「最近の若いモンは!?」もはや死語になりつつあるこの言葉。
いまだに使ったり考えたりしていませんか?
そんな人はもしかしたら「昔のモンは!」と思われているかも!?
年齢に関わらず日本人はどう変わっていくべきなのか?
なぜ今キャリアが見直されるのか?
僕も中年代表として危機感があります。
一緒に考えていきましょう!
「最近の若いモンは!?」
昔はよく言ってた(笑)
昔はよく言われていましたね。
「最近の若者は軟弱だ!」
「最近の若者は礼儀も知らぬ!」
さて、今この時代、こんなことを言ったら“古い者扱い”されてしまいますね。
なぜなんでしょう?
確かに風潮は変わってきています。
立場は逆転しつつある。
「中年はこれだから」と。
僕も中年として苦しいところ!
現代のIT化・グローバル化は、中年にとっては雲をつかむような話。
会社の中では徐々に“お荷物社員”が増えていませんか?
大切だけど正体がつかめていないんです。
“昔と今は違う”という正体がつかめていない!
会社への信頼感が変化
最近の若者は、“会社への信頼感”が薄れているように感じます。
1社に忠誠を尽くすなんて考えない。
3年辞めないで我慢するなんて長すぎる。
これは悪いことでしょうか?
僕はそうは思いません。
政府ですら、「会社に頼らず自分で生きていく力を身に付けなさい」と言っている。
だからこそ、我々キャリアコンサルタントも生まれたし、キャリア教育も強化されるんですよね。
僕も企業でずっと働いてきて、大きな危機感を感じました。
「会社に甘えていては、いつか生きていけなくなる」と。
ですから、会社を信頼して甘えるのは違います。
会社にいくら貢献したとしても、いざという時に解雇されても文句を言わない。
そのほうが本当の信頼関係と言えないでしょうか?
「たくさん頑張ったんだから、僕の未来は会社が保証してくれ」
と言ったら、何か違う気がしますよね。
会社への信頼の形が、昔と今では違う。
将来への希望が変化
将来への希望の持ち方も変わってきていると思います。
夢を持てっていうけど、何なのそれ?
希望なんて持てるわけないよね。
これは、悪いことでしょうか?
やはりそうは思いません。
漠然とした希望的観測で物事を考えていたら失敗する。
他人の言うことを聞くだけでは儲からない。
自分で考える力が必要。
つまり、もっと具体的に、もっと現実的な準備を、もっと本物の力でしなければいけない。
気合だけで乗り切れると思っていたら、これからの社会は危ない。
前向きなマインドは大事ですが、マインドだけでは厳しいです。
夢を夢という言葉だけで満足してはいけない。
人口減の時代が、人口増の時代と同じなわけがないですから。
大丈夫?我らが中年組!
今を見ているか?
若者も、みんながみんな個人としての主体性を持ち、具体的に将来を見据えているわけではありません。
しかしどちらかというと、危ないのは僕たち中年のほうです。
社会で先頭に立っている中年の方が、先に変わらないといけない。
しかし過去の成功体験が邪魔をしている。
若者を指導するのは中年です。
しかし、その僕たち中年が本当に“今を見ている”でしょうか?
「昔はこうだったから」
とか
「これが上手くいく方法なんだ」
と思っていたら、危険サインです。
「すでに決まっているから考えなくていい」ということ。
時代はそんなに甘くない。
進化を止めた者から先に淘汰されていきます。
将来を見ているか?
「将来を見る」とは、どういうことでしょうか?
現状を見て、このまま行ったらこうなると予測し、何をするべきか考えることです。
僕たち中年は、未来を考えることから逃げがちです。
なぜ、逃げてしまうんでしょうか?
もちろんそんなつもりはないんです。
そういう教育を受けていないから!
僕たちが社会に出たころは、“頑張れば稼げた”時代です。
言われたとおりに動けば、誰でも成果を上げることができた。
当たり前です。人口が増えていたんですから。
だから、テストの点が良ければよかった。
しかし今は違います。
知恵を絞らないと稼げない。
知っている者、情報を制した者だけが稼げる時代です。
そのうえで、気合が必要なんです。
知っただけで、やらないと意味はないですから。
自分のためにならないことを頑張っていても、大切な時間を浪費するだけ。
思考停止してるのは?
では、考えていないのは【若者】と【中年】どちらか?
自信をもって「中年だって考えてるぞ!」と言いたいですね。
【若者】も【中年】も、現状に甘んじて思考停止してはいけない。
常に変化し続ける姿勢が必要です。
考えない方が楽です。
変化しないで済むなら、そのほうが楽です。
しかし、時代の流れは待ってくれません。
ポイント
キャリアコンサルタントは、社会人が自分の力で歩んでいくために在る。
自分で考えられるようにカウンセリングするのが主の役割です。
また、キャリア教育は自分の力で歩んでいける強い人材をつくるために強化される。
2020年の新学習指導要領は「生きる力」がキーワードです。
社会が、政府が、日本が求めているのは、「自分で考えて自分で行動する」人材です。
特に会社で部下を迎え入れる人が、思考停止してはいけません。
自分が在る領域を認識
最後に、
自分が今どんな領域にいるのかを再認識し続ける必要があるのではないかと思います。
僕が社会に出たころは、会社の中の自分を認識できていればよかった気がします。
しかし今は違う。
少なくとも日本社会の中の自分。
その次は必ず、世界の中の自分を認識しないといけなくなります。
領域は「社内」から「社会」へ。
「日本」から「世界」へ。
「グローバル化」をピンチに変えてしまわないように。
大きな波にしっかり乗っていけるように。
しっかり今を見て、将来を考え続けていきたいですね。