会社を辞めようと思って上司に相談したら、「それは逃げだ!」「逃げてもまた同じ失敗を繰り返すぞ」と言われたことはありませんか?
たしかにその会社においてはそうかもしれない。
ただ、辞めようと思っている以上すでに価値観に相違があるかも?
いざ自分探求
退職は『逃げ』なのか?
それは『探求』
退職。それは逃げかもしれませんね。
一度決めた仕事を「やっぱりできない…」と思うこと。
でも、逃げというのはたぶん“置いてけぼりにする人達”がいるからそうなるのではとも思います。
もしかしたら「逃げるな」と言っている人の心の奥底では、「自分だけ逃げるな!俺もつれてけ!」かもしれない。
だとしたら、足を引っ張られて逃げない選択をするなんてバカバカしい。
ちょっと極論でしたが、『逃げ』がいくらその通りであっても最後に決められるのは自分だけ。
退職することにも大きな勇気がいるものです。
自分しか決められない自分のキャリアを、自分自身で決断していく。
これは逃げとは言いませんよね。
逃げか逃げじゃないか。
それは今置かれている場所によります。
会社側から見れば逃げでしょう。
でも一個人の自分として見た時に、それは逃げではない。
これから探求の冒険に出ようとしている勇気ある行為なんじゃないですか?
在職する『逃げ』もある
じゃあ逆はどうなんだろう?
仕事や会社に違和感満載なのに辞められないとしたら。
収入・生活の安定を考えると、いまはどうしても会社を辞められない。
会社に物申すのも、上司からにらまれそうでできず。
結局不満を抱えながら、行動もできず、同じ仕事を繰り返しているのだとしたら。
これも逃げに見えませんか?
安定を求めてチャレンジをしないことや、諦めて本当の理想から目を背けることも立派な逃げではないでしょうか。
会社に残るからエライでもないし、退職してチャレンジするからエライでもない。
『逃げ』は、その人の主観から発せられる言葉です。
自分がそこに理由を持っていることの方が大切。
自分のキャリアに自分で責任を持とうとすることの方が大切です。
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『自分に合った』を探さないといけない
【特性→興味→能力→価値観→想い→願い】の探求
退職は『自分に合った働き方探しの旅』の始まりです。
会社の外に出ると自分の身ひとつで勝負をしなければいけないので、勇気のいる一人旅です。
探求の旅路はとても長い!
『自分に合った』というのはただ単に“適職”だけではなく、やりたいことは何なのかも含めたキャリア全体を対象とします。
最終的に『やりたいこと』を仕事にするまでのこれからの一貫した流れです。
《社会的ポジショニング》
【願い】何がしたいか。社会に何を働きかけたいか。
↑
【想い】どんな仕事に意味を見いだすか。
↑
【価値観】どんな働き方がしたいか。
↑
【能力】何が出来るか。
↑
【興味】何が気になるか。
↑
【特性】どんな人間的特徴があるか。
《人間特性的ポジショニング》
特性と社会的ポジションに一貫性がある事が、一番ストレスなく自分らしく働く方法です。
でもその間にはたくさんのクリアすべき課題があり、そもそも自分の特性が分かっていないとそれらに一貫性が生まれない。
社会で何がしたいのかは、仕事を通して生まれた想いを確かめながらでないと分からない。
結局多くの人たちにとって、何がしたいかは40歳ぐらいになってようやく分かるものなんです。
想いが生まれるためには、能力と価値観がマッチした仕事でないとなかなか難しい。
「この仕事素晴らしいな」と感じるためには、仕事自体に疑問を感じていてはいけないですよね。
その価値観も、仕事を経験しないと生まれてきません。
キャリアアンカーと言われる仕事の価値観は、「これいいな」「これはイヤだな」と衝動的に感じるものだからです。
仕事を続けるには能力がないといけません。
また、その仕事をするための能力が弱いと本当のやりがいも見えてこないでしょう。
能力の元になるのは興味であるべき。
なぜなら、好きなことをやる人にはかなわないからです。
多少能力があるぐらいでは太刀打ちできない差が付くようになる。
では何が興味に入ってくるのかというと、自分の特性が一番それを知っています。
ただ単に好きとかいうよりは、“気になること”と言った方が近い。
特性は目に見えないものであり、意外と自分では認識出来ていない場合が多いんです。
なぜ「特性=興味」になるのかというと、特性の部分の活動はストレスがかからないから。
興味というのは、“やっていて苦にならない”ことですよね。
興味・能力・価値観をパワフルに回すのが特性なので、一番最初に自己理解が必要になる。
だけどそれだけでは足りないので、働きながら仕事理解していく。
だから、能力の部分で働きつつも、価値観を生んでいく。
その間に興味の部分で学び続け知識や能力を高めておく。
転職は価値観を特定する方法でもあり、能力を増やす方法でもあります。
「退職は逃げなのか?」と言っている場合ではないのです。
向き合うなら、『やりたいことを決める』こと
『逃げる』とは、何から逃げることを言っているのでしょうか?
その会社から、仲間から、仕事から・・・
自分に合っていない会社から
自分に合っていない仲間から
自分に合っていない仕事から
「辛いからと言って、逃げたら合ってるかどうかも分からない」と言われるかもしれない。
それでも、決断するのは本人でしかありません。
すべては自己責任です。
どんな言葉をかけるかは周囲の自由で、その言葉を信じるか信じないかは自分の自由です。
逃げて欲しくないのは、『やりたいことを決める旅路』から。
そこだけは、自分にしかできません。
キャリアの一連の流れは、あなたがあなたらしくいられる社会的ポジションを目指していきます。
他人の言うことに惑わされている場合ではないかもしれませんね。
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