社長と社員の距離

会社で起きる問題

社長と社員の距離感「近い」「遠い」どっち?社員が奪うべき社長の?

2020年2月12日

会社の規模は様々で、社長の在り方もそれぞれ。

  • 「ウチの社長は全然現場を分かってくれない」
  • 「社長にはいちいち口出されたくない」

と思っている社員。

相反するものだけど、どちらも本音なんです。

社員が社長から『奪うべきもの』と、『与えるべきもの』とは?

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社長がプレイヤー?

もし、社長がプレイヤーとして自ら売り上げを上げていたら?

 

社員がんばれ!社長は金と人へ

きっと会社は成長途中だと思います。

まだまだ仕事があるけど、社員が足りない。

社長が現場の仕事を理解することは良いことではあるけど、できれば早く“社長本来の仕事”に移行させてあげたいですよね。

社員は社長がやっている仕事をとにかく覚えること。

少しでも社長の代わりに『売上』を上げられるようにしましょう。

 

本来、社長はもっと他の部分で動きたいはずです。

特に重要なのが、

  • 資金繰り
  • 人の管理
  • 会社の未来への投資

です。

ここだけは、責任を持てるのが社長だけ

早くそこに集中したいと思っているのではないでしょうか?

『仕事』はどんどん社長から教えてもらって、社長が動かなくてもいいような状況をつくるといいですね。

 

仕事の仕組み化・標準化が必要

仕事を社員が代わる場合、社長と同じようにななかなかできない。

人数が増えるほど、熱意やクオリティが落ちる可能性があります。

社長は、社員がなるべく自分と同じレベルで仕事ができる仕組みをつくることが大切。

「マニュアル」を作るイメージです。

必ずしもマニュアルである必要はなく、自動的に社員が動いてくれるようになればいい。

 

この時に注意したいことがあります。

注意ポイント

最初は必ずクオリティが落ちる!

しかし、いずれ社長よりもできるようになると信じること。

社員はその仕事をやり続け、やがてプロフェッショナルになっていきます。

そのうえで主体性は必要ですが、その仕事一点においては社長よりも得意になるはず

 

「自分がやらないとダメだ」という考えは会社の成長を遅らせてしまうので注意しましょう。

 

社長が教育や一次面接?

プレイヤーは何とか脱した。

でも、教育や一次面接(採用の初期業務)をやっていたら?

 

同じ考えの「右腕」が必要

その時は、きっとまだ「信じて任せられる仲間」がいないのではないでしょうか?

「こいつなら、自分と同じ方向に部下を教育してくれるだろう。」

「自分が一緒に仕事したい人の特徴を分かってくれているだろう。」

そう思える人がいないと、なかなか教育や採用は任せられないんですね。

 

会社は社長の思う方向に進まないといけません。

だから社長がいなくても“社長と同じ方向を示せる人物”の存在が必要です。

「右腕」が育たないと会社の規模は拡大しない。

 

そしてもうひとつ、間違うと痛い目を見ること。

注意ポイント

仕事ができる人が右腕ではない。

「思い」を共有できる人が右腕です。

 

マニュアルではない「思いの共有」

「思いの共有」はマニュアルでは難しいものです。

社長が頑張って「クレド」や「理念」のようなものを作ったとしても、

それを見ただけで「よし!分かりました!やりましょう!」と思える人はまずいません。

「思いの共有」は社長との生のコミュニケーション。

熱量真剣さを肌で感じて初めて、本当の共感があります。

社長は「こいつは・・・!?」と思う社員がいたら、じっくり話し合う

 

仕事の場を離れて、一人の人間として会社の命運を預けられるかどうか?

とても重要な決断にもなります。

その社員が心の奥ではどう思っているか、深い部分でのコミュニケーションが必要ですね。

 

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社長が現場に来る?

では、社長が現場に来るのはどうか?

