超実践的!【面接対策】
面接対策をするとき、最も大切なのは『志望動機』と『あなたの強み』。
強みを答える時、「ファクター」を理解していないと回答がズレることも。
企業選考時に考えておきたい4つの強みファクターとは?
あなたの強み、それだけじゃない!
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面接対策!【強み】のファクター
今回は超実践的な面接対策。
『あなたの強みは何ですか?』にどう答えるかを解説していきましょう。
ちなみに僕はキャリアコンサルタントで元人事部長。
選考する企業側を体験し、応募する求職者側を数多く見ています!
結論から言います。
4つのファクター
①『入社後の期待』
②『過去の実績』
③『過去のプロセス・行動』
④『性格・特性』
どこから聞かれてもいいように準備しておきましょう!
①に近いほど企業主体、④に近いほど自分主体。
全てを揃えておくと、どんな面接官にもだいたい刺さる強みを表現できます!
①入社後の期待
まず、企業が採用をする理由は「自社が良くなるため」です。
入社後にその人が活躍できるかどうかが知りたいわけですよね。
企業が強みを聞く理由は、自社で活躍できる人材かどうかを見極めるため。
たとえば、どんなものがあるでしょうか?
飲食店の面接に行ったとします。
- お客様にレベルの高い接客ができる。
- 売上目標のために率先して行動できる。
- 効率よくホールを回せる。
- 多くのお客様を集客できる。
- 日の売り上げ達成を追求できる。
第一のファクターは、『できる』です。
これだけできる人なら、採用は目前ですね。
しかし、これだけ面接で言われた時、あなたは採用しますか?
答えはNO。
なぜか。
面接での言葉だけでは信じないからです。
①のファクターは『活躍できる人材だ』という結論。
結論を裏付けるファクターがないと信ぴょう性はない。
この『できる』というファクターに向かって、情報を揃えていきましょう。
あ、このファクター信ぴょう性はないですが超重要です。
「実績はあるけど、この会社でやる気はありません」では絶対採用されないですからね。
しっかり「高いレベルで接客ができます。」という結論に持っていきましょう。
②過去の経験・実績
ではどんなものが裏付けになるか。
第二のファクターは『やったことがある』です。
- 飲食店を3年間経験したことがあります。
- 接客を褒められたことがあります
- 忙しいお店でしたが、うまく回せていました。
- リピーターを30%増やした実績があります
- 売上目標を6か月連続で達成したことがあります。
実績として言える数字があれば一番いいです。
数字はそれだけで言葉。
疑いようのない数字を達成したからには、「裏の努力をしていたんだな」と思ってくれることもあります。
実績がない場合は、経験を伝えましょう。
やったことがあるのなら、面接官は安心ですね。
他では出来ていたということですから。
②のファクターは『やったことがある』という安心材料。
上手くいけば実績だけで全てが伝わることもある。
特にハイクラスの転職などでは、過去の実績さえあれば入社出来てしまうことも多いです。
過去を振り返って経験・実績をリストアップし、“すごい順”に並び変えましょう。
③過去のプロセス・行動
しかし、実績だけでは“その人の成果なのかどうか”が分からないことがあります。
あなたが面接官なら何を聞きますか?
そうです。
「そのために、“あなたは”何をしたんですか?」です。
第三のファクターでは『このようにやりました』が必要なんです。
- 毎日笑顔を作るトレーニングをしていました。
- 優先順位を考え、同時に出来ることは同時にやっていました。
- 販促POPを考案し、「○○」というキャッチフレーズでSNS・路上で販促活動しました。
- 一時間ごとに売り上げを確認し、足りない時にはお客様へ直接ご案内のお声がけをしていました。
ここは具体性があるほどいいですね。
経験・実績と連動するエピソードを洗い出しておきましょう。
経験の中で何をしてきたか。
実績に繋がった行動は何か。
実際にあなた個人が行動した過去を伝えれば、面接官の中で“入社後の期待”が膨らんでいきます。
③のファクターは『本当に私がやりました』という信ぴょう性を与える。
具体的なエピソードを持っておく。
さて、ここまできたら十分に見えますか?
