私って一体何者なんだろう?
自分のことはなかなか見えないもの。
そんな時は一度、『キャリア理論』上から客観的に自分を見てみよう。
『ライフキャリアレインボー』は、今の自分が客観的に何者なのかを示すキャリア理論。
あなたのライフステージは?役割は?
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『ライフ・ステージ』のマキシ・サイクル
「自分は一体何者なんだろう?」
永遠のテーマともいえるこの自問自答をする前に、一度客観的に自分の立ち位置を見てみましょう!
社会的に言えば、自分の立ち位置はとても明らかなものです。
それを示す『ライフキャリアレインボー』を今回は紹介します。
と、その前に!
まずは『ライフステージ』というものを理解しましょう。
ライフステージ
自分の人生をざっくりと分けると、5つのステージに分かれる。
これをライフ・ステージの『マキシ・サイクル』と言います。
- 成長期:0~15歳
- 探索期:16~25歳
- 確立期:26~45歳
- 維持期:46~65歳
- 下降期:66歳
人間は成長の過程で様々な役割に変化していきます。
その過程、ステージをだいたいの年齢で分けて、見立てをしやすくしているんですね。
成長期は「児童期・青年前期」とも言われ、その名の通り成長だけに特化しているような時期。
この時期は加速度的にぐんぐん色んなものを吸収していきます。
探索期は「青年前期~成人前期」とも言われ、自分とは何か・何をするか・したいのかを探し続ける時期。
悩んだり苦しんだりして、答えが出ない日々に悶々とすることもありますね。
確立期は「成人前期~40代半ば」の時期を指し、“何者なのか”を確立していきます。
ある程度経験を積んだからこそ、出来ることが増えて自分の道を決めていけるんですね。
維持期は「40代半ば~退職まで」で、今まで培ってきた能力を活かして仕事を終えるまで社会に貢献する時期です。
40代を過ぎると成長も鈍くなるため、新しい何かを探すよりは今ある力で何かを成すことに集中します。
下降期は「退職以降」で、社会的な役割を終えて個人に戻っていく時期です。
能力は次第に衰えていくので、次の世代へのバトンタッチをしなければいけません。
今のあなたはどのステージにいますか?
そして、各ステージではさらに自分の役割があります。
それを示すのが、『ライフキャリアレインボー』です。
今の私『ライフキャリアレインボー』
下の図は7つの役割を虹に見立てて表したもの。
キャリア理論上は、9つの役割があるとされています。
『9つの役割』
では、あなたは今どの役割を担っているでしょうか?
『ライフキャリアレインボー』の9つの役割を理解するのは、いたって簡単です。
9つの役割
- 子供
- 学生
- 余暇人
- 市民
- 労働者
- 配偶者(夫・妻)
- 家庭人(ホームメーカー)
- 親
- 年金生活者
シンプルに考えましょう。
子供
親がまだ健在なら、自分はいくつになっても子供の役割を担っています。
学生
あなたが学び続けている以上、いつでも学生です。
余暇人
あなたが遊びや趣味に費やす時間がある以上、いつでも余暇人です。
市民
選挙の投票権を得たり、税金を払い始めたりしたら、立派な市民です。
労働者
仕事をしていればあなたは労働者。社長であっても社会に貢献しているのであれば労働者です。
配偶者
結婚をしているのなら、あなたは夫、または妻としての役割を得ています。
家庭人
家庭をつくることも役割のひとつ。配偶者に先立たれても、家族がある以上は家庭人です。
日本人は一番忘れがちかもしれませんね。
親
子供がいるならば、あなたは親。当たり前の事実もしっかり確認しましょう。
自覚すると、自分が親としてしなければいけないことも見えてくるものです。
年金生活者
年金という考え方よりも、仕事を終えて今までの自分が築いてきた人脈や資産で生きていくことです。
他の人に支えられているという自覚も必要ですね。
どうでしょう?
結構、『自覚していない役割』があったのではないでしょうか?
客観的に自分の立ち位置を見ることで、正しく社会的な自分を確認することができる。
実はまだ、「子供でもあったんだ」とか、「学生である意識を忘れちゃいけないな」とか。
働いてはいても、「家庭人でもあるべきだな」とか、「他の誰かに頼り過ぎていたな」などなど。
様々な自覚が生まれてくるでしょう。
あなたがライフ・ステージの「確立期」や「維持期」に居るならば、多くの役割を担っているはずです。
「探索期」にいるうちは、まだ役割を担っていない分、学ぶ機会や成長の機会を得るチャンスですね。
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いくつもの私がそれぞれのステージに
『ライフキャリアレインボー』を見ると、自分はいくつもの役割を担っていることが分かると思います。
あなたがまだ若いのであれば、いずれ担う役割も見えたと思います。
あなたがどのステージに居たとしても、役割は一つではありません。
いくつもの役割を果たすのが人間社会です。
自分は何者かを考える上では、端的に職業だけを指すものでは正しくない。
親であると同時に子供でもあり、労働者であると同時に余暇人でもあります。
『キャリア』というのは人生の道そのものです。
職業や役職だけを示すものではありません。
社会的な自分は、もっとトータルで捉える。
人間はみんな、虹のように色んな色を持っているものなんですね。
今日のあなたは、どの色で活動し、どの色で喜びを感じますか?
色の数だけ、きっと喜びは得られるものですよ。