キャリアカウンセリング

キャリアとは何か

【企業の人事】キャリアコンサルタントを置く価値は?誤解と次世代

時代は変わり、個のキャリア主体性が大切な時代へ。

しかし、社会問題を解決すべく国が取り組む 「キャリア教育」や「キャリアコンサルタント」は認識すらされていないのが現状。

いち早く“何が問題なのか”“キャリアコンサルの価値”に気付かないと!?

よくある誤解

まず、かなりの確率で誤解されることがあります。

 

「転職者が増える」

増えません。

キャリアコンサルタントは、転職を促す仕事ではありません。

 

転職をしたくて迷っている人の相談には乗りますが、転職を勧めることはありません

企業内でキャリアコンサルティングをするときは、

  • どうやってキャリアアップするか?
  • 自分の仕事の責任は何か?
  • 今社内で自分は何をするべきか?

といったところが焦点になります。

 

「愚痴を言わせるだけ」

最初に愚痴は出るかもしれません。

しかし、“吐き出して楽になる”のがキャリアコンサルティングではありません

 

例えば愚痴が出たら、

  • どうしてそう思ったのか?
  • 何がきっかけだったのか?
  • なぜそう捉えるのか?

と、あくまでも内省、自分にできることに集中する支援になります。

 

湾曲して受け取っていることに気付いたり、前向きに捉えたりする支援です。

「イラショナルビリーフ」という“認識の歪み”があったら、正しく認識しなおしていきます。

その上でキャリアコンサルタントが「これは会社が改善できる」と思ったことは会社に提案していきます。

 

人事部長からキャリコンになって思うこと

社会問題が明確化していない

まず、僕が現実社会の問題を体験し、キャリアを学んで思うこと。

ほとんどの社会人が「何が問題か」認識出来ていない。

ということ。

 

知らないものは問題に感じようがないんです。

例えば、「自分の発達課題がどこなのか?」ほとんどの人は認識できていない。

今何を解決すべきなのか?

問題の要因は何なのか?

次の発達段階では何が待ち受けているのか?

何も知らずにあがき続けているのが今の現状です。

 

また、他の例で言うと

会社の悪口を吹き回る社員がいたとして、周囲の人がそれに巻き込まれてしまうのは、

主体的な思いを待たず働いているから。

主体性とは、自分がなぜその会社にいて何をすべきなのかを理解していること。

それがないから、不安で辞めたくなったり一緒になって悪口を言ったりする。

だからといって、退職者が極端に減るわけでもありません

しかし少なくとも、“漠然とした不安で辞める人”は減ります。

明確な意思を持って辞めるのではないでしょうか?

 

「キャリアコンサルをすると社員が会社を辞めてしまうのでは?」と思うのは、

「よく考えたらいるべきではない会社なんだ」と言っているようなものです。

 

よく誤解されることとは、全く真逆。

それほど、“従業員の主体性”の問題構造が理解されていないんです。

 

働く全ての人が知るべき学問キャリア教育

自分がどの発達段階にいるのかすら、ほとんどの人が認識していない。

これは仕方ないんです。

 

僕も、

「キャリア」に関する勉強をしたから知っただけです。

人事に10年以上いて、それなりに分かったつもりでいました。

しかし、キャリアの学問にも学者がいた。

何世代もかけて検証し続けた学問に、たった10年では遠く及ばない。

研究に研究を重ねて導き出した公式がある。

 

数学には公式があり、物理には法則があり、国語には文法がある。

しかし、最も重要と言える「人生の道」を研究した理論がありながら、教育の過程で誰も教えられていない。

2020年からキャリア教育が強化されるのも当たり前の話ですね。

 

不安を抱えて働くとはどういうことか?

キャリアコンサルタントがメインで行う「キャリアカウンセリング」は、人の持つ“不安”の正体を明確にし打ち手を考えるようなものです。

 

人生の不安とは、多くの場合明確化されていない問題です。

『将来が不安』

というビッグワードが存在する。

これは、

将来何が起こるか分からない

何をするか決めていない

予測が立たず、やることを明確にしていない状態。

です。

 

この状態で働き続けたら、辛いですよね?

