リモートワークとオフィスワーク

キャリアとは何か

【脱・隔離社会】多様化するだけでなく、多様化を受け入れる社会へ

働き方の多様化は加速していく。

リモートワークで生産性が上がる人もいれば、下がる人もいる。

人によって選べるようにもなってきているだろう。

しかし、このまま分離していくだけではダメ

本当の持続可能な多様化は、「多様化を受け入れた」先にある

働き方の多様化で起こること

自分らしく働ける

働き方が多様化していくと、個人にとってのメリットはなんといっても「自分らしく働ける」ことでしょう。

 

今までは会社員という道しか思いつかなくても、これからはフリーランスとして独立しやすくなったり。

会社に出勤してフェイストゥフェイスでコミュニケーションを取らなければいけなかったのが、今はリモートワークが普及していたり。

 

子育てをしながらでも自宅で仕事を続けることができたり、山や海でワーケーションをしたり。

特にzoomなどのコミュニケーションツールが発達したことで、「何が自分らしい働き方なんだろう?」という選択肢がだいぶ増ええました

 

生産性が上がる(本来は)

そうすると、本来は生産性が上がるはず。

だけど、データによると日本は違うらしいです。これはDXの乗り遅れたことや変革に弱い中年以降が原因になっているようです。

 

うまく機能すれば、収束タイプの思考で自己完結が好きな人はリモートワークが得意になる。

余計なチャチャを入れられずに一人黙々と仕事が出来るので、とてもありがたい環境でしょう。

 

反対に拡散タイプの人がリモートワークをすると、アレコレ気が散って集中できない恐れがある。

人とコミュニケーションを取りながら進めるタイプの人もいるので、そういう人にとってはかなり生産性は落ちるでしょう。

 

人の得意な環境は異なり、それを理解して自分に適した環境を選べるようになったという点では、今の時代はとても素晴らしい。

これからもこのような「人に合わせた働き方」はどんどん増えていくはずです。

 

自己行方不明

でも逆に、心配なこともあるんです。

このようにどんどん働き方が多様化し、みんなが“自分に合った場所に落ち着く”とどうなるでしょう?

 

それぞれに分けられたセグメント間の相互理解が不足するのではないか?

全体最適での“自分の役割”が分からなくなるのではないか?

 

例えば、リモートワークとオフィスワークの人達が完全に分離した時はどうだろう。

リモートワーク組はオフィスワーク組の事を「いつまで効率の悪い働き方をしているんだ」と笑うかもしれない。

オフィスワーク組はリモートワーク組の事を「コミュニケーションが取れない人はこれだから」と笑うかもしれない。

 

すべての人がオフィスにいた時は“全体の中での自分の位置”が分かるけど、そもそもセグメントされてしまい“自分と似た人としかコミュニケーションを取らない”ようになってしまう。

このように分離されてしまうと、『自分がどうなのか』が分からないんです

 

そうではなく、「あの人はああいう働き方だと一番パフォーマンスを発揮してくれるから」であるべきですよね。

社会人にとって『自己理解』は必須であって、『自己行方不明』になってはいけないんです。

 

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全体を見て「多様化を受け入れる」社会へ

『人間地図』を手に入れる

では、セグメント分けされた働き方でも自分の役割を認識しておくにはどうしたらいいのか?

『人間地図』を手に入れること

 

人間という生き物は、いったい全部でどんな特性に分けられるのか?

そのうち、自分はどこ(どことどこ)にいるのか?

では、違う特性の人は何が得意で何が不得意(何がしたくて何がしたくない)なのか?

 

世界地図を手に入れれば、自分がどの国にいるか分かります

しかし日本地図しか持っていなければ、自分の世界は日本の中でしか知り得ない。

違った文化が形成されていることも知らないし、自分が世界でどれだけ取り残されていても知りようがないですよね。

 

人同士のコミュニケーションロスや、いがみ合いなどの原因はだいたいこれです。

見えない頭の中の思考回路が違い、全然違うアプローチで物事を捉えているのに、見えている表面だけで判断をしてしまうから、同じ土俵の上で「アイツはダメでコイツはイイ」と優劣でしか考えられなくなるんですね。

 

排他的なグループ→開かれたグループ

たとえばリモートワーク組とオフィスワーク組に分かれていくとしましょう。

多様性を受け入れる会社であれば、全員がどちらかではなく、混在している状態が理想です。

 

そうなった時に、先に書いたように「あっちはダメだ」「いやいやそっちがダメだ」といがみ合ってしまっては、会社全体で生産性を下げることになりかねない。

心配していることは、ここです。

全員をどちらかにしてしまっては、偏った人しか生産性を上げない

両方が混在している時には、双方の良さを認め合う相互理解が必要

 

優劣とか、善悪とか、一直線上に並べてどちらが上なのかという考えをなくさないといけない。

もしもそれが残っている状態であれば、『排他的なグループ』が出来上がってしまいます。

 

グループは出来てもいいから『開かれたグループ』であってほしい。

他のグループの事もよく知っていて、その良さを認め、頼るべき時に頼れるグループのことです

 

役割は何か

「仲良くしようぜ」という話に聞こえるかもしれません。

それもそうなんですが、趣旨としては『自分と違う人の足を引っ張らない』ということです。

 

足を引っ張るのではなく、自分の役割に徹することで、社会全体の生産性は上がっていきます。

「オフィスワーク組が苦手な部分を、我々リモートワーク組がやろう!苦手なここはオフィスワーク組に頼ろう!」と。

 

自分の得意は誰かの苦手

それが多様化の本質ではないでしょうか。

だとしたら、自分には『役割がある』ということが分かると思います。

 

そもそも人間がここまで多様な理由も、これから先の多様化を認め合う世界をつくるためなんじゃないかと、僕自身は思っています。

 

 

一緒に勉強しましょう!

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宮内 利亮

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