VUCA時代のキャリア形成

キャリアとは何か

【不確実性を受け入れるキャリア】VUCA時代のキャリア形成とは?

日本では人生100年と言われるが、世界ではもっと前から『VUCA』の時代と言われていた。

予測困難に陥った私たちの世界で、人のキャリア形成は今までと同じ考え方でいいのか!?

価値観を180度変えなければいけない、VUCA時代のキャリア形成とは?

VUCAの時代

VUCAとは

ビジネスの世界で使われるようになった『VUCA(ブーカ)』

この4つの言葉の頭文字をとっています。

  • Volatility(変動性
  • Uncertainty(不確実性
  • Complexity(複雑性
  • Ambiguity(曖昧性

何ともカオスな感じですが、まさにそんな世界ですよ!ということですね。

規則性のようなものが通用しづらくなっているため、『予測不能』を前提としておかないと危ないと。

 

大きな要因はやはり、「テクノロジーの進歩」です。

進歩は進歩を呼び、今や変革のスピードは過去と比較になりません。

何かが起こってから対処しても、その時には新しい時代がやってきている

 

今までは新しい時代に適応するためのフレームを用意すればよかったかもしれないが、これからは型にはめた瞬間にはすでに時代遅れ。

VUCAの時代は、予測不能な未来を予測不能なままキャリア形成していかないといけないんですね。

 

テロにどう立ち向かう?

じつはこの言葉、ビジネスで使われる前に生まれています。

それは、“連続多発テロ”が起きた時です。

 

今までの国と国と戦争という概念が崩れ、インターネットを介して共鳴した組織や個人が攻撃してくる。

相手がどこにいるか分からない、今この時も自国の中でテロとなる思想を持った人が生まれているかもしれない。

まさに予測不能な事態です。

 

では、そんな事態にあなたならどう立ち向かうか?

ターゲットを明確にし、相手の出方を伺い、戦略を立て、万全に準備してから戦いを挑みますか?

きっとそんなことをしても効果は期待できない。

予測もしていない所から予測もしていないような攻撃が起こる

だからテロとの戦いは新しい戦争とされ、全く新しい対処法を適応しないといけなかったんですね。

 

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VUCA時代のキャリア

予測することだけではダメ

テロとの戦いと同じように、いくら入念にキャリアプランを設計しても、10年後には全く予測していなかった時代になっています。

世界中のテクノロジーを今後10年先を知っていないとムリな予測。

専門家であっても、偶然による発見やしらみつぶしの研究がいつ進歩するかは分かりません。

 

キャリアプランを立てることが無意味とまでは言いません。

ただ、プランを立てて安心してはいけません

キャリアプランは、向かいたい方向とのズレを確かめるために設計する

 

いくら予測不能な未来だとしても、自分のキャリアがどうにでもなっていいわけではありません。

「何がしたいか」が最も重要であり、「やりたいことを持つ」事はすでに“能力”といえます。

 

その方向にしっかり向かっているかどうかを確かめるため。

“どのズレを修正すればいいか”を明らかにするためにプランを立てる。

 

「安定の将来を設計する」という意味合いから

「手に入れたい未来へのコンパス」という意味に変わる。

 

どんな道かは分かりません。

その先のゴールがどんな形なのかも分かりません。

漫画のワンピースのように、正体はよく分からないけどなりたいものになるために冒険を続けるようなものですね。

 

OODAループ

VUCAには対処法が考えられています。

それが『OODA(ウーダ)ループ』です。

  • Observe(観察)
  • Orient(情勢への適応)
  • Decide(意思決定)
  • Act(行動)

これは世界中の軍隊で採用された“指揮官の意思決定”を対象とした考え方でした。

今ではビジネスの世界で広く使われるようになりました。

 

何の変哲もないように見えますが、要は『ちゃんと考えて自分で決めてね』ということです

例えば原始時代だったらこんな考え方が重要ですよね。

現代も予測不能で規則性のない時代です。

それぞれのビジネスパーソンが、自分の判断・自分の意思で動くということが求められているということです。

 

ただ上の言うことを聞いていればなんとかなった時代ではなくなってきている。

自分のキャリアに主体性を持ち、なぜこの会社にいるのか、なぜこの仕事をするのかを考える。

長くキャリアを見るならば、自分はどのような力を持つべきなのかを考える。

意思決定の理由がちゃんと自分自身にあり、責任持った行動ができることが大切なんですね

 

意思決定の権限委譲

すでにキャリアの意思決定の権限は個人に移行しています

 

大企業であっても「もう終身雇用は出来ません」とお手上げの会社が出てきています。

この流れがまた終身雇用に戻ると思うでしょうか?

そんなことはあり得ません。

いえ、ないと思っていないと危ない

いますぐ、『キャリア形成は100%自己責任だ』という考えに切り替えることが大切

 

「会社が言ったから」「誰かが言ったから」ではなく、自分はどう思ったからが大事です。

そのためには勉強も必要でしょう。

今まで遊びに使っていた時間で本を読まないといけないかもしれない。

 

簡単にいえば、『学び続ける』こと。

それができるか出来ないか。

差は開いていきます。

 

大人だけでなく、子供たちにはなおさら。

自信に溢れるキャリアの意思決定ができる子に育ててあげたいですね。

 

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宮内 利亮

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