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ウチの新卒が体験!外部【キャリアコンサルタント】感想は?効果は?

2019年11月1日

今回は、僕がいた会社で外部のキャリアコンサルタントの方を招き、実際に入社3年目の新卒の相談を実施したことについて書いていきます。

相談したのは約15名

ほぼ入社3年目の同期で固められたメンバーです。

キャリアコンサルタントの方は独立してやっている40代後半の男性でした。

実は、正直この時まで『キャリアコンサルタント』の存在をしっかり認識していませんでした

助成金の要件になっていたことがきっかけで始めたんです。

ところがどっこい!現在キャリアコンサルタントは国家資格になり、国がその施策を推し進めている!

 

考えてみれば当然です。

これからの日本は・・・

①人口が減り

②増えすぎた中小企業は淘汰される

③転職社会になり

④ポータブルスキルが必要になる

⑤自分で責任を持ってキャリアをつくる時代

⑥組織や社長に頼っちゃいけない

と思うんですね。

自分でキャリアを作ってくれる、今までにない専門家が必要になっている。

 

学校の先生には厳しいんですよ。

学校はある意味社会とは少し離れた場所にありますから、経験が不足してしまうんですね。

 

皆さんも自分のキャリアを自分でつくっていく必要があります!

どうやってつくっていきますか?

今回はそんなことを考えるきっかけになった体験をお話します。

 

キャリアコンサルタントとは?

まず、キャリアコンサルタントは国家資格

  • キャリアに関する理論
  • 労働に関する法律全般
  • キャリア形成のプロセス
  • キャリアに関するカウンセリング
  • セミナーやグループワーク

つまり、個人の仕事に関することを総合的にサポートするために作られた資格です。

 

それから、仕事をしていく上では自分の価値感とか感情が密接に関係してきますよね。

キャリアコンサルタントは、この個人の感情・個人の背景や理由を最重要視しているんです。

 

ポイント

重要なのは“個人へのサポート”である点です。

キャリアコンサルタントはあくまでも、組織のためならず個人に寄り添ったものでなければいけない。

個人の責任でキャリアをつくる、これからの時代を象徴しています。

 

「キャリアコンサルティング」とは

厚生労働省HPより

「キャリアコンサルティング」とは、労働者の職業の選択職業生活設計又は職業能力の開発及び向上に関する相談に応じ、助言及び指導を行うことをいいます。

このように書いてあります。

 

「助言とか指導をしてくれるのか!」と思ったらちょっと誤解です。

あくまで考えたり決定したりするのは本人!

 

そのための情報提供とか、考え方の幅を広げてくれるのがキャリアコンサルタントというわけです。

 

平成30年3月26日キャリアコンサルタント能力要件の見直し

時代に合わせて、より役割が増え明確になり、重要度が増してきました。

 

以下、厚生労働省HPより

見直しの背景・考え方

キャリアコンサルタントが、従前からの就職支援という観点に止まらず、一人ひとりのキャリア自立の観点から、職業生涯にわたる職業生活設計に関わる支援の役割を、より確実に、幅広く担うための能力習得への対応

見直しの主な内容

【全体像】

養成講習の全体時間数:140時間→150時間程度(うち演習時間:60時間→70時間程度)

【拡充強化】

・セルフ・キャリアドック等の企業におけるキャリア支援の実施に関する知識・技能

・リカレント教育等による個人の生涯にわたる主体的な学び直しの促進に関する知識・技能

・職業生涯の長期化、仕事と治療、子育て・介護と仕事の両立等の課題に対する支援に関する知識・技能

・クライアントや相談場面の多様化への対応に関する知識・技能

【合理化】

・登録制度創設に伴う必要性の変化、科目間の重複による統合

今後、この能力要件の見直しの考え方を、所要の法令改正の上、養成講習の科目等に反映。

⇒「働き方改革」や「人生100年時代構想」等における新たな政策的課題に対応した役割を的確に担うことができるキャリアコンサルタントの養成及び質の向上を推進する。

担うべき役割の拡大・深化

○キャリア形成に関わる社会環境変化、労働政策上の要請等の下、キャリアコンサルタントは、
個人として、また、専門家集団としても、以下の役割をより確実に、幅広く担うことが期待。

