転機と過渡期

キャリアとは何か

キャリアの転機(トランジション)が起こりやすい時期『過渡期』とは

仕事に身が入らなかったりモヤモヤが晴れない時期、もしかしたら『転機』に差し掛かっているかもしれません。

人間には、転機が起こりやすい時期がある。

その時期を知り、乗り越え方を知り、大きな転機を楽しみながら有利に導けるようになりましょう。

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キャリアの転機(トランジション)とは

【転機】3つの種類

このブログでは度々取り上げていますが、長いキャリアを歩むうえでは『転機』が必ず存在します。

まずは少し転機についておさらいしましょう。

転機には“3つの種類”があると言われています。

 

転機3つの種類

予期していた転機

予期していなかった転機

期待していたものが起こらなかった転機

 

就職する時期や結婚する時期は、ほとんどの場合自分で決めています。

学校を卒業すれば働くし、結婚には相手が必要だし時間をかけて大きな決断をするものです。

だからこれは「予期していた転機」ですね。

 

一方、リストラや離婚などを予定していることはまずないはずです。

病気になったりもそうです。

悪いことは予定に入れないから、準備不足になりがちなものですよね。

これが「予期していなかった転機」です。

 

3つ目は、残念ながら予定通りにいかなかった時。

面接に受からず就職できなかった、試験に受からず昇進できなかった。

「予期していたことが起こらなかった転機」と言われています。

 

まずは3つの種類がある事を頭に入れて準備しておけば、そこまで想定外の事は起こらないはずです。

 

乗り越え方がある

さらに転機には、“乗り越え方”があります。

 

転機の乗り越え方

4つのリソース(4S)を点検する

状況(Situation):置かれた状況をどう見るか

自己(Self):対処できる自分かどうか

支援(Support):どのくらいの支援が得られるか

戦略(Strategy):可能性のある対処戦略の評価

 

これが転機を乗り越えるフレームワークです。

 

まず、自分が今置かれた状況を冷静に分析することです。

感情に囚われず、周囲の人の意見にも耳を傾けながら判断しましょう。

意外と大したことがないと思えたり、逆に危機感を持ったりすることが出来るでしょう。

 

次に点検するのは自分自身です。

最も分かりやすいのは、転職する時に職務経歴書を書くようなことです。

今の自分には何が出来るのか、どんな可能性があるのか。

これも過小評価したり過大評価したり、自分の常識に囚われないことが大切です。

 

そして周囲から得られる協力を考えます。

自分だけの力で転機を乗り越えることは結構難しいものです。

だからこその転機と言えるでしょう。

自分だけで出来ることはあまり転機とは言えませんね。

人脈や資金、時間や場所、何が与えられるでしょうか。

 

最後にそれらを踏まえて、どうするかを考えます

一時的な感情に流されずに転機を有利に進めていくには、しっかり分析をしたうえでの戦略が必要です。

ぜひ、私たちのようなキャリアコンサルタントとの対話を通して転機の戦略を練ってみましょう。

 

時期を予測し「モラトリアム」を楽しむ

さらに転機には“フェーズ”があります。

いきなりパッとキャリアが切り替わるものではありません。

 

転機のフェーズ

『終わり』

『ニュートラルゾーン』

『始まり』

 

転機とは、キャリアのつなぎ目のようなイメージです。

そしてそのつなぎ目には、まず『終わり』が訪れます

 

何かが終わると、次のキャリアまでに『ニュートラルゾーン』があります。

悩んだり苦しんだり、学んだり頑張ったり、非常に苦しい時期になることが多いです。

これは『モラトリアム期間』とも言われ、次への移行を遂げる上で重要なフェーズになります。

 

そしてやっと落ち着いたころが、『始まり』と言えるでしょう。

 

モラトリアム期間にしっかり休養したり苦しんだりすることが社会的成長を大きく促す。

その時期をある程度予測し、脱皮しようとする自分を楽しもう。

 

苦しい時期も、“いつ頃訪れるか”はある程度予測ができます。

それが以下の4つで、これらの時期を『過渡期』と言います。

 

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転機が訪れやすい時期

成人への過渡期

まずは誰でも予測が出来るであろう『成人への過渡期』です。

簡単に言えば、社会に出る時期と言えます。

 

