働き方に対する価値観『キャリアアンカー』。
あなたは心地よく働けていますか?
「こんな会社、今すぐ辞めたい!」と思っているなら、周囲の人のキャリアアンカーが影響しているかも。
あなたをとりまく環境は?
同じような環境に転職しないためにできることは?
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『キャリアアンカー』
働かないと分からない“働く価値観”
まず、『キャリアアンカー』とは何か。
社会に出て働いてみると、「楽しいな」とか「嫌だな」と仕事に対して価値観を持っていきます。
どんな働き方をしたいかがキャリアアンカーで、8種類あると言われています。
専門・職能別能力 | 特定の分野で能力を発揮し、自分の専門性や技術が高まることに幸せを感じる |
全般的経営管理能力 | 集団を統率し、権限を行使して、組織の中で責任ある役割を担うことに幸せを感じる |
自立・独立 | 組織のルールや規則に縛られず、自分のやり方で仕事を進めていくことを望む |
保障・安定 | 一つの組織に忠誠を尽くし、社会的・経済的な安定を得ることを望む |
起業家的創造性 | リスクを恐れず、クリエイティブに新しいものを創り出すことを望む |
奉仕・社会貢献 | 社会的に意義のあることを成し遂げる機会を、転職してでも求めようとする |
純粋な挑戦 | 解決困難に見える問題の解決や手ごわいライバルとの競争にやりがいを感じる |
生活様式 | 個人的な欲求や家族の願望、自分の仕事などのバランスや調整に力を入れる |
このキャリアアンカーの悩ましいところは、なんといっても“やってみないと分からない”こと。
もちろんある程度想像は出来ますが、実際にやってみないと「やっぱり間違いなかった!」と特定することは出来ません。
「なんだか仕事がつまらないなあ」とか「全然楽しめる気がしない」と思ったら、このキャリアアンカーが合っていない可能性があります。
それともう一つ。
周囲の人のキャリアアンカーが自分と全然違うことで、自分にとってよくない影響が起こります。
周囲の環境が偏ってない?
周囲の人たちのキャリアアンカーは、あなたにとっての職場環境そのものです。
「起業家的創造性」や「純粋な挑戦」を価値観としている人たちの中に「保障・安定」の人が入ったらどうなるでしょう。
きっと、「こんな人達について行くのなんてムリ!」と思うでしょう。
逆に「保障・安定」を価値観としている人の中に「純粋な挑戦」の人が入ると・・・。
「この職場の人たちは全然やる気がない!」とストレスを感じるものです。
同じ会社であっても部門やチームリーダーの価値観はそれぞれで、異動すると急に仕事が嫌になることがある。
今の環境を抜け出したくなるのは、周囲のキャリアアンカーに偏りがあるせいかもしれない。
自分が“特別”になると耐えがたい
この『キャリアアンカー』の相違は耐え難いものです。
色んなアンカーを持った人達が混在しているならまだしも、周囲に偏りが激しく“自分が特別”になってしまうとキツイ。
今すぐ辞めたくなります。
「自分がいけないのかな?」と自信を失ってしまうかもしれない。
「ここでは絶対に無理だ」と絶望感に変わってしまうかもしれない。
なんとなく「ああ、ダメかも」と思っている正体は、“周囲の人とのキャリアアンカーの違い”ではありませんか?
自分がおかしいんだと思ってしまうと、全然楽しく働けない。
似たキャリアアンカーを持っている人と働けると、とても心地よい。
キャリアアンカーはとても強力で、自分が拒否している価値観での仕事は長く続きません。
同じように拒否しているキャリアアンカーを持っている人達の中で働くのは、相当なストレスのかかるものです。
もっと自分らしく働いて行くためには、次の転職先を『キャリアアンカー』の視点でも選べるようにしましょう。
転職の成功確率を上げる
一緒に働く『仲間のキャリアアンカー』
転職先を決める前に、一緒に働く人達のキャリアアンカーを知ることが出来たらベストです。
面接官や社長さんのアンカーがどこにあるか、感じ取ること。
でも出来ればそれだけでなく、一緒に働く人達を見ておきたいですね。
「どんな人が多いですか?」と聞いてもいいし、社員さんと食事に行く機会などが持てれば最高です。
特に“仕事のやりがい”を聞いてみましょう。
一緒に働く人たちは、何が気に入ってそこで働いていますか?
チャレンジ出来ることでしょうか?
(自分はチャレンジしたい?)
安定していることでしょうか?
(自分は安心安定が望み?)
社会的価値があるからでしょうか?
(自分は事業の尊さとかを重視してる?)
少なくとも「自分は安心安定を求める人たちの中では働けないな。」と思っているなら、『保障・安定』をキャリアアンカーとしている人達と働くのは結構ツライ。
「チャレンジなんてしたくない。もっと着実が自分の良さ。」と思っているなら、『起業家的創造性』や『純粋な挑戦』の中には飛び込みたくないですね。
超重要な【人的環境】をしっかり見ておきましょう。
職業の特性
人がチェックできない場合、ある程度仕事内容でも“どんなキャリアアンカー人が多そうか”想像できます。
活躍できるキャリアアンカーの人が多くなって当然ですから。
例えば、事務仕事の場合はガンガン飛び出していく勇気やアレコレ取り組みを変えてしまうキャリアアンカーはむしろマイナス。
昇進も営業などに比べればしづらく、収入は少なめな代わりに安定しています。
必然的に、『保障・安定』キャリアアンカーの人が多くなる。
この中に『起業家的創造性』の人が入ってかき回したら、かなり抵抗を受けること必至ですね。
逆にとにかく行動ありきの営業職の場合、『保障・安定』を求められても困ります。
『自立・独立』や『起業家的創造性』、『純粋な挑戦』などのキャリアアンカーが少しはないと厳しい仕事でしょう。
やはり、そのようなキャリアアンカーを持つ人が営業職を続けていくことが多い。
まず自分のキャリアアンカーに見当をつけたら、今見ている求人でのキャリアアンカーと照らし合わせてみましょう。
けっこう簡単に、「こんな人達が多そうだな」と想像がつきます。
会社が求める人物像
最も簡単なのがこちら。
採用活動をしっかりしている会社であれば、『求める人物像』を求人に書いています。
自分がその通りのキャリアアンカーを持っているかどうかです。
「チャレンジ精神旺盛な方求ム!」と書いてあるのに、「安定している会社なので…」と志望動機に書いていませんか?
「コツコツできる人大募集!」と書いてあるのに、「改革します!」とか言ってしまっていませんか?
せっかく“こんな人に来て欲しい”と書いているのに、無視してしまったら自分が痛い目を見ます。
ただ、この求める人物像は“ちゃんと考えないで”書いている場合が多いのも事実です。
広告会社に丸投げしていたり、現場の事を知らずに書いていたり。
だから、その言葉だけを信じずに自分の目と耳でしっかりと確かめましょう。
転職先の会社がどんな人を求めているか?どんな人が多そうか?
全身で感じって、自分に似たキャリアアンカー集団を探していきましょう!