男性の育児休暇

会社で起きる問題

【男性の育児休暇】会社が取り組むべき男女平等。キャリア持続可能性

男性の育児休暇は、今後の会社と個人の「キャリアサステナビリティ」にも関わってくるのではないか。

元人事部長はそう思う!

ジョブ型雇用、終身雇用崩壊、新しいキャリアの常識に対応するにはどうしたらいいのか!?

新しきを実現した会社が生き残る!

男性育児休暇の会社メリット

キャリアの持続可能性

今回は「男性の育児休暇」を普通に取れるようにしよう!という内容です。

SDGsでジェンダー平等が叫ばれていますが、男女だけでなく様々人がみんな“平等に社会的チャンス”を与えられることが大事。

 

サステナブルな世界を実現するには重要なんですが、日本はこれがとんでもなく遅れている実態があります。

それは、女性管理職の数男性の育児休暇の取得率を見ても明らか。

 

また、「ジョブ型雇用」を実現するうえでも男性の育児休暇の取得は影響してきます。

「人がいるから仕事を付ける」から「仕事があるから人に頼む」変えていくことです。

今までの常識よりも、ずっと細かく仕事を分けていきます。

 

実はこれは、個人と会社両方の持続可能性に関わる

人生100年時代、スキルや専門性を身に付けないと個人は厳しい。

会社は人口減少の世の中、人材をうまく活用する方法を取らないといけないんですね。

 

社員が怖いのは柔軟性のない会社

会社にとって、なぜ男性の育児休暇取得やジョブ型雇用を実現することが持続可能性に繋がるのか、もう少し考えてみましょう。

 

「男性が育児休暇を取得する」を実現しようとするとどうなるか。

『全社員が長期休暇が取れる体制を整える』ということになります。

終身雇用でいうとこれはデメリットに聞こえますが、ジョブ型雇用ではそうではありません。

 

ジョブ型雇用は決まった仕事のポジションに人をあてがっていくスタイル。

誰かが長期休暇に入っても、同じ仕事が出来る人に来てもらえばいい

人に頼る会社の体制から脱却できるんです。

 

一見、個人にとってデメリットに見えます。

しかし、人生100年時代では個人も“いつ会社から抜けてもいいキャリアを形成する”ことが命題です。

そうなると、「何かあった時」に身動きが取れない会社の方がデメリットです

社員は、80歳まで雇ってもらえるなんて幻想は抱いていません。

柔軟性のない会社を選ぶ人はどんどん減っていきます。

人口減少の世の中、人材獲得合戦に負けてしまうのは非常にマズイですよね。

 

キャリアストップを恐れない社員の強さ

では、“いつ何があっても大丈夫”な社員は会社を辞めてしまうのではないか?

確かに、この考えはあると思います。

 

しかし、ということは、「社員を、ウチの会社がないと生きられない人にしたい」ということになってしまいますよね。

そんな会社は誰も選ばない。

 

それに、個人が自分のキャリアに責任を持つことは会社にとってもいいことだらけです。

『自分がなぜこの会社に在籍するのか』という、会社にいる意味を深く理解するんですね

働く意味を個人で持つ人は主体性が高く、仕事にも積極的に取り組みます。

でないとせっかく会社で働いている自分のためにならないから。

 

さらに、結局人が辞める時というのは、「ここにいて大丈夫かなあ」と悩んだり「アイツとは働きたくない」と人間関係が崩れた時。

働く意味持っている社員が多いなら、退職は減る可能性の方が高いんです

ちょっとそっとでは辞めませんからね。

 

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男性育児休暇の実現努力

重要なのは受け入れられる『雰囲気』

男性が育児休暇を取るのは大事!だけど実現にはかなりの障害があるでしょう。

まず、制度だけがあっても全くの無意味です。

『働きかけ』をしないと絶対に実現はしません

 

なぜなら、実際に多くの人が普通に取得するかどうかは、取得した時の『雰囲気』が影響するからです。

「取得したら冷たい目で見られそうで…」

「自分の代わりに違う人が入って、戻れなくなったらどうしよう…」

「評価が落とされそうで取れないな…」

こんな風に思ってしまうようでは、なかなか取れないでしょう。

 

会社側としては、まず『評価』に影響させないこと

そして『周囲の反応』をコントロールすること

育児休暇を取ることを「手抜き」とか「甘え」とか受け取らせてしまうような雰囲気はもってのほかです。

周囲の反応は、上司がしっかりとコントロールしないといけません。

 

社長自らの発信

そのためには、一番上からの発信。

トップが「男性の育児休暇を取得しよう!なぜなら~~~」と発信することです。

男性の育児休暇の取得が、今回書いたように会社の持続可能性に関わるということを明示する

 

「取得しよう!」だけではおそらくダメです。

よほどカリスマ性があって、「あの社長が言うんだから信じてついて行こう!」なんて全社員が思えるのであれば話は別ですが。

たとえ少数でも、「育児休暇なんか取りやがって」と言ってしまう社員がいたら雰囲気は持っていかれてしまいます。

 

「ああ、この会社は本気で男性の育児休暇を取ることがメリットだと思っているな」と全社員に感じさせることが大事です。

 

全社員が新しいキャリアを理解

なので、全社員が「人生100年時代のキャリア」について学ぶ必要があると思います。

個人にとってのキャリアと、会社のキャリア両面でです。

 

男性が育児休暇を取れる雰囲気をつくるには、全社員が新しい次第の前提条件を学ぶこと。

「ああほんとだ、みんなが育児休暇をとれないような会社は、全然サステナブルじゃないんだな」と思えること

 

簡単ではないですが、だからこそこれからの社会を生き残る会社の競争力になります。

ぜひ取り組んで見て下さい!

 

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宮内 利亮

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