高校を卒業するあたりから、もう仕事を擦ることを考え始めるでしょう。

すぐに働き始めて、今までとのギャップに苦しむことも多い。

「まだ働きたくないから」という理由で大学に進学する人もいますね。

 

学生のフェーズが『終わり』、まさにニュートラルゾーンに突入しています。

就職活動をするには自己分析をして自分が何をしたいのか考えますよね。

この時期って苦しい人には苦しいものです。

そもそも働きたくもないのに、何者かにならないといけないんですから。

 

しかし、働き始めてある程度社会の仕組みを知り、お金も時間も手に入れると社会人を謳歌し始めます。

成長していく自分や昇進して認められていく自分を見ると、とても嬉しいものです。

学生時代に楽しいことがなかったという人も、社会に出たら急に芽が出始めることがありますね。

 

30歳の過渡期

あまり意識しないけど、考えてみれば必ず起こる転機が『30歳の過渡期』です。

この時期は“生活様式”の変化が原因になることが多い。

 

例えば、結婚

結婚を意識し始めると、独身の自分に『終わり』をもたらすことになる。

ニュートラルゾーンでは、人生最大の決断に悩むもいれば、絶対に成し遂げたい思いで頑張る人もいるでしょう。

引っ越しをしないといけないし、給料もこれでは足りないし、子供が出来たら時間が取れなくなる。

 

親の介護などの予期せぬ転機をあるかもしれませんね。

特徴としては、自分一人の問題ではなくなるということです。

30歳に差し掛かると、自分だけの都合でキャリアを歩むわけにはいかないことに気付き始める。

 

20代の内は意外と気付かないものです。

自分の判断だけで人生は歩めると、なぜか思ってしまう。

今までがそうだったからかもしれません。

 

「キャリアは自分一人の都合だけで築けるものではない。」

ということを知っていれば、20代の頑張りや転機に直面した時のストレスが全然違うでしょう。

 

人生半ばの過渡期

そしてほとんどの人が意識せず、最重要の転機がこちら。

『人生半ばの過渡期』です。

 

例えば結婚して、子育てがひと段落したとしましょう。

社会に出ているなら仕事にも慣れ、全盛期を迎えているかもしれませんね。

主婦・主夫なら、そろそろちゃんと働きたいなと思っているかもしれません。

40代でこの時期を迎える人が多いと思います。

 

「あれ?私、このままでいいのかな?」

「俺って、こんなことがしたかったんだっけ?」

と、自分の人生を本気で考え始める時期なんです。

 

今回最も伝えたいのが実はここなんです。

『人生半ばの過渡期』があることを知っておこう!

それだけで、本当に違いますから。

 

『人生半ばの過渡期』は、本当の自分に向き合い始める時期です。

今まではお金が全てと持っていたけど、何か違う気がする。

今の会社に忠誠を尽くしてきたけど、振り返ればどこかで自分を犠牲にしていた気がする。

 

経験があり、知識があり、力があり、その上である意味初めて、『自分は何がしたいのか』を決断する時期です。

変化を起こすには、ここが最後。今と同じことを続けるにしても、続けるという決断が必要になる。

 

ゆっくりと、でも確実に今までの自分が『終わり』を迎えていることに気付きはじめます。

内面的なトランジションであり、長期化が必至。

キャリアの最重要・最終局面という焦りから、慎重かつ苦しみぬくことになるでしょう。

 

とにかくここに向けてしっかり自分を育て上げておきたいですね。

 

老年への過渡期

最後に『老年への過渡期』です。

今までのキャリアを受け入れ、受け止め、老いていく自分を受容していく。

 

そしてすべてを受け入れて余生を送る前に大切なのが、『世代性』です。

人間社会が進化し続けるのは、“一から始める”必要がないからです。

 

前の世代が次の世代に何かを残していく。

この老年期に向けて考えることは、「自分は何が残せたのか」ということが多いです。

 

子供は立派に育ったか。

人間社会に貢献する功績を残せたか。

この世界にとって自分という存在は何かの役に立てただろうか。

 

若いうちは必至で気にも留めなかったことが、人生半ばや老年期になるととても重要になってきます。

だけど、必ず起こること。

しっかり心の準備をして、素敵な40代以降にしていきましょう。

 

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宮内 利亮

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