目的が見えずにいつ果てるとも分からない砂漠を歩いているようなものです。

 

今まで見えていなかったものが、少しでも見えてくる。

何をすれば分からなかったことが、明確になる。

頭はスッキリし、仕事にも身が入り、鬱は減る。

僕はとても価値のあることだと思います。

 

持続可能な会社であるために

僕が会社でキャリアコンサルタントを入れる価値はこれだと思っています。

『持続可能な会社をつくる』

そのためには、社員が主体的に売り上げを立てる。

多様性のある人材を活用しきる。

 

人を活用出来た会社が勝つ

人は色んな人がいて、それこそ「なんでそうなの?」と思うような判断をする人同士が存在します。

しかし、どちらが正解ということはない

 

そして人不足の世の中です。

一定の人しか活躍できない会社は淘汰されます。

 

とても厳しい現実ですが、僕は痛いほど体験してきました。

活躍できる場所に人は移動します。

簡単な話をすると、

どんな人でも活躍できる会社が最強。

 

さすがに会社も守るべき価値観があるので、“どんな人でも”というわけにはいきません。

しかし、なるべく多くの人が活躍できる会社が生き残れるのが道理ですよね。

 

 

スッキリした人たちの集団が仕事に集中する集団

「スッキリ」とは、悩みのない状態です。

  • 将来の予測が立つ。
  • 今の問題の正体が分かる。
  • 何をすればいいかが明確。
  • 自分が何者なのかが分かる。

という状態です。

仕事に集中できるに違いないですよね。

 

誰でもこんなふうに働きたい。

だけど、自分だけでここまで内省するのは天才しかできない。

だからアメリカなどでは「キャリアカウンセリング」が一般的なんです。

対話をして、問答を繰り返すことで自分を発見していきます。

 

ごまかしは効かない

福利厚生や条件だけで、一律に従業員のモチベーションを上げることはできません。

全員を同じ方法でやる気にさせられたら、それは楽なものです。

だけど、そんなに簡単なわけがありません

 

個の時代は個の能力や人格が尊重される。

マネジメントも個別でないと、人が活かされない。

しかし、管理職が管理できる限界がありますよね。

ということは、です。

管理職が管理できる限界を超える企業が勝つ。

つまり、社員ひとりひとりが自分をマネジメントできること。

主体性を持つことです。

一人一人が主体的に自分の興味や強みに気づき、売上を上げる方法を知ること。

答えはその人の中にあります。

 

社員が我慢しながらやる気を出すような方法はごまかしです。

そんなに甘い社会ではなくなってきてしまいました。

 

セルフ・キャリアドッグ

「セルフ・キャリアドッグ」とは、自分のキャリアの健康診断みたいなものです。

この制度を導入した企業には助成金を出すぐらい、政府も推し進めている制度です。

働く人の主体的な自己キャリア管理

「自分のことは自分でなんとかしないと、間に合いませんよ」

と、国に言われているようなもの。

 

ここで危機感を覚える人は、感度の高い人だと思います。

なぜ、国はセルフ・キャリアドッグを推し進めるのか?

なぜ、キャリアコンサルタントを国家資格にしたのか?

なぜ、キャリア教育が強化されたのか?

社会には、確かに問題があります。

僕は人事部長として、強くそれを感じています。

 

政府の本気、キャリアコンサルタント

政府も、本気だということです。

 

このままではいけない。

国際的な競争力も失速の一途。

 

その原因は、

他国に比べて圧倒的に自己啓発の少ないこと。

自己理解スキルのないまま社会に送りだされるため、アイデンティティを確立しづらいこと。

学校教育と社会が分断されていること。

テストの点数、学歴、ポストで安心してしまう。

売上でなく給料で安心してしまうこと。

などなど。

 

本質と離れつつある社会の構造が、限界に来ているということではないでしょうか。

 

キャリアコンサルタントが解決出来る未来があります。

正しい方向に向かっている。

あとは実現するだけ。

ぜひ、キャリアコンサルタントの導入を検討してください。

 

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宮内 利亮

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