いいえ!まだです。
一般的に『強み』と言ったら、仕事を上手くできることを指すでしょうか?
違いますね。
もっと根本的なその人の性格や特性のことを指すと思います。
企業は仲間集めをしているわけですから、もっと深堀りしてくる。
企業からは、「なんで?」と聞かれことがあるんですね。
ポイント
後でも先でもいい。
この、「なんで?」が面接官に刺さると面接はかなりいい感じに!
「ウンウン!」と面接官を納得させよう。
④性格・特性
一番深い第四のファクターは『私がこういう性格だから』です。
企業が聞いているのはここなんです。
- 私は人見知りしない性格です。
- 私は論理的な考え方をしています。
- 私は達成意欲が強いです。
- 私は行動力があります。
新卒採用の場合は経験がないので、ここから聞かれることが多いですね。
そして①と一緒で、これだけでは信ぴょう性がない。
④のファクター『私は~です。』という性格・特性上の強み。
これが入社後の期待と結びつくことで面接官は納得する。
企業が強みを聞くのはなぜか?
重要なその人の中の因子(ファクター)を見つけ出し、自社で活躍できるかどうかを見極めるため。
このファクターの繋がりを“求職者が用意しておく”ことが対策のポイントです。
強みがあっても、入社後の期待に繋がらないなら面接は落ちる。
また、強みも入社後の期待も両方言語化できても、“信じてもらえなければ”面接は落ちる。
①が④に結び付くために、②と③が必要。
面接で面接官に発見されることに頼っていてはいけません。
自分から主導して、自分の特性と企業のメリットを結び付けておきましょう。
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言葉は繋げるな!一個ずつ持っておく
どこから聞かれるか分からない
さて、①~④のファクターを繋げることが大事だと書きました。
しかし、これで「繋がった言葉・文章」は作らないでください!
面接ではどこから聞かれるか分からない!
言葉を用意してしまったら、違う切り口で質問された時に真っ白になって答えられない。
だから、それぞれのファクターを分解しネタとして持っておきましょう。
どれとどれが連動したファクターなのか、“構造”は整理しておきましょう。
『何ができますか?』と聞かれたら①を答えますね。
『強みは?』と聞かれたら④を答えます。
だけど、どちらか片方では足りないことが分かりましたね。
性格だけ言われても、面接に結論が生まれないので「だから?」と思われる。
結論だけ言われても。信ぴょう性がないので「ほんとかよ」と思われる。
だからチャンスがあったら、話が長くなり過ぎない程度に②、③のネタを入れていってください。
(ポイントは職務経歴書にまとめておくのがベストです。)
採用意欲の強い面接官なら掘り下げて聞いてくれますが、あまり聞いてくれない面接官もいるので注意。
アピールできることは出し切って終わりたいものですね。
その企業が必要とするファクターは?
4つのファクター
①入社後の期待『~できます。』
②過去の実績『~あります。』
③過去のプロセス・行動『~ました。』
④性格・特性『私は~です。ます。』
企業が聞きたいファクターは企業によって、もしくは面接官によって異なります。
どこを聞かれてもいいように整理しておきましょう。
また、自分の強みが全く入社後の期待に繋がらないものであれば、面接は受かりません。
面接でファクターを考える時は、必ず逆算!
企業が求める「入社後の期待」を先に出し、そこに繋がる自分の強みを掘り下げよう。
①何ができて欲しいんだろう?
②そんな経験・実績が過去にないかな?
③どんなプロセス・行動をしてきたかな?
④どういう性格・特性だからそうしたんだろう?
という感じですね!
②や③の経験がないなら、学生時代から行動を発見しましょう。
面接、上手くいくといいですね!
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