無気力の何が悪い

会社で起きる問題

僕が見た【無気力】「教えてくれなきゃわかんない」はどっちが悪い?

社会に出た若者と先輩たちの対立はよくあるもの。

特に【無気力】な新人にイライラしてしまう中堅社員。

「教えてくんなきゃ分かるわけないっしょ」という態度に憤りを感じながらも、なんとか付き合ってあげている。

これ、どっちが悪いの?

人事部長の視点。

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仕事に【無気力】は誰が悪い?

仕事に対して無気力なのはいけないことなのか・・・

僕も若いころからやる気満々だったかというと、そんなに自信はありません。

 

先輩たちはすごくやる気を求めてくるんだけど、新人としてはそんなに熱くなりたくない。

暑苦しい人を見ると冷めてしまうぐらい。

 

「言われたことしっかりやってんだからいいじゃん」

という考えは正しい?間違ってる?

 

会社によって様々考えはあれど、多くの社会人を見てきた僕の経験で書いていきます。

 

「興味を持つ」ことは基礎的能力

まず、無気力になってしまう原因として一番多かったのは“興味がない”ことです。

当然と言えば当然かもしれない。

仕事に対して興味を持てと言われても、なかなか難しい。

好きなことなら興味を持てるんだけど・・・

 

ほとんどの社会人は、自分の興味のど真ん中で仕事しているわけではない。

好きでもないことに興味を持つという意味が分からないんですね。

 

「仕事に興味が持てなくて・・・・」と悩む人は本当に多い。

でも悩んでいるならまだマシです。

「興味ないんだから仕方ないでしょ」と開き直ると無気力まっしぐら。

 

すると、会社の中で“思い”の差が生じます。

人数が多ければ多いほどこの差は大きくなる。

 

単に人数が多いから色んな人がいるというわけではありません。

人数が少ない会社では、思いの差が理由となって居づらくなって退職するからです。

 

思いに差がある状態で一緒にいることはストレスだし、余計なパワーを割いてしまうんですね。

それが実害

だからキャリア教育では、小学校のうちから「仕事に対する興味」や「取り組む姿勢」を育もうとしているんです。

 

つまり社会において、「興味を持つ」ことは能力のひとつです。

 

犯人捜しは無意味

「興味を持てない」ということは能力不足。

では無気力な人が悪いってことなのか?

 

これもそうとは言えないと思っています。

環境や教育のせいでもある。

能力を持つ、持たないは本人の自由。

だから「誰が悪いのか?」という犯人捜しは無意味

 

社会はある意味自由なんです。

自分にどんなデメリットがあろうと、自分が選ぶ道ならそれが正解でいいと思う。

ただ、これが“会社”になると話が違います

 

気力を求める会社に無気力な人が居ていいわけではない。

無気力を求める集団に気力満々の人がいると煙たがられるのと一緒です。

自分の在り方で場所を選ぶ。選ばないと周りに迷惑をかける。

 

ポイント

人の道を外れなければ社会は自由。

その中で会社にいるなら会社の道を外れてはいけない。

 

人事部長の僕が見た【無気力】

たとえばこんな人を見てきました。

 

「教えられてないんだからしょうがないでしょ」

「いやいや、教えられてないっすよ」

と半分キレながら言う人。

 

身に覚えがある人もいると思います。

僕はあります。(笑)

 

確かにその通りだと思うんですね。

本来すべての指示を完璧に部下に伝えられる人が上司であってほしい。

 

でも僕は思いました。

「僕にはムリ」

完璧な上司にはなれそうになかったし、実際なれませんでした。

 

教えられてないんだからできない。

その通り。

「で、どうする?」が問題なんです。

「教えられてないから」で終わらせたら、ただ上司のせいにして終わり。

自分は何もしない。

 

「え?そうなんですか?教えてください~」とでも言えば、話は先に進むのに。

これではただ上司のせいにして気持ちよくなりたいだけ。

自分の責任を回避したいだけ。

面倒なことはしたくないだけ。

 

怒るのは仕方ないんです。

だけどそれが、共通の目的に向かわなくていい理由にはなりませんよね。

 

