。

忘れられては困るわけですが、残念ながら個人任せでそれは無理。

そして、熱すぎる気持ちも維持できません。

 

正確にはこれが出来る人もいるんですが、そんな社員の登場を待つよりも、そんなたった一人の社員をもてはやすよりも、『全員が少しだけ頑張って維持できるライン』を見つけましょう。

ひとりのスーパー社員を信用するよりも、大勢の普通の社員を信用する。

たった一人のカリスマ頼りや、想いだけで何とかしようとすると廃れてしまうのが人間社会です。

 

ルールを徹底できないのは会社

持続することが大切。

そのためには個人に頼るのではなく、会社として“決まったことを意識し続ける仕組み”が必要です

これが出来る出来ないで、会社の命運は分かれます。

会社というものにあった方がいいスキルのひとつです。

 

たとえば事務所に今年の目的やテーマを掲示したとしましょう。

これ“だけ”で終ってしまっては当然、絵に描いた餅状態ですぐに廃れてしまいます。

「書いてあるのに忘れている」という状態ですね。

(完全になかったことになるよりはマシですが)

 

次に考えないといけないのは、“どうやって意識し続けるか”です。

朝礼の時に進行役が必ずその話題に触れるとか、日報でそのテーマに沿った行動を報告させるとか。

月に一回の報告会に挙がるとか、日々数値を加算していくとか。

必ず何かしらの行動に移し、続けること。

マンネリしたら対策を打つこと。

唱和するだけだと弱いので注意です。

 

必ず目に入る・取り掛かる仕組み

あなたの会社にとってどんな仕組みが最善かは、その状況を見てみないと分かりません。

一概に“これをやればOK”と言えないのが歯がゆいです。

秀逸な仕組みは、その会社の社員がよ~く考え抜いて絞り出すもの。

何度か失敗はつきものですが、諦めずに取り組んでください。

 

目標が決まったら、是非みんなが見える位置に掲示して“使って”みましょう。

“使う”とは、文字通り見るだけでなく記入したり編集したりすることです。

大きな紙に印刷して手書きで記入し、スコアも手書き記入するのもいいでしょう。

 

『やること』になれば必ず目標を見るし、意識することになります。

超非効率な手書きのスコア記入が、実は会社の文化をつくり上げているかもしれませんね。

 

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宮内 利亮

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