■非正規の若者、子育て女性、シニア等、労働者各層が直面する、また仕事と治療の両立等の
キャリア形成上の具体的な課題解決への貢献

■職業生活設計に即した学び直しの具体の機会への結びつけ、そのキャリア形成上の活用等の
ガイダンス

■企業の人材育成方針を踏まえ、人事部局、マネージャー等とも連携した、企業内での効果的
なキャリア支援の仕組み(セルフ・キャリアドック等)整備、担い手としての役割発揮

■上記諸点を含め、労働者のキャリアを巡る様々な変化等の理解を踏まえた、支援対象者の主
体性を尊重した、実践的で安定感のあるキャリア支援の展開、普及

 

と、色々書いてありますが、とにかく今後色んな場面で重要になるよ~ということです。

  • 大学で
  • 企業内で
  • 個人で
  • ハローワークなど専門機関で

活躍が期待されているんですね。

 

外部キャリアコンサルタントの効果は?

さて、僕がいた会社では実際やってみてどうだったかです。

相談者の感想

「こんなに過去の自分を振り返ったことなかった」

「ちゃんと将来について考える時間とらないといけないと思いました」

「1回じゃキャリアが明確になるまではいかないですね」

「現実も夢も、両方見た感じです」

「定期的に受けられたらいいですね」

社内では「とりあえず受けてみてよ」という感じでやったんですが、意外と高評価

 

「あれ?僕も人事だから相談乗ってたじゃん!」

と、思ったんですが、ここ結構重要なことです。

ポイント

社内の上司に言えることは限られてしまうことが多い!

外部の人が話を聞くことで、社員としてではなく『個人』として考えることができる。

 

そんなんです。

これからは、『個人』なんです。

 

僕も過去の延長線上で相談を受けると、“上司として会社の都合に合わせて”助言してしまっていました。

この今までにない感覚が最大の効果でした。

会社の呪縛から解かれ、個人がキャリアを考えるきっかけになる!

気付かないうちに、我々は組織の呪縛に捉われているんだなあと思ったのを覚えています。

 

キャリアコンサルタントは徹底的に個人の感情や決定を尊重するように訓練されているんです。

そりゃ、一企業で経験だけ積んだとしても、その域には到達しないわけですね。

目的が違いますから

 

キャリアコンサルタントはハローワークでも受けられる

窓口の相談とは全くの別物

実は僕もハローワークでキャリアコンサルタントの方に相談をしました。

「僕もキャリアコンサルタントになりたいです!」と。(笑)

 

そしてハローワークの窓口でも相談したことがあります。

ハッキリ言って・・・

窓口は相談にはなりません。

待っている人が何人もいるのは分かるんですけどね。

あまりにも簡単に終わらされたという印象です。

聞こうと思っていたことも聞く気になれず、「もういいです」という感じで終わりました。

 

キャリアコンサルタントはまったく違う。

ものすごく話しやすい雰囲気。

最後まで話を聞いてくれる

自分の中で明確になっていない答えを自分で出せるように、根気強く向き合ってくれる。

新しい考え方について助言もしてくれる。

僕がいた会社では、直接僕は相談していませんが、そのキャリアコンサルタントの方にも同じような印象がありました。

自然体。

 

これが社内だと難しい!

ましてや何の知識もなく訓練もしていない人なら尚更です。

さすが、国家資格を持っているだけのことはありますね。

 

組織と個人

社会ではパラダイムシフトが起きていると思います。

(今までの常識や価値観が変わること)

いや、起こさないといけないから、政府が頑張っているという感じでしょうか。

皆さんもここの観点をしっかりシフトしていかないといけません。

もう会社がキャリアをつくってくれる時代は終わった。

個人が責任を持ってキャリアを形成する。

組織に属すことの価値は薄くなる。

個人のスキルを高めていくことが重要。

 

「キャリア・アダプタビリティ」という言葉も使われるようになりました。

キャリアを適合させていくという意味。

 

つまり、国全体が

「1社で働ける時代と思わないでね!色んな場面に適応できるようになってね。」

と言っていると思ってください。

 

僕は「ポータブルスキル」と言っていますが、持ち運び可能なスキルを育てるべき。

この危機感はまだまだ薄いと思っていますが、社会は確実に動き出しています

 

皆さんもぜひ“キャリアコンサルタント”を受けてみてくださいね。

 

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宮内 利亮

《『ココナラ』のキャリア相談実績No.1》 はたらく悩みを解決! 【国家資格キャリアコンサルタント×元人事部長×特性分析アソシエイト】 宮内 利亮を詳しく知る⇒下の「キャリアコンサルタント宮内利亮について」からどうぞ

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