 

現場をフラフラ見る余裕を

現場の社員は社長が現場に来ると緊張してしまうかもしれません。

しかし、本来マジメに仕事しているなら“頑張っているところを見て欲しい”ですよね。

それに社長が現場にフラフラ見に来れるということは、“社長がいなくても現場が回っている証拠”です。

社長が現場を見に来る余裕があるのは、とてもいいこと。

問題がないか見に来るということは、今は問題が起きていないから余裕があるということ。

おそらく、仕事は社員が社長よりできる状態だし、右腕や管理職も育っているでしょう。

「社長には来てほしくないなあ~」なんて言わないで、見に来てくれていることと会社を安全に守ってくれていることに感謝しましょう。

 

逆に社長が現場を見れない場合、何かしらの問題があります。

現場とのコミュニケーションがうまくいっていないかもしれないし、忙しくてそれどころじゃないのかもしれない。

注意ポイント

要因が何であれ、社長が現場をチェックできないのは非常に問題です。

「チェック」は社長の仕事でもあるからです。

 

チェックをするのはどんな時でしょうか?

問題が起きている時ですか?

違います。チェックは問題がないか、安全なうちに確認するもの。

つまり、チェックしないのは問題がすでに起きている時です。

 

社長でも怠れない「チェック」

ある程度会社が大きくなり、仕事・教育・採用が社員に任せられるようになってきた。

社長は資金繰り、人の管理、未来への投資に注力できる。

しかし、ずっと社長室に閉じこもっていていいのか?というとそれは違います。

会社の未来を決めるカギは現場にある。

人の管理も現場の実態を見ないと始まらない。

現場の業績が落ちれば、お金も借りられなくなります。

時間のかかる作業や仕事は社長がやるべきではないが、すべてのセクターにおいて“チェックは必要”です。

 

細かくなんでもかんでもチェックはできません。

大事なポイントだけをおさえる。

重点的なチェックポイントを絞って、定期的に見て確認することが大切。

何か“違和感”を感じたら、なるべく早く手を打つ。

チェックの頻度は高く。そのためにポイントは絞る。

 

このチェックを怠ると、社長が現場の変化に気付くことができない

変化はいつも現場から起こります。

社長が全神経で違和感を感じ取ることも大事だし、右腕や管理職がいち早く危険を察知して報告しないといけません。

報告を受けたら必ず社長自身の目で耳で確認する。

ポイント

チェックだけは右腕にも任せられません。

チェックは事実確認です。

事実を社長が確認しなくなってしまうと、部下の都合のいい報告に惑わされ、いずれ取り返しのつかない溝を社長と現場の間に産むことになります。

右腕や管理職が正しい判断を出来ているか確認するのも、社長の大切な仕事です。

 

「近くて遠い」社長

結局、どのぐらいの「距離感」が一番いいんでしょうか?

僕はこう思います。

よく顔を合わせるけど、仕事は現場に任せていて口を出さない状態がベスト!

 

「○○」を奪って「○○」を与える

社員が社長から奪うべきもの。

社員が社長に与えるべきもの。

それは、仕事と時間。

「仕事」を奪って「時間」を与える。

 

暇そうな社長を見て、「社長は仕事しなくていいよな」と思うかもしれません。

でも、それはかなりの勘違いです。

同じ仕事はやっていないけど、社長は絶対に忙しい。

それこそ、作業のようにすべて終わらせられるような類のものではありません。

社長の仕事には終わりがない!

 

そうです。

仕事が終わっていないのに、見に来てくれているんです。

会社に危険が潜んでいないかチェックするために。

 

それに、そこまで社長が余裕ということは、会社が安泰だということです。

だから暇そうな社長を見たら(暇じゃないんですけど)、「ありがたいなあ」と思うべきです。

 

逆に忙しそうなら要注意。

自分の会社が好きなら、社長の仕事を奪い、時間を与えてあげましょう。

きっと会社は良くなりますよ。

 

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宮内 利亮

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