このブログは、2021年1月11日成人式に書いています!
成人を迎えた皆様、本当におめでとうございます。
大人になって社会に出て、これから歩んでいく『キャリア』とは一体何なのか?
将来を恐れず、自分らしく働ける未来をつくっていきましょう!
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成人おめでとうございます!
ここまでの人生に「ありがとう」
今日は成人式の日(に書いています)。
成人を迎えた皆様、心からおめでとうございます。
特に今年はコロナの影響で式が中止になって悔しい思いをしている人も多いことと思います。
収束したらまた機会を作って、久しぶりにお友達と会えるといいですね。
成人式はとてもいい“気持ちの切り替え”ができますよね。
「ああ、これから大人になるんだな」と全員で意識出来るものですから。
『ここまでの人生に「ありがとう」』と書きましたが、この意味は2つあります。
ひとつは今まで育ててくれた親や恩師への感謝を改めて感じましょうということ。
もうひとつは、成人を迎えられたみなさんへの「ここまで育ってくれたこと」への感謝です。
僕は大人として社会人として、新しい大人の誕生がとても嬉しいです。
これから一緒に社会を良くしていく仲間。
自分の頃よりも優秀な若い方たちの登場。
ようこそ、大人の社会へ。
心から歓迎します!
という気持ちでいっぱいです。
ゆっくり大人になればいい
とはいえ、いきなり「大人になれ!」とか「社会人になれ!」と言われても戸惑うのが当たり前だと思います。
そもそも20歳はすでに立派な大人だし、近い将来18歳が成人と言われるようになります。
「大人になれ」と言う方が失礼かもしれません。
ただ誤解を恐れずに言うと、すぐに大人になろうと思っても空回りするだけなので焦らなくて大丈夫です。
成人したからって、いきなり変わらなくていい。
ゆっくり大人になればいい。
中年と言われる僕たちだって、「大人か?」と言われたら怪しいもんです。
ヘンに「大人にならなければ」と思うより、キャリアコンサルタントの僕としてはもっと大切なことがあると思う。
それは、これから歩む『キャリア』を学ぶことであり、自分自身のアイデンティティを確立すること。
まずは『自分を探すことが第一なんだ』という意識を持つことだと思います。
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これから進む『キャリア』とは
キャリア=『人生の道』
まず、『キャリア』と聞くと社内での役職や転職で有利になる経歴の事を思い浮かべるかもしれません。
しかしキャリアの専門家である僕たちの認識は違います。
キャリアとは、人生の道である。
単に社会的な立場だけを指すものではなく、歩いてきた道全てがキャリアだし、死ぬまで続くまだ見ぬ道がキャリアです。
つまり、成人したみなさんであれば“すでにキャリアを歩んでいる”ということ。
そしてこれから先、仕事だけに限らず積み重ねていく全てがキャリアになります。
『キャリア』とは、かなり広い範囲のものです。
成人したらまずは今までの人生を振り返りましょう。
そして、これからの人生を描いてみましょう。
仕事だと思わない方が、楽しく自分の人生を描いていけます。
振り返ると今までの道には、どんな花が咲いていますか?
何を見ながら歩んできましたか?
どんなジャンプをして、何を手に入れてきましたか?
そして、いざ将来に目を向けると、あまりの可能性の広さに目がくらむと思います。
さながらオープンワールドのゲームに目的もなく放り出されたかのように。
何をしたらいいのか、さっぱりわからない。
だけど、それでいい。
20代のうちにキャリアの道を自信を持って決められる人なんて、ほんの一握りです。
最初の過渡期『成人への過渡期』
ひとつだけ、キャリアの理論を紹介します。
レビンソンと言う人が提唱した、人生には4つの『過渡期』(転換期のようなもの)が存在するという理論です。
- 成人への過渡期
- 30歳の過渡期
- 人生半ばの過渡期
- 老年への過渡期
最後から行くと、『老年への過渡期』は仕事の役割を終え、死の受容と新たな生きがいを得る時期。
『人生半ばの過渡期』は最も重要で、40代あたりで来る「自分は本当は何をしたかったんだろう?」と考え直す時期です。
『30歳の過渡期』は、現実との折り合いで生活の修正を行う時期。
『成人への過渡期』が、皆さんがまさに直面する社会に出る時期です。
キャリア理論で言う最初の過渡期。
学生という立場から社会人になる。
お金を稼ぐ人という180度違う立場に変わる時期であり、戸惑いも多く理不尽を感じることもあるでしょう。
でも、いきなり受け入れなくていい。
過渡期は一瞬で終るものではなく、何年もかかるものです。
しかもアイデンティティというのは一度得てもまた失うことがあります。
出会う人や起きる出来事によって価値観は変わっていきます。
キャリアは思っているよりも柔軟だ。
過渡期が表すように、本当に自分の最終キャリアを考え始めるのは40歳程度。
20代のうちに決めようという方が無理な話なんです。
だから20代、特に社会に出てすぐは、とにかく自分を探すための材料集めだと思いましょう。
『探す』のが20代
社会的な発達段階においても、20代はアイデンティティの確立時期にあたります。
しばらくは手に入れたお金で遊びに終始するのも社会勉強です。
無理に大人になった自分を決めつける必要はありません。
もう大人だから、もう社会人だから、早く将来を決めないと・・・
確かに、現代社会の問題は自己決定の遅れであり、それは『自己理解の遅れ』に起因します。
でも、自己理解の遅れのもっと奥には“経験不足”や“自分との向き合う時間の不足”にあります。
トライする回数。
探す時間。
考える時間。
考え直した回数。
再トライした結果。
泣いたこと、笑ったこと。
20代のうちの経験・多感な心の動きが、あなたのキャリアを彩る絵具になります。
探し始めましょう。
新しい価値観を持ち、新しいツールを使いこなし、新しい技を持つみなさんの成人を心からお祝いいたします。
改めて、成人おめでとうございます。
一緒に社会をよくする仲間になって頂き、ありがとうございます!