「だけどどうしてもそう思えない」ならそれでも大丈夫。

これを言う人は、出世しなければいいんです。

そうすれば、ずっと言っていてもOKです。

 

「理不尽」を利用する者

理不尽でよくあること。

「分からないなら聞きに来い!」

「いちいち聞きに来るな!自分で考えろ!」

 

・・・「いや、どっちだよ!」

 

あるあるな理不尽です。

やはり僕も思っていました。

そして上司の揚げ足を取って、「さっきはこう言ってましたよね(笑)どっちすか(笑)」なんて言ったり。

ここで感情的になったら何も進まない。

 

やっぱりポイントは、

「で、どうする?」なんです。

上司の揚げ足取りをしても、生産性は落ちる一方。

理不尽が起きたことをいいことに、自分が行動しなくていい道を選んでいないか?

理不尽を利用して楽していたら、一番損するのは自分です。

 

ムカつくとやる気が起きないし、なんで自分がやらなきゃいけないんだ!と思うもの。

感情で考えればその通り。

でも社会において、感情をコントロールするのは自分です。

周りがライバルなら、わざと挑発して感情を逆なでしてきますよ。

 

どっちが悪いとか、市場やお客様には全く関係がない。

お互いがイライラして余計なパワーを消費している間に、ライバルは先に行きます。

 

“動きたくない”気持ち

先輩の思いを受け取らないのは、動きたくないからです。

自分が変わりたくないから。

 

「自分はそうは思わない」とか「それぞれの考え方があっていいでしょ」とか

協調性を大事にするのもしないのも自由でしょ。

と考える人もいます。

そういう会社なら、それが正解。

そういう会社じゃないなら、それは間違い。

 

もし自分が間違いなのであれば、早く辞めたほうがいいですね。

動きたくないなら、動かなくていい場所にいること。

 

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社会で置いて行かれるのはこんな人

主体性がない人

社会で成功したいとか、出世したいと思っていたら「主体性」は必須です。

仕事に興味を持つことでもあるし、「無気力」とは言われなくなる。

 

主体性がないと、自分のキャリアに自分で責任を持つことができません。

 

自分は何がしたいのか?

自分の仕事は何なのか?

なんのために仕事しているのか?

社会は自由だから、決めるのは自分しかいない。

レールはない。進むには行先とエンジンが必要。

 

決めないのも自分の自由。

ただ流されると意思決定するのも、成功なんてしたくないと決めるのも全部自由。

 

ただ良くないのは、“決めないこと”です。

自分の姿勢を決めないで、周囲のせいにばかりすると足を引っ張るだけですから。

 

自分に出来ることを探さない人

全部環境のせいとか人のせいにしていると自分が成長しないのは当然ですね。

社会は基本的に、サバイバルです。

 

誰も守ってはくれません。

 

社員が仲間だとしても、周囲の人を助ける助けないは自由。

助ける義務はありません。

 

だから、自分に出来ることを探さないとだれも教えてくれない。

広く社会において、他人に仕事の仕方を教える義務は誰にもない

教えないで失敗してくれたほうが、多くのライバルが喜ぶ

 

実際は世の中そんなに厳しくはないですけどね。

会社では先輩が教えてくれるのが当たり前になっている。

 

だけど、一歩会社の外に出てみましょう。

全員がライバルであり、我先にと利益の奪い合いをしています。

 

本来の社会の姿を本当に理解しているのなら、ただ教えられるのを待つことがいかに甘えなのかが分かります。

甘えでないのなら優秀な証拠。

もう一人でやっていける力を持っているので、独立するとストレスから解放されます。

 

社会は自由。

会社には会社のルールがある。

 

自分の居る場所は、自分の姿勢と合っていますか?

 

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宮内 利亮

《『ココナラ』のキャリア相談実績No.1》 はたらく悩みを解決! 【国家資格キャリアコンサルタント×元人事部長×特性分析アソシエイト】 宮内 利亮を詳しく知る⇒下の「キャリアコンサルタント宮内利亮について」からどうぞ

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