さて、前回は「人事が欲しい人材ランキング」でしたので今度は逆をいってみようと思います。
こんな応募書類や面接の仕方は人事に警戒されますよ!ランキングです。
たくさんの人を採用してきて、見えてきた傾向からお伝えしていきます。
これが正解というわけではないですが、少なくとも私はこんな人が応募してきたら警戒するようになっていました。
ぜひ参考にして、転職を有利にすすめてください。
ランキング前にお伝えしたいのが、警戒される人物は一貫して“不自然さ”があるということです。
不自然さに着目してみてください!
第5位 転職多数
当然ですが経歴を見て5社も6社も転職していると、まず警戒します。
私は必ずすべての退職理由を聞いていました。
この時気を付けていたことは、言葉を信じないこと。事実を信じることです。
例えば、「聞いていたことと違ったから」は事実ではありません。その人が言っているだけで真実かどうか分かりません。
「入社時はダブルワークOKと言われたのですが、入社してみるとやっぱりダメと。やむを得ず退職することにしました。」という程度まで教えてくれれば、これ以上聞いても仕方ないので事実とすることにしていました。
人事は嘘やごまかしを日頃から浴び続けて、この辺の感覚は鋭くなってしまっています。
さらに人事が安心する条件は、それぞれの退職理由が“違う”こと。
同じ理由で退職を繰り返しているとさらに警戒します。
それぞれの退職理由は事前にしっかりと振り返っておきましょう。
対策
・退職理由をしっかり振り返っておく。
・退職理由をなるべく具体的にするとよい。
・感情を出さず淡々と伝えられるように。
第4位 変なアピール文
自己分析をやりすぎたり、わざと印象に残るように考えつくしたアピール文です。
例えば、
「私は学園祭に燃える織田信長です。」
私は、学生時代に特に学園祭に力を入れていました。突拍子もないアイデアでいつも周囲を驚かせ、友人からは「信長」と言われるほどでした。そんな誰も考えないようなことをやってのけるのが私の強みです。
一応、「触れてほしいんだろうな」と思って質問はしますが、その返答はだいたい用意されているもの。
一生懸命作ってきてくれたことは本当にありがたいのですが、人事としては自分と応募者の間に分厚い壁があることを感じてしまいます。
受かるために自分を取り繕っているという印象を与えてしまうんですね。
変に考えすぎず、この場合「学園祭に力を入れていました。強みはアイデア力だと思っています。」程度で大丈夫。
人事はしっかり質問してくれます。もし質問しなかったとしたら、その仕事に学園祭やアイデアは関係ないかもしれません。
対策
・極力シンプルな言葉でアピール文をつくる。
・面接ではもう少し自分を出す。ここでも無理に作らない。
・返答は文章で用意しない。用意するなら要点だけ(単語)にする。
第3位 デキスギくん
特に私のような中小企業の人事は、舞い上がる前に「なんでウチに来たの?」と思います。
いい大学を出て、大企業に就職し、成果を大きく上げたのに・・・なぜもっといいとこ行かないの?という感じです。
私は正直に、「なんでウチなの?」と聞いてしまいます。
家に戻らないといけない事情があるとか、よほど特別な思いを自社に感じたという理由なら安心します。
経験則で言うと、警戒を強める答えは二つ。
①練習で応募した
②本当はデキスギじゃない
①はよくないですね。人事も本気で向き合う気持ちがなくなってしまいます。
同時に受けている企業が自社より立派な企業だと、警戒します。
②の場合は、前職での成果を深堀りしていくと他人の成果だったりすることがあります。
嘘に近いことを書いてくる場合ですね。
さらに悪いのが、不正。ほぼ解雇だった場合です。
どちらにしても、出来すぎていると「小さな山で大将になりたい」というお山の大将タイプに見えてしまいます。
しっかりその会社に行く理由を伝えるのが一番のポイントです。
対策
・応募した理由を明確に伝える。
・第二志望なら第二志望と言ってよい。第一志望と嘘をつかない。
・謙虚な姿勢を貫く。
第2位 終わらない返答
ひとつ質問すると返答が“経緯から”はじまったりして、結論に行くまでに長い時間を要する。
この間、人事は微笑みながら黙って聞くしかありません(笑)。
しかし頭の中では整理するのが大変です。返答の核心が出てくるまでじっと耐えます。
つまり、“余計なこと”と“大事なこと”を区別しながら話を聞いています。
余計なことを話すということは、“自分を飾りたい”証拠だと捉えます。
専門的に言うと「冗長性(冗長性)」と言います。
焦っていい返答をしようとすると、次から次へ余計な言葉が出てきてしまいます。
これをコミュニケーション能力と言う人もいますが、違います。
だったら人事にとってはコミュ障のほうがよっぽどいいですね。
返答は要点だけを簡潔に。分かりませんと言える勇気も必要です。
対策
・質問に対して真っすぐに答える。
・分からなければ「分からない」「質問もう一度よろしいですか?」と言う。
・質問されたらお決まりのように「はい。・・・」と続ける必要はない。
第1位 いいですね!素晴らしいですね!
もう人事は絶対こんな言葉を信じません。
というよりも、信じてはいけないと思っています。
今まで何人も面接しては辞めていき、そのたびに人事は責任を感じています。
「自分が採用しなければもっと違う人生があったかもしれない・・・」と。
大きな期待を自社にかけられると、逆に不安になります。
「悪い面も見てくれているんだろうか・・・」
ひとつの出来事がいいと思うと、他の全てがよく見える。
これを評価に関する専門用語で「ハロー効果」と言います。
会社をハロー効果で見られていると、入社後に「思っていたのと違う!」となる危険信号です。
人事が「こんなところもあるけど大丈夫?」と言ってきたら、なぜそんなことを聞くのかしっかりと考え、一度冷静になってみることです。
(人事の仕事は“マッチング”です。無理に入社させようとする人事には注意してください。)
対策
・企業を見る目は冷静に。
・悪い所も説明を受けてしっかり理解する。
・頭の中だけでなく、書いて整理していくとよい。
まとめ
いいですね!素晴らしいですね!
終わらない返答
デキスギくん
変なアピール文
転職多数
それぞれの不自然さを感じたでしょうか?
いざ自分が応募する立場になった時に振り返り、こんな風になっていないか確認しましょう。
ポイント
応募書類も面接も、飾らないこと。
ありのままの自分を表現するのが、ずっと自分らしくいられる方法。
中小企業の人事が判断するのは、能力よりも会社に合った人材かどうかです。
飾り立てた自分で“合っている”と判断されると、後々とても苦しくなります。
私は転職エージェントを進めていますが、エージェントには本当に素直に何でも言えるはずです。
評価されるのは会社からですから。
自分自身でありのまま会社にぶつかっていくと、落とされる可能性が上がりますので疲弊します。
合っている会社を見つけるのはそんなに簡単ではないのでそれが本来の姿なのですが、どうしても気持ちが滅入ってしまいますね。
転職エージェントだと事前に会社を選別してくれるので、落ちる回数が減ります。
ぜひ、私のおすすめのエージェントを使ってみてください。
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