2020年、転職者が増えているのに求人は減っている。
だけど人がいなくて苦しい業界もある。
人不足の人余り。
コロナのせいだけではない。
時代がそういう時代に入ってきたということ。
「将来を考えて…」の選択は、本当に正しいのか?
今だけを見ないこと。
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「将来を考え…」で仕事を選ぶと?
「新しい仕事」で選ぶどどうなる?
いま転職者の中では似通った考えが多くあります。
「将来のことを考え、WEBマーケティングを学びたい」
「将来性がある、新しいことに取り組んでいるベンチャーに入りたい」
など。
そのように考える多くの人は、20代前半~30歳ぐらいまで。
「自分は時代に取り残されない仕事がしたい」という気持ちがあるんですね。
当然です。
中年の僕たちと違い、長く社会で活躍しないといけない。こんな不安定な社会を・・・。
だけど、本当に新しい仕事や手法だけに捉われていいんだろうか?
それって、今だけになりませんか?
今の新さは、将来も新しいものであり続けるのだろうか?
プログラマーになろうとしても、もしかしたら将来はコンピューター言語を使わないかもしれない。
SEになろうと思っても、もしかしたら将来は誰でもアイデアが実現できるようになっているかもしれない。
WEBマーケティングを学んでも、マーケティングの常識を覆すものが開発されるかもしれない。
何が起こるか分からない世の中で、ただ一つ言えることは、
今最新のものが将来も最新であるはずはない。
また、将来のために将来性のある会社に入りたいというのもよく考えてほしい。
将来を会社に頼るなら、絶対に大企業路線です。
ベンチャーに行くなら、自分が会社を引っ張っていく気概や、役員になってでも会社を盛り上げるぐらいしないと将来を作れない。
事業に将来性があったとしても、会社の将来をつくるのはそこに居る人です。
環境に頼るなら、ベンチャーでは自分の存在価値がなくなるおそれがある。
自分の力を試したり、柔軟に生き抜く力を養うために行くべきです。
時流に乗っている?流されている?
『時流に乗る』と言うのは、どんな時代が来ても最先端の環境や方法を選ぶことができることです。
決して目の前のことに振り回されて後戻りできなくなることではない。
今人気の職業だからと言って、将来も人気であり続けることはない。
流されずに本質を見て、その上で自分の将来について考えることが必要でしょう。
例えば、今大人気のWEBマーケティングの会社に入りたい。
理由は、将来自分の力で稼ぐ方法を学ぶため。
だけど本当にそのWEBマーケティングの会社では、“将来のためい学ぶことができる環境”なんだろうか?
目的は将来のために学ぶことであって、WEBマーケティングで言われたとおりにシステマチックに働くことではないはず。
「〇〇の会社=〇〇を学べる」という考えは安直。
目的をシンプルに捉えること。
かっこよく見える会社だからいいのか?
大企業だからいいのか?
ベンチャーだからいいのか?
まずは固定概念を捨てることです。
そして、今現在の社会はそんなに自由に仕事を選べない。
無理して人気の業界に入っても、ただ使われて終わりにならないように気を付けないといけません。
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いつでも“盲点”は存在する
昔からある仕事はどうなっている?
転職市場にも盲点があり、将来のキャリアを考える上でも盲点があります。
なぜこの盲点を突けないのか?
それは、突きたくないから。やりたくないからです。
例えばいま世の中は、「職人」と言われる人が減っています。
左官職人、植木職人、大工などなど。
このブログを読んでいるほとんどの人は、「なりたくない」と思っている仕事ではないでしょうか。
「そんな仕事をしても将来性がない。」
「キツイ仕事をしたくない。」
と思っているかもしれません。これこそが盲点。
人が足りないということは、仕事が尽きないということ。
個人事業主として多く稼いでいる人がたくさんいる。
将来性は本当にないですか?
確かに、この社会が“職人で溢れかえったら”仕事が減るかもしれませんね。
そんなことになりそうでしょうか。
本当にキツイ仕事でしょうか?
この業界では何歳ぐらいまで仕事をしている人がいますか?
逆に人気の業界では、長く働いている人はどのくらいいますか?
満員電車に揺られて遅くまで働くのとどっちがキツイでしょう。
どっちが安定でしょう。
事実とイメージは違うし、目的と事実を照らし合わせると選択が変わることもある。
それに、農業なども革命が起きています。
「儲からない」と言われた農業も、今ではネットなどで多くの消費者と直接つながることができる。
今、一体何が起きているのか?
自分は流されずに将来のために選択したいと思うなら、事実と目的に基づいた自分の信念を持つことが大切です。
『安心』の先に『安泰』はない
もちろん、WEBマーケティングやプログラマーなどの新しい職種が将来ダメというわけではありません。
何が言いたいかと言うと、「将来なんて分からない」と言うことです。
どんな社会が待っているかなんて、誰にも分からない。
軍事機密下で、全く新しい通信システムが開発されているかもしれません。
思いもよらない天変地異で、東京の機能がマヒするかもしれません。
安心してしまった時が一番危ない。
『安泰』は『安心』ではなく、『危機感』の先にある。
どんな社会になるか分からないから、会社に頼らず自分の力を得ること。
環境によるスキルではなく、人間性や人脈など、より汎用性の高い力を得ること。
「ここに来たら安心だよ」と本気で教えてくれるのは、本当の仲の良い友人や家族だけです。
簡単に安心することは、将来の危機への対応を遅らせます。
今考える安心・安泰は、10年後も同じですか?