キャリア子育て

キャリアとは何か

『キャリア子育て』中小企業視点!学校教育の、社会の何が問題なの?

僕は、中小企業で起こる問題の数々に直面し続けてきました。

そのほとんどの要因は、『キャリア教育不足』です。

『自己理解(他者理解)』『仕事理解』が進めば、もっと問題は軽減するのに・・・。

そこには、変化していく世の中に追い付いていないものが多く存在する。

社会問題を背景に学校教育は変化しようとしていても、取り巻く環境は変えづらい。

変えづらい環境が抵抗となって変革をおさえ込む

変革が始まろうとしている今、

一体何が問題なのか?

子供たちに対する姿勢はどうあるべきなのか?

学校教育で顕在化しつつある問題

専門性が薄い

『専門性が薄い』

こんな認識はほとんどないかもしれません。

実際、僕が子供のころよりは断然専門性が身に付く教育になっていると思います。

 

しかし、自分が体験した過去だけに目を向けるのではなく、グローバルな視点を持ってみると捉え方は変わってきます。

教育が進んでいると言われるフィンランドでは、先生が勉強を教え、クラブチームのコーチがスポーツを教え、親が進路指導(キャリア教育)をする。

日本は、勉強・部活・進路指導すべてを先生がやります

これでも、専門性が高いと言えるでしょうか?

 

さらに、大学はどうでしょう。

そもそも専門分野の学びを深める目的であった大学。

いつしか、就職を有利にするために学歴を担保するための大学が増えてきました。

明確に、主体性を持って「この学問を深めたい」と思って入学した人は、きっと半分もいない。

 

社会と学校教育の繋がりはどうでしょう。

そもそも専門性を高めるならば、社会の現場から教育に乗り出すべき。

しかし、教育にあたるのは社会経験をしていない先生に任されます。

 

こういった問題を解決すべく、国は「専門職大学」を作った。

さらに新しい学習指導要領「生きる力」をかかげ、アクティブラーニングや地域との連携を強化し始めている。

この取り組みがもっと加速するには、大人たちの理解が必要不可欠です。

 

正解から逆算した教育

各教科はどうでしょう。

今の学習内容は、国際競争を高めようと詰め込みをする形だと言われています。

もっと優秀な人材を量産するために、“覚えないといけないこと“をとにかく覚えさせる

覚えたらその技術を使って生産する、製造業に有利な教育ではないでしょうか。

 

例えば工場で物をどんどん作りたいときに、その作り方には『正解』がある

勝手にやり方を変えられても困るので、必要な知識と技術だけを教えます。

柔軟な思考力が必要だとは感じない教育になります。

 

今までのテストには『正解』がかならずありましたよね。

しかし、入試もいよいよ変化しようとしています。

ある入試では「フェルミ推定」を取り入れたり、より実質的に社会で役立つ力を試すものにしようとしている。

 

『正解』を導き出す教育をしようにも、その正解自体が変化する世の中。

画一的な教育には限界が訪れ、自分で考えて動ける人材づくりにシフトしなければいけなくなっている。

必要なのは変化する正解ではなく、すべてに通用する原則的スキル。

文部科学省で言うところの、「基礎的・汎用的スキル」です。

 

変革のスピード

一番苦しいのはこれじゃないでしょうか。

変革のスピードが遅すぎること。

だれもが変化を望んでいても、複雑に絡み合って出来上がってきた今の構造をチェンジしていくにはかなりのエネルギーがかかります。

 

前述したように、学校の先生はとにかく忙しい。

では、「部活はクラブでやる!」と急に決めたらどうなるか?

お金は親が出さないといけないとか、送り迎えの問題などが出てきます。

 

「進路指導は親がやって!」となったらどうでしょう。

大人は誰も、「キャリア」の勉強なんてしていません。

自分が体験したことの中から、憶測で進路指導をするしかなくなる。

それに、仕事が忙しくて進路指導どころではないという人も少なからずいるでしょう。

 

今の生活様式は、なりたい姿になるまでの課題が山積みで、すぐには変われそうにない。

 

社会で起き続けている問題

では、社会の側面ではどうでしょう。

 

道徳観のない縦社会

中小企業にいて、違和感を感じ続けたこと。

「道徳観のない縦社会」です。

 

近年でこそ、コミュニケーションが大切とか社員を大切にとか言われはじめましたが、いまだに年功序列の色が消えない。

なぜ、上司になると偉くなるのか?

役職は役割であるという認識でなく、人としての優越を決めるものと勘違いしている。

上司になったら、もう下からは追い越されないという安心感の現れすら感じます。

理不尽な縦社会を目の当たりにしたら、頑張れるものも頑張れません。

 

「理不尽こそが社会の必要悪だろう」と思っている人は、もっと広い視点で社会を見る必要があるかもしれません。

もっと人が活躍できる環境を、今の時代に実現できると思いませんか?

 

道徳観のなさが、組織体としての機能を低下させている。

人を物として活躍させる土壌から、人を人として活躍させる土壌に変化しないといけない。

 

自己理解・自己決定ができない

社会で起きる問題の大半は、実は「自己理解不足」から来ています。

 

仕事へのモチベーションが湧かないのは、「自分が何がしたいか分からない」から。

嫌な上司がいるのは、「上司の自覚」がないから。

部下が機能しないのは、「社会人の自覚」がないから。

会社全体が迷うのは「社長の自覚」がないから。

人生の過渡期に迷うのは「キャリアアンカー」が分からないから。

自己アピールができないのは「キャリアの棚卸」をしていないから。

などなどなど。

実は自己理解に関して、やっていないことだらけ。

 

「夢を持て」とか「進路を決めろ」と言われても、できるのは一部の人だけでしょう。

こんなに苦しみながら社会生活を送らないといけないのは、過去にキャリア教育を受けていないから。

公式を知らずに算数を解いているようなものです。

 

キャリア教育不足

「キャリア」とは、人生の道そのもの。

2020年、文部科学省によって示された「キャリア教育」のキーワードは『生きる力』です。

 

絶え間なく変化していく時代で、どうやって生き抜いていけばいいのか?

今までのように、正解が決まっているわけではないし答えは変わり続ける

僕たちの時代では正解だったものが、子供たちの時代では間違いにもなる。

変化に合わせて対応していける、思考力や判断力など。

その時代を生き抜くサバイバル術が、キャリア教育です。

 

残念ながら今の社会には、年功序列の風土が残る。

就職するための勉強。

役職について安心。

つまり、一定の位置まで進んで留まるという価値観です。

 

変化し続ける世の中で、留まることは退歩。

自分自身を自分の思いと力で変えていく、

たくましい人間であるための「キャリア教育」をしてくれる人がいなかったのが現実です。

 

『キャリア子育て』

学校でも社会でも。

現実的に問題を抱えながらも、変わるには相応の時間を要する。

しかし、ただ待っているだけではいけない

学校教育が変わろうとしている今、子供たちが出てくる大人社会から変わらないといけない。

学校で間に合わない部分は、親や周りの大人たちがキャリア教育していかないといけない。

 

学校だけでも、親だけでも厳しい。

文部科学省が言う、「地域社会の協力」が必要です。

学校、親、地域社会、それぞれが頼り合って子供のキャリア教育にあたる未来が求められているんです。

 

「どこかからやってくれるだろう」と思う部分があれば、その分変化の歩みは遅くなります。

全ての場面で同時多発的にこの社会問題の解決にあたることが大切なのではないでしょうか。

 

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宮内 利亮

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